自炊メモ: 鮎の日
訪問日 「 2012/08/18 」 ( その他、最近の過去記事は→ こちら )
お天気が不安定っぽい土曜でしたが、ココロを弾ませながら 築地へ・・・♪
場内、「天房」 では今シーズン終了したと思っていた 稚アユ天 が!
ううむ、うまい・・・ やっぱり夏の朝ビールに似つかわしいおサカナの筆頭かなぁ。
ごちそうさまっっっ♪
じつは前日、釣りキチ四平様 がお電話を下さいまして。
「 今、新潟にいます。天然のアユが獲れたので、よければお分けしますよ!」 と。
→ 現地の模様: 釣りキチ四平様の記事
いつもいつも・・・、いつも本当に、ご厚意 に甘えてばかりで恐縮なのですが
しかし今回も、こんな嬉しいお声がけをいただいて感激です☆
( 注: 釣りキチ四平様は “遊漁承認証” 所持者です )
ほかに 佃の旦那様 も来て下さることになり、「長生庵」 でお会いしました。
なんと奥様とお子様もご一緒に・・・ 、お会いできて嬉しゅうございました!
アユを運んでくるにあたり、なんと電動の空気ポンプが付いた “生け簀” になるクーラーボックスを使用・・・
みんな生きてます、元気です!!
ちなみにアユのほかに、“アユカケ” と呼ばれるお魚も。
エラの端っこのほうに、カギ型の突起が見えますね。
これでアユをひっかける、などと言われるようです。
さてクーラーボックスの水を抜くと・・・ うわ☆、アユが跳ねる跳ねる!!
アユを分けていただいて、釣りキチ四平様に重ねてお礼をお伝えして、
鮮度が落ちないうちにと大急ぎで帰宅~
アユ到着。 いつもながら美しい姿です・・・
( 注: これは全部ではなく、一部は冷蔵庫に入れてました )
以下、自炊メモ。
つねづね 鮮度最高の天然アユがあれば、ぜひ試したい!と思っていたのが・・・
まだ硬直する前なので、氷水で “あらい” と同じような状態になりますね。
・・・ ちなみに背骨などは、薄いスライスにすればハモの骨切りと同じように、気にせず食べられるようになります。
すがすがしいアユの香気を、そのままストレートに味わって。
アユの本当の味・香りって、こういうものだったんだ!!
続いて、天ぷら!・・・ と思ったのですが。
す、すみませんコレは失敗っぽいですね
衣が薄すぎて、ほぼ素揚げに近い状態に。・・・ まあ、コレも美味しかったですが!
気を取り直して、メインディッシュ に参りましょうか☆
いつものごとく、野菜 もいろいろ。
今回、アユのほかに タコ も登場してもらいます。
じつは 築地土曜会 の仲間うちで リーゼント史朗様 が 「タコの唐揚げがうまい!」 と述べておられて、ぜひマネしてみたかったので。
ゆでダコの足をブツ切りにして、醤油と酒とショウガのタレに漬け込みます。
そうめんツユは2倍濃縮の市販品ですが、薄めるときに水ではなくカツオと昆布の出汁を使うのが、まあコツと言えばコツかな・・・
そのダシ汁には、焼いたナスを放り込んで浸しておきます。
( 基本の手順は、ナスを焼いたら熱いうちに皮を剥くべきなのですけどネ )
タコの唐揚げには、付け合わせの野菜を準備します。
タマネギ、トマト、ピーマンを刻んで、酢とハーブ入りの塩とオリーブオイルでマリネ。
さてアユのほうは、いったん焼いてから煮浸しにします。
唐揚げができるタイミングに合わせて、盛り付けて・・・
母の昼食、できあがり☆
ああ、例によって そうめんが見えない ですね(汗
えーと、よく見るとアユの尻尾のあたりに・・・ ほら!
ちなみにタコの唐揚げも、どこかな?と・・・☆
お皿の上端、野菜のマリネと、中央付近のキムチに埋もれてます。
ちょっとだけ紫色っぽいのが見えますよね。それがタコ。
熱いタコの唐揚げとヤングコーンの素揚げは、そうめんツユに浸らないようにクレソンとゴーヤを座布団にしています。( ああ、ゴーヤも見えない )
アユの煮浸しに添えた木の芽は、先週購入して冷凍していたもの。
さきほど作ったナスの焼き浸しは、例によって皮を部分的にだけ剥いて。
ゴボウは煮物ではなく市販の漬け物。
あと、途中で思いついてキウイも添えてみました。
まあとりあえず、食べる本人には好評だったので良しとしましょうか!(笑
アユの頭と背骨、それにレモンの皮とプチトマトのヘタだけ残りました☆
そうそう、さきほどの アユカケ は息子のワタシがいただきました。
素焼きにして、熱々のところを熱燗のお酒にジュッ!・・・と。漬け込んで。
アユカケの “骨酒” ですね。非常に香ばしくて、夏でもうまい!!
( これも、木の芽を添えてみれば見栄えと香りがランクアップしたかも!? )
今回も 釣りキチ四平様 のおかげで、たいへんシアワセな週末でした。
本当に本当に、ありがとうございます!! ごちそうさまっっっ♪
【 注目情報 】
徳間書店の雑誌 『食楽』 で・・・
あの ウエカツさん の連載記事が始まってます!!
読み応え、ありますよ。 オススメ です。
( いくつか “ツッコミどころ” もありますが、それもウエカツさんらしくて良い! )
・・・ ちなみに今朝(8月19日)のNHK総合にもウエカツさん出てたなぁ・・・☆
その他、追記。
同じ 『食楽』 の内容では、お肉の焼き方についての有名店のシェフたち、それぞれの主張が大変面白かったですねー。
特に、“塩” の扱いについて。
魚を塩焼きにするときも、焼く直前に塩を振る( よっちゃん流 ) か、それとも、もっと前に振っておくか・・・ なんてのは、よく知られた議論のネタですが。
こちらの特集では、あるシェフが述べた “生の塩” という表現が印象的でした。
各種ミネラルを含んだ “こだわりの塩” の味わいを大事にするなら、それを焼くことで、塩の味がどう変わるか?、という点にも配慮すべきかなと。
そのままで食べれば美味しい塩だけど、焼いたら台無しになる!、と実際に試して確信したのであれば、その塩は、焼く前や焼く途中ではなく、焼きあがってから食卓に出すときに振るべき、と考えるのも当然と言えば当然。
その際、事前に肉の状態を整えるために必要な塩は、ミネラル類を含まぬ精製塩で。
そして焼く途中に、“焼いても美味しい塩” は適宜。さらに仕上がってから最後にミネラル塩で味付けを完成させる・・・、という二段構え三段構えの技法なのですね。
言われてみればナルホドと思える話。ちょっと参考になると思いました。
もうひとつ。この日の場内では 「墨田書房」 で、こんな本を買いました。
『煮物 炊合せ 便利帳』。
今回、ワタシの自炊ネタでは鮎を単純に素焼きにしてから “煮浸し” にしたのですが。
やはり、プロの流儀では同じ名前でも次元が違います。
串打ちして焼いてから上下にタデの葉をならべ、蒸し器で骨が柔らかくなるまで蒸す。
これを玉酒で戻し、濃口醤油と赤酒で煮る。
平行してゴボウも下処理をしてから調理するが、これまた複雑な工程を経る!
カツオの出汁とゴボウの合わせかたも、鮎の共汁を添えるなどの技法が凝らされる。
・・・ と。 やはり本職の技には感服するばかりです・・・ ☆
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コメント
お声掛け頂いたのに、帰省中で失礼しました。
アユの「背越し」って初めて拝見しました。
美味そうです・・・
(私は予定通り、「試飲無し」のワイナリー巡りをいたしました。笑)
お母様のそうめん、ホントに具沢山!
具だけでお腹一杯になりそうです!(笑)
投稿: ハートランド | 2012年8月20日 (月) 07時00分
◆ハートランド様、
そちらも、ご帰省先にて楽しまれたようですね!
また築地でお目にかかりましょう。
アユの “背越し” ・・・一般に、川魚の生食については
いろいろと注意点も多いですが。これはアユの食べ方の
定番として普及しているようですね。
そういえば文中でご紹介した『食楽』のウエカツさんの
記事で、同じく生食は要注意とされるサバについて、
彼のこんな言葉が紹介されています。
(引用ここから)

「今までずいぶんサバのアニサキスを見てきたが、
旬の元気のいいサバにいるアニサキスは内臓の
中で丸まっている。
産卵後に体力を落としたサバでのみ、肉の中へと
入っていく。
つまり旬の旨いサバでなら内臓を取ってしまえば
アニサキスに当たることはない」
(引用ここまで)
それと、母のそうめん。
気のせいか徐々に “二郎化” しつつありますが(汗
毎回、これじゃ多いかなぁと思って本人に聞くのですが
これでいいと言うんですね。
じっさい、食べ終わったらレモンの皮ぐらいしか残らない。
まあ、麺そのものは1束だけですし、野菜は1日分の
所要量の大半をコレで満たせると思えば・・・
投稿: つきじろう | 2012年8月20日 (月) 07時52分
>えーと、よく見るとアユの尻尾のあたりに・・・
発見!!
投稿: jin-n | 2012年8月20日 (月) 08時20分
◆jin-n様、
ウォーリーをさがせ!ならぬ 「そーめんをさがせ!」 状態 と
申しますか・・・☆
ラーメン二郎、この時期ならば炎天下の店頭で並んでいる
お客さんたちに、ひんやり冷た~い “そうめん二郎” など・・・
おすすめしたい気もします(笑
投稿: つきじろう | 2012年8月20日 (月) 20時18分
こんばんは、鮎喜んで頂けた様で良かったです♪活け鮎でないと出来ない背越しは、コリッとした歯ごたえが美味しいですね。
アユカケの骨酒も匂いがこちらに漂ってきそうです♪次回はお刺身になるような大きなアユカケを捕ってみたいです!
そうめんはボリュームがあり、涼味満点で美味しそうですね!!食べてみたいです♪
投稿: 釣りキチ四平 | 2012年8月21日 (火) 01時57分
◆釣りキチ四平様、
このたびもまた、素晴らしいアユをありがとうございました!
炎天下の野外で、苦労なさったものを惜しげもなく分けて
下さるご厚意に感謝カンゲキです☆
おかげさまで念願だったアユの “背越し” をはじめ、堪能
させていただきました。
アユカケも良かったですね~。あのサイズであの香ばしさ!
たくましい生命力を感じましたよ。
あ、ところで特製そうめん、そのうち釣りキチ四平様向けの
特別バージョンを考えましょうか!?(笑
投稿: つきじろう | 2012年8月21日 (火) 18時37分
いつも美味しそう&情報満載のブログを拝見して、是非一度築地市場に行ってみたくなったのですが、おすすめの見学コース等ありますでしょうか?是非、寿司大に早起きしてでも行くつもりなのですが、どの順序で回れば良いのか検討中です。。。
投稿: れい | 2012年8月24日 (金) 09時13分
◆れい様、
ようこそ!いらっしゃいませ~♪
拙いブログをご覧下さいまして誠にありがとうございます。
築地ご訪問をお考えとのこと、ぜひ楽しい体験になります
ように!!
こちらの記事が少しでもお役に立てば幸いです。
で。・・・えーと、寿司大もターゲットに・・・と。
だいたい1時間以上の並びは覚悟ってことになりますが(汗
この時期であれば、まず何といっても朝から暑いので
飲み物や日傘など、熱中症や日射病の予防対策をしっかり
しましょうね。
見学コースとしては、ぜひ仲卸も見ていただきたいですが
あちらの見学訪問は午前9時からと決められています。
お寿司を食べたあと、おなかに余裕があれば他のお店で
連食するも良し、そうでなければ喫茶店で休むも良し。
積極的に歩いてみよう!と思われる場合には、場外市場を
探検するのが面白いでしょうね。もんぜき通りの路面店、
こだわりの食材店や包丁専門店なども、見ていて飽きない
ですし、お店の人に何か質問してみれば、それはそれは
熱心に説明を聞かせてくれると思います☆
こちらの過去記事から、もし何か疑問などがありましたら
ぜひ遠慮なく、ご質問歓迎です~♪
投稿: つきじろう | 2012年8月24日 (金) 20時06分
yahari,
jiga
utenai!
takokara oisikatutadesuka?
投稿: リーゼント史朗 | 2012年8月28日 (火) 17時33分
◆リーゼント史朗様、
Hai, Tako no kara-age, totemo oishikattadesu!!(笑
投稿: つきじろう | 2012年8月28日 (火) 20時45分