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「かとう」エボダイ西京焼き、「長生庵」牡蠣と白子の天ぷらそば、半熟玉子天、自炊メモほか

キンメダイ( リンク: ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑 様 )
深海にいるので季節の影響を受けにくく、ほぼ一年じゅう出回っている魚ですが・・・

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やはり海が荒れると漁師さんが仕事できず入荷が減るので、お値段も高めに(汗

訪問日 「2013/02/23」 ※最近の過去記事は → こちら

冬晴れの築地。
・・・ しかし風が強くて、ああこれは海もシケてるだろうなと。

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朝の1軒目は、釣りキチ四平様 がご一緒して下さいました。
「かとう」 へお邪魔すると、やがて 監督様、そして しょう様 もお見えに♪

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さてメニューは・・・ なんとなくキンメの気分でしたがお店からはエボダイがおすすめ!とのことで、素直に従って西京焼きを注文。

エボダイ西京焼き(単品1,300円)、菜の花の辛子あえ(400円)、
ビール中瓶(550円、自家製の塩辛つき)

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焼きたての柔らかな身を味わってみれば・・・、
熱い湯気をまとった 甘~い芳香 がひろがります。
 
これ、美味しい。 ビールと一緒だと、さらに美味しい!(笑

こちらのお店では、テイクアウト商品として焼く前の西京漬けも各種販売してるけど。
・・・ できることなら、当店流の西京味噌だけ買って自分でいろいろ試してみたい(笑
特に、そう、牡蠣の西京味噌漬けバター焼き とか!!
 
ごちそうさまっっっ♪
 
 
食後は釣りキチ四平様とは別行動になり、買い物カゴをかかえて仲卸へ。
 
先週の 甘エビ が好評だったので同じようなのを買おうかと、顔なじみの某店でエビを物色してたらお店のオジサンがニッコリ笑って 「ごめんね。高いよ!」 と(汗
ああ、そうか。エビの数も少なかったし、やっぱり海がシケてるんだねぇ。
 
こういうときは、やっぱり無理せず冷凍モノや輸入モノ・養殖モノで。
ロシア産の甘エビ、冷凍品。大きくて安いようなので、まずこれを。
( 「佃友」 にて。パックの中身は3段重ねになってました ) 

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※ ワンポイント: 某氏からの請け売りですが、国産の甘エビを買う場合には産地の漁法が “カゴ” か “網” かを確認しておくと良いそうです。
底が平たくなった金属製のカゴで獲るのと違い、網の場合には底のほうが圧迫されて身が傷んでいる場合があるとのこと。
 
ちょっとだけ頑張ってみたのは、「泉久」 で買った キンメダイ( → 冒頭写真 )
いくつかの産地から入っていたけど、社長さんがオススメしてくれた勝浦産を。
 
やや小さめで1キロあたり2,700円(税別、以下同じ)。1.2キロで3,240円。
我が家の場合、2人前×2食分として手頃です。
 
もっと大きくなるとキロあたり単価も高くなりますね。他店では大型のがキロ3,000円から3,500円ぐらいでした。いずれも、お店の人は 「ちょっと高いよねぇ」 と苦笑い。
 
ところで・・・。
 
おサカナ といえば、じつは他にも 大事な買い物 が。
ちかごろ母がチーズを食べなくなるなど、カルシウム不足 が気になって。

こういうときは 小魚 でしょう、小魚!!
場外へ出て、ちりめん山椒、しらす、桜エビ などを買い求めました。

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それに野菜と、例によってお漬物も各種。
・・・ どこぞの大河ドラマにあやかったような商品名(笑) のも、まあ見た目がキレイなのでご愛嬌に買ってみることに(笑

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ひととおり買い揃ったところで 「長生庵」 へ。
釣りキチ四平様が教えて下さったメニューをぜひ食べたくなったのです。

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カキと白子の天ぷらそば(1,200円。蕎麦は後から)
そして他にもちょっと目についた 半熟玉子天(100円)。

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うむむっ!
牡蠣と白子の美味しさは期待した通りとして、これはお値打ち!と思えたのが・・・、

半熟玉子天。

半熟のゆで玉子に衣をつけて揚げ、そばつゆに漬けただけ。これがうまい。

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じつはワタシ、ゆで玉子って基本的に興味ないんです(汗
 
なのでラーメンに入れる味付け玉子なんかも、あっても無くても全然どうでもいいヨ☆、というか・・・

そんなワタシが、これには 感激 しましたねー☆

白身は柔らかめに固まっているとはいえ、これが天ぷらの衣をまとっているのをつぶして、トロトロの黄身をからめ、そばツユと共にいただくと・・・

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じつに、主役級のうまさ・・・!
 
平安時代、貴人の宴席でも料理の華とされた “牡丹玉子” もかくや!?と。
 
これが、たったの100円。
通販番組のセールストークじゃないけど、お品書きで見つけたらぜひ追加の一品として試してほしい味なのでした。

・・・ ってな感じで、お酒と一緒に楽しんでいると。
なぜか目の前にワタシの大好物、花巻そば が。

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な、なんと☆
ここでは説明をあえて省きますが、このブログをご覧下さっている方からのご厚意で!、というものでした。
 
いい香りです! やっぱり花巻蕎麦は、この香りが身上。
感謝感激。 ありがたく、美味し~く、いただきました!!

この場を借りまして、心からお礼を申し上げます。

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そしてもちろん、天ぷらとセットのお蕎麦も美味しいことで・・・☆
ごちそうさまっっっ♪


さて帰宅して台所へ。
今日のお昼は “あっさりしたものを” とのリクエストで・・・

でもねー、これって “油を使うな” というだけで、じつは 食欲そのものは普段と変わらず旺盛 なんですわ、じっさい

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では どんぶりメニュー など、いってみましょうか☆

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キンメをさばいて、腹骨に沿った部分の身は焼いてほぐして・・・
大根おろしに混ぜれば、和食の定番オードブル “宮重和え” になります。
宮重ってのは大根のことですね。

甘エビは殻をむいて、頭は香ばしく素焼きにしてから中のミソから出汁をとります。

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具材、だいたい用意できました。

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キンメの身は炙って刺身に。
長芋をおろして、漬け物は “だし” と例の桜色のを。

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甘エビに・・・ 例の宮重和え。

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ドンブリごはんも、スタンバイ☆

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母の昼食。
“どんぶり飯” “一汁一菜”。 こんな感じで、いかがでしょうか。

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ごはんの上に、おろした長芋と、“だし” を半分づつ載せました。
( 参考: 『骨に効く小魚レシピ』枝元なほみ様著・高橋書店刊

このベースに甘エビと、炙りのキンメをのせて、最後に桜エビをトッピング。
宮重和えは、彩りにイクラを散らしてます。

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エビの出汁には三つ葉と “ぶぶあられ” を散らして、炙ったキンメの中骨なども。
これだけではエビ風味が強すぎるので、普通の味噌汁用に常備しているカツオと昆布の出汁も加えました。

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食べ終わったら・・・ やっぱり、残ったのはキンメの中骨だけでした(笑


続いて 夕食 、いってみましょう。キンメに塩麹を塗ってから焼いてみます。
ミツバは根のほうから塩ゆでにして定番のお浸しに。

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・・・ んーと、申し訳ないけどキンメの切り身が小さかったですネ(汗
おかずは見たまんまなので、説明は不要かと思いますが。

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お浸しはシャキシャキ食感の三つ葉とコゴミ、それとタケノコの水煮は市販品。

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お漬物の “八重の桜香” は、淡いピンク色です。
これとバランスがとれる淡い緑色といえば・・・ セロリ漬けが、ちょうどいいかも?
 
 
母の夕食、できあがり☆

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コメント

…ずいぶんと豪華な「一汁一菜」ですね~(苦笑)

投稿: しょうすけ | 2013年2月24日 (日) 21時17分

『長生庵』さんの牡蠣天に白子天!
それよりも、半熟玉子天はスゴそうです!
追っかけます!(笑)

おお、花巻そばが届くとは!
粋ですねえ!
こんな感じだったのですか?

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月次郎が行き付けのバーに現れたのは夜半過ぎであった。
いつものようにカウンターのスツールに浅く腰掛け、いつものように低い声でぼそっと注文するのであった。
  「いつもの。」
  「はい。」
バーテンダーはバーボンをショットグラスに注ぎ、カウンター上を月次郎の前まで滑らせた。
グラスを一息に空けた月次郎がぼそり。
  「もう一杯。」

カウンター上をドンブリがツツーと滑って、月次郎の目の前で止まった。
  「・・・花巻そば?」
  「あちらのお客様からです。」
そちらの方に目をやると、スーツに身を包んだヒゲの紳士が、すすっていたドンブリから顔を上げ、軽くうなずいた。
スツールから立った月次郎が紳士に会釈した。
  「ありがとうございます。 ところで・・・」
2歩3歩と歩き、紳士の隣に立った。
  「なぜ、ごちそうして下さるのでしょうか?」
  「君が気に入ったから・・・じゃダメかい。(笑)」

さあ、ここからフツーの会社員・月次郎の、アジアを駆け廻る命懸けの大冒険が始まるのでした!
・・・って、つきじろう様スゴイですね~!(笑)

投稿: ハートランド | 2013年2月24日 (日) 21時23分

◆しょうすけ様、
 
 > ずいぶんと豪華な「一汁一菜」
 
 えーと、まあ例の 「玉子かけごはん」=「うにイクラ丼!」
 という感覚で(笑
 
◆ハートランド様、
 
 白子天は、場内の 「天房」 と場外の 「長生庵」 が実に
 好対照ですね。
 
 天房ではホタテ天との組み合わせ、長生庵では牡蠣天との
 コンビってのが、どちらもツボです☆
 
 > おお、花巻そばが届くとは!
 > 粋ですねえ!
 
 ハードボイルドな情景描写、恐縮です。
 これ、ラーメン二郎じゃなくて命拾いしました(汗

投稿: つきじろう | 2013年2月24日 (日) 21時56分

相変わらず素晴らしい食事を作られました。
毎度同じことばかり言いますが”色彩、バランスとも美しい情景”ですね!
一つ一つに丁寧な仕事で敬服です。
これからも楽しみにさせてください。

”半熟玉子天”は最高です。私はことのほか茹で玉子と天婦羅そばの出汁(たぬきで十分)が好きなので文句なしの酒の肴です。
つきじろうさんは牡蠣がお好きなようで、この冬は十分堪能されましたか?

投稿: ねこ | 2013年2月25日 (月) 12時27分

◆ねこ様、
 
 毎度、もったいないお褒めの言葉をありがとう
 ございます(笑
 
 まあ無理のない範囲で、手抜きや間抜けな失敗なども
 ご愛嬌と自分で笑いつつ楽しみたいと思いますので
 ご笑覧いただければ幸いです☆
 
 ねこ様は、ゆで玉子が大好きなのですね!
 ワタシ自身は、おおむね玉子料理は好きなのですが
 なぜか、ゆで玉子だけは興味をひかれなかったのに
 今回の “半熟玉子天” は大ヒットでした♪
 
 コメント下さった通り、天ぷらの揚げ衣と蕎麦つゆが
 加わって秀逸な酒の肴になります。
 ぜひ今後、「長生庵」 の定番になってほしいものです。
 
 それと、牡蠣。
 もちろん大好きですが、震災後は東北復興を象徴する
 食材のひとつ!というイメージになりましたから、
 毎回、各地の牡蠣の育ち具合と比較するのも大いに
 楽しみです。

投稿: つきじろう | 2013年2月25日 (月) 20時14分

こんばんは、
ご一緒して頂きありがとうございました。美味しかったですね♪
カキと白子の天ぷらそば羨ましいです!次回是非食べてみますね!
キンメが美味しそうで堪りませんね♪
またお会いしましょうね!

投稿: 釣りキチ四平 | 2013年3月 5日 (火) 00時12分

◆釣りキチ四平様、
 
 こちらこそ、ご一緒させていただき楽しゅうございました!
 
 カキに白子、冬の名残りで楽しめます。キンメもまた
 良し・・・☆

投稿: つきじろう | 2013年3月 5日 (火) 07時45分

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