「天房」・「江戸川」・「東印度カレー商会」・「フォーシーズン」、中食&自炊、“接客” についてのメモ(4)
訪問日 「2013/05/25」 ( その他、最近の過去記事は→ こちら )
さて土曜日の築地&自炊メモと、例の “接客について” メモの続きです。
・・・ なのですが。
実は今週やや忙しく、この日曜は関西で身内の結婚式があったので日帰り旅行。
( 身内ながら、素晴らしい式でした。 新郎新婦はお幸せに・・・☆ )
ただいま東京にもどる新幹線の車中で、とりあえずブログの記事を、と
以下、
写真は築地&自炊の件、本文は “接客について” のメモ です。
( この朝は、場内で遭遇できた ゆき様・なべひろ様ご夫妻 と「天房」 へ。
季節ネタのギンポ(銀宝)とキュウリのヌカ漬けで朝酒を。
・・・ と、1本では足りずにビール追加。ついでに芝エビ天も!(笑)
・ ギンポ天(400円)
・ きゅうりぬか漬け(200円)
・ 冷酒(菊正宗の1合瓶、500円)
・ 芝エビ天(500円)
・ ビール小瓶(350円)
ごちそうさまっっっ♪ )
冒頭のエピソードは、築地・仲卸エリアでのある魚介類専門店でのこと。
じつは前週に買ったネタが素晴らしかったのでお礼を伝えがてら、また買おうと思ったのですが。
お店のご主人、ワタシの顔を見るなり 「今日は買わなくていいよ!」 と。
( 周囲を歩いてみると、ハートランド様、さらに しょう様 も。
同様の築地はお仲間がいっぱいですねぁ☆
しょう様が合流して下さって、「江戸川」 へ。
アサリの酒蒸しもいいが、やはり イワシ煮 が登場したのが嬉しい!
これが出ると、もう夏も近いなぁと・・・ 全員で注文しました。
・ あさり酒蒸し(500円)
・ いわし煮(650円)
・ ビール大瓶(600円)
ごちそうさまっっっ♪ )
それはもう、驚きましたねー。
商売人の口から出るセリフじゃないでしょ普通・・・(汗
( 「うおがし銘茶」 で試飲を一服☆
待ちかねていた “水出し煎茶” が出ていたので、さっそく購入 )
しかし。オヤジさんが続けて言うには、
「 海が荒れてるから入荷が少なくてね。
いいネタが入らないのに数が少ないから、値段ばっかり高くなってんだ 」
ほう、ほう・・・、
( 仲卸では、 「泉久」 へ。
ここに大きなメバルがありますよ!と、釣りキチ四平様 から電話で情報が。
なるほど大きい・・・ その下の黒いのはソイの仲間で、これも大きい!
・・・ えーと、すみませんが買ったのはメバルで、ソイは見るだけに。
ほかのお店では、まぐろのブツ切り、ツブ貝の剥き身、甘エビ、タコなど購入 )
「 こういう日は寿司屋さんみたいに、どうしても買わなきゃいけない人にだけ事情を説明して売ってるの。お互いプロだから、説明しないで高いものを売ったらクレームになって、信用が無くなるからね 」
つまり・・・
( いったんお仲間と別れて、場外の 「東印度カレー商会」 へ。
レギュラーメニューのカレー(500円)をいただきます。
このまえ登場したラッシーも。(200円+マンゴーのトッピング100円)
カレーは、相変わらず野菜が甘くて香ばしい。
ただし、タマネギの外皮は固くて食べられないのだけど・・・、
でもコレが無いと、香ばしさが少しレベルダウンしそうなので。
ご主人も悩みどころかな?(笑) ごちそうさまっっっ♪ )
「 そんなわけだから、
あんたみたいに “自分のウチで美味しいものを食べたい” って人にはね、
今日は売っていいものが無いの。悪いけど、また来てね!! 」
( 「フォーシーズン」 で、例によって集まっていお仲間に合流してコーヒーを。
最後に 「彦兵衛」 で予約していたお寿司を受け取って帰宅です )
・・・ さて。
世間一般のサービス業で、
接客マニュアルに 「客の顔を見て、“あんたには売らないよ” と、差別的に扱って追い返してもいい」 などと書かれたものって、ありますかね?
( 母のお昼は、本人のリクエストで 「彦兵衛」 のお寿司。
これは “中食(なかしょく)” ですね。市販の調理済み料理を自宅で食す。
お漬物も市販品ですが、味噌汁はワタシが手早く作ったもので・・・ )
形式から言えば、このワタシ自身が体験したケースは一般に “あるまじき接客” なのですが。
( 自宅での雑用を片付けて・・・ ひと休みしたら、もう夕暮れどき。
この立派なメバルをさばいて、他のネタと盛り合わせることにします )
このときワタシの脳裏には、ふと、ベートーヴェンの作品の一節が流れたような・・・
「 そうでなければならないのか?」、「 そうでなければならない!」
( こんな感じで、できあがり☆ )
お店は、ときには客を差別するほうが、かえって 良心的 だったりする、と。
そして客のほうも、その際にきちんと納得できる説明があれば、かえってそのお店への信用が増す、とも。
☆ 言わずもがなの追記ですが、このときワタシは
“本物の顧客尊重とは、これだ!” ・・・ と、大いに感服しました。
( 五点盛りで、写真は向かって左上から時計まわりに・・・、
炙りタコ、マグロぶつ切り、ツブ貝、甘エビ、そしてメバル )
なんと申しますか、プロの矜持 の片鱗というか。
築地で、垣間見たように思いました・・・☆
★ 今回の盛り合わせメニューに関連して、必見!!
しょう様の、さすがに配慮が行き届いた食べ方のお手本が、こちら♪
・ ツブ貝の煮浸し
・ 炙り生タコと甘エビのカルパッチョ
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コメント
つきじろうさま
こんばんは、
いつもの見事なおてさばき、お刺身をいただきたくなります。
>「あんたに売るものは無いよ!」
ここまで直接的(笑)ではありませんが、仲卸さんで
「今日はお売りできません」、といわれること、時々あります。
??という顔をしていると、
「今日はおすすめできないんです」と続けられます。高い、とかものがいまひとつ、という理由なんですよね。
こういうお店は大好き、信頼できます。
投稿: Harsee | 2013年5月27日 (月) 00時38分
おはようございます。
言葉だけじゃなく、ちゃんと相手のことを考えてるんですよね。
市場の中だから通用することなのかもしれませんけど、うれしいことです!
まあ、照れ屋のおじさんの言葉が足りなきゃ、そのまま受け取る人もいるでしょうけど(^^;
この日はいろいろとありがとうございました。
ツブ貝と炙り生タコは、思いがけず舞い込んできたうれしい食材でした。
甘エビはもう少し考えればよかったかなあと、少し反省しています。
やっぱり築地は奥が深い・・・今まで以上に実感した日でした(^^)
投稿: しょう | 2013年5月27日 (月) 05時49分
遭遇ありがとうございました。
『やじ満』さんの前でご挨拶させて頂いたら、そこへしょう様もいらっしゃった・・・というスゲー状況でしたね。(笑)
そのままご一緒したかったのですが、『網兼』さんの「定点観測」があったので失礼しました。
もうちょっと早く来ないとイカンですねえ。(笑)
ギンポですか~! 美味そうですねえ!
イワシもタマランですし、『東印度カレー商会・築地店』さんにも行かなきゃならんし・・・
今週有休取れるかな~??
投稿: ハートランド | 2013年5月27日 (月) 07時01分
”炙り生だこ”・・・勉強不足で初めて聞きました。
タコの種類のもよるのでしょうか?(ミズダコとか)
鮮度の良い生ものは・・・無敵の帝王、差し身5点盛りに生唾です。大葉のお布団が不可欠ですね!(美的センス)
職人(市場の人)は単刀直入、飾り気なし・・・うまいこと言って儲けようなんて”江戸ッ子の名折れだぜ”なんて気概でしょうかね?
投稿: ねこ | 2013年5月27日 (月) 10時44分
◆Harsee様、


過分なお言葉、恐縮です(汗
まあ今回、メバル以外はテキトーに切って並べるだけの
「らくちんコース」 でしたが
ところで仲卸の 「今日は買わなくていいよ!」 というやつ、
同様にご経験されていましたか!(汗
一瞬、とまどって・・・、次の瞬間、相手の底知れぬ誠意に
感動しますよね!!
まあ、なにしろ自然が相手のネタですから。
そんな舞台でプロ対プロの信頼を築くのは、やっぱり
こういう本当の意味での誠実さを持っているお店だなぁ
・・・と、あらためて痛感した次第です☆
◆しょう様、
> 言葉が足りなきゃ、そのまま受け取る人も
「おめぇに食わせるタンメンはねぇっ!」
・・・ というネタもありましたっけ(笑
ともあれ、この日はツブ貝やら炙りタコやら、いささか
強引な共同購入に、ご協力ありがとうございました(笑
築地の奥深さ・・・ これからも、ますますご一緒に探求して
参りましょう!!
◆ハートランド様、
> いらっしゃった・・・というスゲー状況
土曜の築地はお仲間だらけで、ほとんど松竹新喜劇の
舞台みたいですねぇ(笑
ギンポもカレーもイワシ煮も、素晴らしく美味しかった
ですよぉ。
ぜひぜひ、次の機会には堪能されますように・・・☆
◆ねこ様、
お刺身の五点盛り、メバルなどは鮮度が良すぎて(!)、
コリコリの歯ごたえばかりが強く、これなら翌日までは
冷蔵庫で寝かせるほうが良かったかなと・・・
まあ九州などでは、そのような鮮度を最重視するので
旨味よりも歯ごたえ優先!、味わいは甘みのある醤油で
補っている・・・との話も聞きましたが。
これはもう、どちらが良いかの話じゃなくて “文化の違い”
ですねぇ
炙り生タコってのは、ワタシも初めて気がつきました。
お店のお兄ちゃんによれば 「ウチの名物ですよ!」 との
ことでしたが(笑
ちょいと香ばしくて、中の生加減はスライスしてから
自分で湯引きするなど、好みの具合いに調整できるので
なかなか良かったです。
タコの種類は、ミズダコだったら少し小さめかな?
それにしても。
魚河岸のプロの男たちは本当に単刀直入、ぶっきらぼうでも
互いの配慮が伝わるストレートな接客です。
その場かぎりの “巧言令色” なんて野暮どころか自殺行為。
また大阪人のワタシとしては、とかく “安さ” ばかりを
評価の基準にしたがる傾向にも、いささかの自戒を促す
経験でした☆
投稿: つきじろう | 2013年5月27日 (月) 22時01分
こんばんは、
お刺身が美味しそうですね♪自分の盛り付けの下手さが良く分かります(汗)
メバルも大きくて身が良かったので半分昆布〆にしましたよ♪
どこのお店でも良く面倒見てもらえていてありがたいです。お店では、産地、漁法、漁師さん名、魚を獲った後の手当や締め方等々目利きのポイントを教えてもらったり、何故ダメなのかも教えてくれるので、ちょっと分かるようになってきました。
買う前に教えてもらえますし、見ても興味がなかったりするので買わないかもしれません。逆に“釣りキチ四平様”って包まれて置いてあることが良くあります!!
また仲卸で買い物しましょうね!楽しみにしています♪
投稿: 釣りキチ四平 | 2013年5月29日 (水) 01時09分
◆釣りキチ四平様、
あの見事なメバル情報、ありがとうございました!!
おかげさまでワタシも購入して、しっかり楽しめました☆
お刺身と塩焼きで味わいましたが、なるほど昆布締めも
良いでしょうねぇ。
お世話になっている仲卸の各店、忙しい時間帯を除けば
いろいろ親切に教えてくれるので勉強になりますね!
まあ、さすがに個人指定の伝票まで書いて用意されている
ことは無いですが・・・(汗
投稿: つきじろう | 2013年5月29日 (水) 21時11分
つきじろうさん、こんにちは~
行きつけの田崎市場の某仲買のところでも、
言われますよ「今日はないね~!」って。
実際にはあるんですが、品薄で値段が高すぎ
たり、一本釣りではなく、網で揚がったもの
だったりして、うーん、これは、と言った
ものしか、ない場合ですね。
逆に、お勧めがあると、今日はこれ持ってけと、
半ば強制的に・・・(笑)
投稿: こむこむ | 2013年5月30日 (木) 14時10分
つきじろうさま
鰯の煮た姿が美しい。
いさきを購入。タカベと同様焼くとそのジュワと上がる煙の匂いがうまそうな・・
でね・・九州から来る大型は型も大きいけれど、高い。
腹はでかい。産卵期だから・
で、相模湾の小ぶりのを6匹購入。
とても小さいのに、卵子と精巣がありました。このコメントを書きながら、両手はいさきの匂い。
ま・今の冷蔵庫で鱗を取らず静かにおいとければ、5日ぐらいは平気です。
刺身や握りも良いなあ・
投稿: とんかつ | 2013年5月30日 (木) 17時52分
◆こむこむ様、
なるほど、やはり築地だけじゃないのですね~☆
規格ありきの工業製品ではなく、自然が相手の商売ならば
これが本来の “市場の流儀” ってことでしょうか。
余談ですが 「今日は無いよ!」 という会話で思い出すのは
昔、近所を巡回していた古紙回収者と得意客の会話でした(笑
◆とんかつ様、
いわし、イワシ、ああ鰯。
その身は小さくとも銀色の輝きにあふれ、調理してなお
美しい・・・☆
市場でも台所でも食卓でも、つくづく見とれてしまう
お魚です。
イサキも良いですね。ご指摘の通り、産卵期あたりでは
買うときに腹の具合いをよく観察してから選んでます(笑
> 鱗を取らず静かにおいとければ、5日ぐらいは平気
エラと内臓だけ抜いて、余計な水分を拭き取ればけっこう
長持ちするものですね~♪
投稿: つきじろう | 2013年5月31日 (金) 07時30分