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風薫る、秋。(または、香ってほしくない話など)

すずしい。うれしい。

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訪問日 「2013/09/28」 ( その他、最近の過去記事は→ こちら

夏休みが終わり、子供のころは日焼けした皮をむいたりした思い出がありますが。
こちらは亀吉君の甲羅から、という・・・(汗

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さて一気に涼しくなると、夏の疲れもドッ と噴出するのは毎年のことですが・・・
どうもデジカメまで調子がおかしくなってきましたよ。

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この朝は、築地 「長生庵」 にて 上かつ丼(1,050円) 。ビールもつけて・・・
なのですが写真のホワイトバランスが 赤い赤い。
 
ちかごろワタシが使ってるデジカメは2台ありまして。
どちらもソニー製で、画質がキレイな RX-100 と、防水仕様の TX-5。
 
そこで築地へ持参するのは、魚河岸でも安心な TX-5 なのだけど難点は操作方法が タッチパネル式 であること。

個人的にタッチパネル、苦手です。意図せぬタッチによる誤操作が多くて。
それが最近さらに困ったことに、正しい位置をタッチしたのに誤動作を。
「ホワイトバランス」 をタッチすると、「顔認識」 が起動するんですねー。なんでや。

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ともあれカツ丼は、美味しかったです。並のカツ丼(950円)との違いは、カツを玉子でとじる際に玉子をもうひとつ追加して、黄身を潰さず半熟に仕上げていること、など。
参考までに、どんぶり側面の模様なども撮影して、ごちそうさまっっっ♪
 
 
それにしてもデジカメ、困りましたね。タッチパネルを酷使してるうちに反応する回路がおかしくなってきたのか・・・
ついでに書くと、食べ物ばかり撮ってるユーザーにとっては “顔認識機能” なんて邪魔なだけなんですよ。うっかりオンにしたまま撮ると、画面中央の食べ物じゃなくて背景に小さく入ってるだけの人物にピントが合ってしまって失敗写真になるから。
 
場内の買い物は、「富士恭」 にて大分産のタチウオ(1キロあたり2,400円 → サービスで2,300円、1尾600グラムで1,380円)など。
あとで調べてみると、タチウオの漁獲量は1位が愛媛で2位が大分、3位は長崎とか。

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さらに某店の某氏が、思いがけず素晴らしいプレゼントを下さいました。
わけあってブログには書けませんが、大感謝です!!
あとは例によって例のごとく、「フォーシーズン」 や 「米花」 でもお馴染みの皆様とご一緒できました☆
 

余談に流れますが “邪魔なだけ” といえばワタシにとって、女性の “化粧品” が筆頭に挙がります。
・・・ 正確に言えば化粧品ではなく、その “芳香” が。
 
いまどきの飲食店で嫌われる筆頭格はタバコでしょうけど、ワタシには紫煙などよりも化粧品のニオイが流れてくるほうが災難でして。
 
飲食店には、禁煙席よりもまず 禁化粧席 を!と思うのはワタシだけ?
 
あれ、つけてる本人には自覚が無いんでしょうねー。
このごろ読書でハマっている向田邦子女史は、食べ物の観察と描写が素晴らしい作家なのだけど、その彼女でさえ他家でごちそうになる時の心得として 「香水も頂くものの香りを損なわぬように控え目につける」 などとコラムに書いておられる。
 
だめですよ、控え目だろうが何だろうが、つけること自体が。
もっと言えば、香水をつけた状態で着たことがある衣類の残り香なども言語道断。
 
「今日は (繊細な和食だから) 香水とか付けてないのよ」 などと得意顔で語る女友達のコートから、かすかにコロンが香ってきたので裏口のポリバケツに捨ててやろうかと思った経験は数知れず。
 
ワタシが夜遊びをほとんどせず、特に女性の接客サービスがある店を忌避する最大の理由がコレだったりします。

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まあそんなワタシでも、いちおう社会人ですからお付き合いの必要もありますが。
 
・・・ あるとき某氏に連れられて彼の行きつけのスナックへ。
ところが案の定、ここでアルバイトしてる女の子が全身からフェロモンならぬフレグランスをあふれさせる人間芳香剤みたいな(略
 
不幸中の幸いだったのは、おしぼりには芳香剤が使われていなかったこと。
暑い夜だったこともあり、遠慮なくオヤジモードで顔をごしごし拭きながら彼女もコレで拭いたら少しはニオイも取れるのではと思い、

「 あー、気持ちいい。あなたも顔ふいてみませんか? 」

と言うと、

「 ・・・ わたし、顔をふいたら、顔が無くなるんです ・・・ 」


閑話休題。
ようやく猛暑が去って涼しくなったので、お昼は母を外食に連れ出すことに。
 
じつは朝に 「長生庵」 へお邪魔したのは、これのお許しをお願いするためでした。
いつも快く “どうぞ、どうぞ!” と応じて下さるのが本当にありがたいことです。

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この夏は、あまりにも暑くて外食をいやがり、介護サービスの通所デイサービスに行く以外は自宅に閉じこもりっぱなしだった母ですが。
この日ようやく、何ヶ月ぶりかで揚げたての天ぷらと美味しいお蕎麦を楽しめました。
ごちそうさまっっっ♪
 

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食後はブラブラと築地を散歩。写真は本願寺のチャリティ・コンサート・・・
ちょっと雲が多くなってきたところでタクシーをひろって帰宅。
 
 
夕飯の主役は、さきほどのタチウオ。
ちょうど前日のNHK 「ひるまえほっと」 でも、旬の魚として紹介されてましたね。

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副菜には 「つま長」 で見かけた “みずの実” と “つるむらさきの花” なども。

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定番のバター焼きで、母の夕食です。

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タチウオは卵をもっていて、とても鮮度が良かったので煮付けてみました。
バター焼きの手前側に載ってるのが、その卵。残りを味見したら、うまかったですよ。
味噌汁の具はゴボウとニンジンと油揚げ。「イソベ」 のマグロと、漬物、果物も添えて。


さて日曜はゴロゴロと。やはり夏が終わって脱力モードですからねー。
向田邦子女史の本の続きなど読みますか。

「 向田邦子の作品は、悲惨なシーンを描いても、食事のシーンで救われる。
(中略)
 向田邦子は料理が上手な人であった。気にいった料理に会うと、一瞬瞑想してその味を記憶にとどめ、自宅で再現してみせた 」

< 嵐山光三郎著 『文士の料理店(レストラン)』 新潮文庫 >
 
そんな彼女のコラム。
映画雑誌の仕事をしていた頃の思い出を語ったエピソードから・・・
 
> 「 『遺伝の東』 ですか、『エデンの東』 ではないんですか 」
> 「 そうですよ 『イデンの東』 です 」
>
> エロインピツのイですか、とあやうく言いそうになったが、
> 訛にジャケンなのは東京生れの悪い癖である。

< 「家族熱」(エッセイ集 『女の人差し指』 (文春文庫)より > 

 
い、いかん夏の疲れが(略
 


【 本日のポイント 】

“築地グルメの魅力” について、ワタシが思うこと。
 

魚が新鮮!、
 
メニューが多種多彩でボリューム満点!、
 
しかも嬉しいことに、朝酒に罪悪感が無い!
 
 
・・・ などなど、ですが。
 
これに加えて極めて個人的なメリットとしては、
 
“ オシャレに気をつかわなくて良い ”

はい、これ重要ですね。
 
なにしろ魚河岸ですから、むしろ “ちょっとぐらい汚れたり濡れたりしても平気な服装のほうが良い”、というのが基本です。
 
ふだんワタシの姿をご覧になっている皆様には周知の通り、ワタシは着るものに無関心でオシャレの趣味は皆無。

( それだけに、母の食事には気をつかっても母の服には無関心すぎるため、これが今のところ親子ゲンカの火種になることが最も多いのですが、まあそれは別の話 )
 
そんなワタシにとって、ドレスコードの面からも築地市場は好ましい土地柄と思えるわけだったりします。
 
 
で。 今回のブログ記事にからめて考えると、
 
「 オシャレに着飾った人が少ない場所 」 とは、ワタシの天敵とも言うべきフレグランスまみれで香水臭ふんぷんの人種との遭遇率が低い場所!・・・ ってこと。
 
たとえて言えば、都会派オシャレ系グルメ雑誌の 『東京カレ○ダー』 に出てくるような風体の男女には似合わないことが多い場所。
 
またひとつ、築地の魅力 に気付いてしまったワタシなのでした☆
( いいのか、それで・・・ )
 
  

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コメント

お母様、久々の築地訪問おめでとうございました。(笑)
お楽しみになったよーで何よりでした!

女性の化粧品、塗り過ぎ付け過ぎはご勘弁。
香りが行き過ぎると、臭いになってクッサイのはおっしゃるとーり。
現場監督補佐のヴェテランねーさん、最近塗りが厚いんだよな・・・
但し少々・・・はあっても良いと思っています。食い物屋以外なら。(笑)
最近、「make up」ではなく「construction」と言うべき?スゲーのもあります。
観賞用なので、それはそれで有りです。(笑)

河岸のドレスコード?、「濡れてもいい恰好」はウチらではなく河岸の衆向けです。(笑)
それに河岸のオシャレアイテムは「ゴム長靴」ですし。(笑)
工場の若い衆にはこう言ってます。
  「職人は恰好からだ!」
  「汚れるから汚いカッコでイイわけねーだろ!」
  「ビシッと決めろ!」
と言う訳で作業着は有料クリーニングに出して、アイロンがピシッと掛かったのを着用しております。(笑)

かく申す私は通年同じ服装になりつつあります。
半袖のポロシャツかアロハですね。(笑)
冬場は長袖フリースが追加になるくらいです。
リングとかのアクセはしてますけどね。(笑)

あ、カメラは防水である必要はないと思います。
タオルに包んでおけば大体良いです。
亀吉君、脱皮しましたか!
おニューの甲羅を拝見に参りましょう!(笑)

投稿: ハートランド | 2013年9月29日 (日) 12時22分

電子機器がつぎつぎ不調で嫌になりますね!
私もデジカメとパソコンを考慮中です。

お母様の夕食、何時もながらの理想和食ですね。
(個人的好みの姫大根に眼が行きます)
太刀魚は銀皮が鮮やか、まぶしいくらいでした。
バター焼きと卵の煮付けの使い分け、流石です。
おつゆ、刺身、デザートまでついて・・・立派の一言です。

投稿: ねこ | 2013年9月29日 (日) 13時53分

◆ハートランド様、
 
 冬ごもりならぬ “夏ごもり”、ようやく巣穴から這い出せる
 良き日和となりました(笑
 
 > 「汚れるから汚いカッコでイイわけねーだろ!」
 
 御意。なるほど戦場には戦場の男のダンディズムあり。
 出陣前には新しいフンドシを締めてかかれ!という
 武士の美学もかくや、と。
 
 そういえば昔、船乗りの 「3つのC」、ってのを聞いた
 ことがあります。
 船乗りたるもの、いかなる過酷な航海中であろうとも
 靴を磨き(クリーン・シューズ)、ヒゲをそり(クリーン・
 シェイブ)、手洗いも忘れるな(クリーン・ハンド)と。
 
 これ、今ちょっとネットで検索しても出てこなかったので
 もしかすると一般的じゃなかったのかもしれませんが。
 
 まあ、やはり所かわれば品かわると申しますか。外国の
 魚河岸を見てきた人の体験談にありましたが、要約すると
 こんな意味のことを書いてました。
 
 日本人なら、汚れたらすぐ掃除しなきゃと思うでしょう。
 でも彼国では、どうせすぐ汚れるのならば掃除なんか
 やってもムダ!と考えるほうが合理的だと(笑
 
 カメラの件、なるほどタオルですか。おぼえておきたい
 ノウハウですね。かく言うワタシは山歩きを愛好していた
 時期があるので、アウトドアでの撮影のマヌケな失敗話も
 いろいろと・・・☆
 
◆ねこ様、
 
 いささか毒吐き系のエントリーになりましたが(汗、
 自炊ネタには今回も温かいコメントで感謝です。
 
 夏に滋養をつけるには、“長い魚” が良いという
 そうですね。ウナギしかり、タチウオしかり。どうやら
 来週も、しぶとく残暑の名残りが続くという予報なので
 せいぜい元気を補給していきたいところです。
 
 ところで姫大根、やはりお好きですネ♪
 ねこ様も、どうか美味しいものをしっかり召し上がって
 ご自愛を・・・☆

投稿: つきじろう | 2013年9月29日 (日) 20時26分

つきじろうさん、こんにちは~♪

活きの良い太刀魚なら
ぜひお刺身で。おいしい
ですよん。

ところで、かとうのおねえさん
最近見かけない、とのことです
が、どうしたんでしょう?

投稿: こむこむ | 2013年10月 2日 (水) 12時49分

◆こむこむ様、
 
 ふむふむ、タチウオのお刺身ですか。それもいいですね!
 またの機会には、ぜひ☆
 
 > かとうのおねえさん
 
 ええ、じつはワタシも気になってます。。。

投稿: つきじろう | 2013年10月 2日 (水) 19時55分

つきじろうさま

今日はまた、なんだかしらないけれど東京で、29度まで上がり空気も湿っぽい。

そろそろ、回復という頃なのに・・もう10月ですぞ・

自分のデオドラントに注意して(とても汗をかきますが、だから身体の匂いにね)います。

食事の時と、満員電車で香水は私も苦手かな・
自分の身体の匂いで、同席者が不快な思いをしたらいやですもん。
太刀魚や鰆を、ソテーにして焼き上がりの匂いが良いもんです。

投稿: とんかつ | 2013年10月 3日 (木) 20時56分

つきじろうさん、こんにちは~♪

今朝かとうさんに顔出したら、おねえさん
いましたよ。

なんと、厨房には、おねえさんのおねえさん
がいるでは、ないですか。あまりの懐かしさ
に思わず手振っちゃった(笑)

投稿: こむこむ | 2013年10月 4日 (金) 16時14分

◆とんかつ様、
 
 暴れまわった今年の猛暑、まだまだ未練がましく後をひいて
 いるようで・・・(汗
 
 そう、汗かきのワタシとしても自身のデオドラントには
 できるかぎり気をつけている次第です。
 
 > 太刀魚や鰆を、ソテーにして焼き上がりの匂いが良い
 
 確かに!
 それと、新鮮な野菜をゴマ油で炒める香りなんてのも
 大好きです~♪
 
◆こむこむ様、
 
 なんと!、「かとう」 のお姉さん復帰なさいましたか。
 またお目にかかれるのが楽しみです。
 
 お知らせ、ありがとうございました~☆

投稿: つきじろう | 2013年10月 4日 (金) 19時03分

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