神田「いせ源」: 青森県・風間浦 “活あんこう” 試食会
訪問日 「2011/02/23」 ※最近の過去記事は → こちら
いよっ!
・・・と。 コレは本物ではなく、床の間に置かれたマスコット(笑
というわけで、今夜お邪魔したのがこちらです。
神田 「いせ源」。東京で “あんこう鍋の老舗” と言えば、筆頭に挙がるお店。
この冬は、青森県の風間浦(かざまうら)から 活きたまま届くアンコウ が供されている! とのことで・・・。( リンク: asahi.com様 )
「まるごと青森」 こと、青森県PRロケーションセンター様の企画による試食会に参加させていただきました♪
とーぜん、お酒も青森産!ってワケで・・・
・「亀吉」 純米吟醸生原酒(黒石市・中村亀吉)
・「豊盃」 特別純米生原酒(弘前市・三浦酒造)
・「外ヶ濱」 特別純米生にごり酒(青森市・西田酒造)
わくわくムードいっぱいで、主催者のご挨拶、そして乾杯!
前菜三種盛り でスタート☆
とも合え は、大和煮のような食感の身と、ぷるぷるゼラチン質の部位との取り合わせが楽しい。コレは何といっても日本酒でしょう!と、にんまり(笑
肝の卵巣巻き は、香ばしいアブラがじんわりと滲み出てくるのがいいねぇ。
これはビールでも良さそうだなー☆
ひんやり、すっきりとした 煮こごり。アンコウならではの特質を活かして、中身のツブツブ感が楽しい。
これは何でもイケそうな酒肴で、個人的にはワインと一緒に楽しむのも良いだろうと思えましたねー♪
続いて、お待ちかね の・・・ 風間浦産 アンコウの刺身 “あんさし”。
その歯ごたえは柔らかく、たとえて言えば上質な寒天を思わせるような印象。
その味は淡く淡く・・・ きわめて淡白。
というか考えてみれば、淡白であることよりもむしろ “クセや臭みが全く無い!” ということに驚くべきなのだな、と途中で気がついたワタシ。
「 青森はアンコウの水揚げ量が日本一ですけど、じつは地元では、アンコウが獲れても食べることは少ないんですよ 」 と、我々のテーブルにご一緒して下さった主催者スタッフのN様。
えー、もったいないなぁ(笑
でも思い起こせば、「 韓国では上質なハモをたくさん日本に輸出しているのに、韓国人自身はハモをあまり食べない 」 という話もあったからねー。あれと同じようなものかな。
四角く切られた身は、優しい弾力のある ホホ肉。そして食用菊の下に見えるのは、特に女性陣に好評だったコラーゲン質っぽい 皮 でした。
「 でもまあ、食べるといえば臭みが無いので塩だけで “塩汁” にするとか、地元ならではの食べ方がありますよ 」
へえぇ~☆、塩だけで煮るなら、沖縄の “マース煮” なんてのが有名っぽいけど。
北の土地でも、新鮮なネタを塩だけで煮る調理法があるんですね!
※ ちなみに風間浦の海は、やや遠浅なのか、それともアンコウが産卵のために近寄ってくるのか、とにかく普通は深海の底にいて釣り上げたら水圧の変化ですぐ死んでしまいやすいアンコウが、この土地では普通に生きたまま水揚げできるのが大きなメリット!なのだとか。漁法は、延縄漁や刺し網漁が多いとのこと。
で、その次が 肝刺し。お酒をチビチビやるには最適ですよねぇ☆
“お鍋の用意ができるまで、これでどうぞ” という按配ですわ。
コンロに点火してもらい・・・ 歓談しつつ、しばし待つ。
ぐつぐつ☆、いってきましたねー。
濃厚な醤油味なのに、なぜかスッキリした印象もある素敵な香気・・・♪
そろそろ、いけますね!
鮮度最高のアンコウ だけに、“煮えばな” を逃さずに食べなければ・・・☆
老舗の貫禄、ここにあり!って感じですねー。
やはり、個人的には 「濃いのに、すっきり♪」 という印象の美味しさです。
味付けをここまでスッキリと仕上げられるのは、アンコウの鮮度が素晴らしいから可能なこと・・・ なのかもしれませんネ。
アンコウ鍋の美味しさに、思わずボーッとしてきたところへ・・・
アンコウの 照り焼き が登場です。
手前はシイタケで、アンコウの身との間に少しだけ見えているのは、ウド。
一緒に添えた ワイルドベリーの酸味 が後口をリフレッシュしてくれたので、再び食欲が活性化!
新鮮なアンコウの肝を、塩だけで味付けした燻製 なのです。
できたてホヤホヤなのか、温かくて、とんでもなく柔らかい・・・!
これまで想像したこともない、スモーキーフレーバーをまとったアンキモの美味しさ。
温かい中身からあふれる旨味が、薫香と一緒になって渦を巻くほどの勢いで脳天まで突き抜けますよ。
「 この燻製は、すっごく美味しいですね~!
これって、お店のレギュラーメニューでも出してるんですか? 」
・・・と仲居さんに訊ねると、
「 はい。でも数に限りがありますので、その日の最初のほうに来て下さったお客様だけで終わりになることも・・・ 」
ちなみにコレ、お店のHPにあるメニュー画面 には載ってないんですよね。
他店の話で恐縮ながら、築地で言えば 「魚や“粋”」 の 牡蛎の西京味噌バター焼き のように、それだけを目当てにして食べに行ってもいい!と思えるレベル☆
あーうまかった!
あとは、アンキモ入りの(!) 茶碗蒸し をいただいて・・・
お楽しみの、雑炊!・・・ の前に、ここでも青森の逸品が登場。
田子町(たっこまち)の “緑の一番星”。
( ↑一瞬、「たまごっち」 と読みそうになったのはワタシだけ? )
名前の通り、うっすらと緑色がかった卵の殻。
スタッフの表情から、よほど品質に自信があるものと伺えます・・・♪
ではでは、シメの雑炊(おじや)を・・・
ここはやはり老舗らしく、仲居さんの手際にお任せです。
山芋の醤油漬けと梅酢漬けをシャクシャクと齧りながら待つのも、また楽しい。
というか皆様との歓談が部屋じゅうで盛り上がってるので、もう大変(笑
「ごはんは、煮えるまでかきまぜないで下さいね。粘りが出てしまいますから」。
はーい、と素直に従うのが当店の掟。
できた~♪
やっぱり、最後に味わうのはコレですよね。
さきほどからの鍋と同様、おダシが濃厚なのに不思議なほどスッキリしていて、なんとも美味しい。
青森からの 活あんこう、出逢えてよかった。知って良かった!
おかげさまで・・・ アンコウをとことん堪能するシアワセを、また一つ知りました。
ごちそうさまっっっ♪
企画・お誘い下さった「まるごと青森」 /青森県PRロケーションセンター様、お世話になったお店の皆様、誠にありがとうございました!
【 ご一緒させていただいた皆様 】( 順不同、皆様のコピペ利用も歓迎♪ )
「ICYDOG」 icydog様、
「赤・黒・黄色のひとりごと」 kon-kon様、
「小町家の食卓3番館」 小町様、
「ベジアナあゆの野菜畑チャンネル」 小谷あゆみ様、
「ひるどき日本ランチ日記」 takapu様、
「東京のむのむ」 のむのむ様、
「Tokyo Diary」 romy様、
「資格ゲッターが行く!」 たけ様、
「あなさんの美しき日々」 あな様、
「書道家蓮花の きょうの筆文字」 蓮花様、
「一夜一夜にひとみ頃」 hitomi様、
「バンド・オブ・トーキョー☆」 ロレンス様、
「しずる!写真グルメガイド」 元様、
「馳走に屋号に意匠あり」 まさぴ。様、
「大食い茶屋」 釣りキチ四平様、
『築地あるき』 なべひろ様、
| 固定リンク
コメント
あんこうの様々な食べ方を知ることができ、
楽しい会でした。
あん肝の燻製は驚きでしたね。
思い出しただけで幸せに気分に(笑)
予想以上に酒がすすんでしまい、弱りました。
投稿: なべひろ | 2011年2月24日 (木) 08時45分
あん肝の燻製ですか・・・食べちゃダメな自分としては、ため息だけが出てきます(^^;
投稿: しょう | 2011年2月24日 (木) 12時32分
さすがUPはやーい!!!
あんこうの7つ道具、どれもこれも感動的な美味しさでした。
あん肝の燻製も美味しかったですが、
茶碗蒸しの中からでっかいあん肝が出てきたのにもびっくり!
嬉しい驚きが満載のあんこうナイトでした~
またどこかでご一緒しましょうね☆
投稿: あな | 2011年2月24日 (木) 12時51分
あん肝~(T-T)←うらやまし泣き!
めちゃめちゃおいしそうですね(≧▽≦)
あん肝の燻製いつか食べにいきたいです!!
投稿: かなめ | 2011年2月24日 (木) 16時49分
◆なべひろ様、
これまで知らなかったアンコウの魅力をあれこれと・・・
美味しくて楽しい会でしたね!
日本酒愛好者のなべひろ様が、途中から本気飲みモードで
アンコウ料理との相性を吟味なさっていたのが印象的
でした。
◆しょう様、
うーむむ・・・養生なさっている身には、確かに目の毒に
なったかもですねー(汗
また機会をあらためて、湯豆腐の会でもあればぜひご一緒に!
◆あな様、
お久しぶりにお会いできて嬉しかったです♪
相変わらずの明るい笑顔で、会場の雰囲気も楽しさが
3割増しぐらいアップしたのでは!?と思いましたよ(笑
あんこうナイト、美味しかったですね。今後もぜひぜひ
ご一緒できる機会を期待しております☆
◆かなめ様、
アンキモのスモーク、そりゃもう美味しいったら・・・!(笑
記事にも書きましたが、ほんとにコレだけを目当てにしてでも
行きたいと思えるほどの逸品でしたよ~♪
投稿: つきじろう | 2011年2月24日 (木) 20時33分
昨晩ザルツブルクで穴子鍋を食べた直後、この記事を読みました(笑)。
アンコウの素晴らしさが伝わってくる写真ばかり!! 特に燻製は日本酒と合いそうですね~~。
こちらの魚屋さんでは、全てのパーツをとった後のアンコウしかないので、こういうのは無理ですね~。
神田「いせ源」さん、是非ともお邪魔したいお店ですね。
投稿: sepp | 2011年2月24日 (木) 21時39分
つきじろう様
あんこう、すばらしかったですね~
実は私も燻製がかなりツボだったんです
相当スモーキーですがあんきものねっとりした旨味が絶妙なマリアージュでした
でも何より…
ついにお会いできてとっても嬉しかったです☆
今回はあまりお話できなかったので、ぜひぜひまたご一緒させて下さい♪
投稿: たけ | 2011年2月24日 (木) 22時23分
美味しかったですね♪肝の卵巣巻きが気に入りました!初めて刺身を食べましたが淡白な味でしたね!
燻製またお店に行った時に食べてみたいです!!楽しくてあっと言う間に時間が過ぎてしまいました♪
投稿: 釣りキチ四平 | 2011年2月25日 (金) 00時29分
◆sepp様、
ザルツブルグで穴子鍋!、いいですなぁ~♪
欧州の地で、しばし江戸情緒を楽しまれたことでしょう。
こちらのアンコウも、じつに味わい深いものでした。
> 全てのパーツをとった後のアンコウしかない
サケなど、ほかの魚にしてもそうですが頭から尻尾まで
食べつくす伝統ってのは日本の誇りだと思いますねー。
> 神田「いせ源」さん、是非ともお邪魔したいお店
このお店の周辺は「ぼたん」「藪蕎麦」もあり、一部では
老舗のトライアングル地帯とも称されるようです・・・☆
◆たけ様、
青森からの最高の食材で、江戸の風情をたっぷり楽しむ
とても贅沢な夜でしたね。
それに何より、たけ様と初めてお目にかかれたのが実は
ワタシにとって最高の贅沢ポイントでした!(笑
またの機会を、こちらこそお待ち申し上げたく思います♪
◆釣りキチ四平様、
前菜3種、呑ん兵衛にとってはコレだけで飲みすぎ注意!の
美味しさでしたね(笑
肝の卵巣巻きは香ばしい風味とあふれる旨味で、ワタシも
感激していました。
あの燻製も素晴らしかったなぁ・・・なにしろ楽しい夜を
ご一緒できて嬉しかったです♪
投稿: つきじろう | 2011年2月25日 (金) 07時48分
つきじろうさん、こんばんは。
今回はご一緒させていただき、ありがとうございました。
最後のおじやまで緊張の続いた写真は、たいへん勉強になります。
記事の緻密さは到底まねできませんが・・・ (^^ゞ
ブログ名、コピペさせてくださ~い。助かります!
投稿: hitomi | 2011年2月25日 (金) 21時24分
ありがとうございました。
私も肝の燻製に一票です。
あれは…とんでもない美味しさでした。
次回は、風間浦でお会いしましょう!(笑)
投稿: takapu | 2011年2月25日 (金) 22時39分
◆hitomi様、
コメントありがとうございます。お隣同士のテーブルで
わずかな時間でしたが、とっても楽しかったです♪
こちらこそ、hitomi様の記事を楽しみにお待ちしたいと
思います。
ブログリンク、ぜひぜひご利用下さいませ~☆
◆takapu様、
いや~どれもこれも美味しい逸品揃いでしたが、やはり
アンキモ・スモークの衝撃は格別でしたね!
まだ見ぬ風間浦。あこがれます・・・♪
投稿: つきじろう | 2011年2月26日 (土) 06時52分
燻製フェチのデブデブは、あちこちから燻製を取り寄せたことがありますが、アンキモの燻製があるとは知りませんでした。食べてみたいです。
肝といえば、以前、ウエカツ水産に食べさせてもらったアカエイの肝は絶品でした。アンコウよりも濃厚かも。
投稿: デブデブ食ッカー | 2011年2月26日 (土) 08時56分
◆デブデブ食ッカー様、
燻製って、どうしてこんなに美味しいの!?と、つくづく
感嘆してしまう瞬間がありますよね。今回もまた・・・
> アカエイの肝は絶品でした
あ・・・、たまたま今日、訪問した築地の仲卸 「富士恭」 で
“エイ肝” が売られていたんですよ。
あれを買ってみれば良かったかなぁ~☆
投稿: つきじろう | 2011年2月26日 (土) 21時24分
どもども~
出遅れましたー
たしかに「東京 あんこう鍋」で検索すると
「いせ源」が最初にヒットしますね!
つきじろうさんの燻製は形もあんこうに見えるなぁ
投稿: ロレンス | 2011年2月26日 (土) 23時13分
◆ロレンス様、
いやはや、どもども~☆
そちらのテーブルは、とっても素敵な女性メンバーが
思いっきり盛り上げていらっしゃいましたねー(笑
> 「いせ源」が最初にヒットしますね!
そうですねー。んで個人的には、前にも書きましたが
東京で食べて良かった!と思えるアンコウのお店は
「ほていさん」「高はし」「いせ源」がベストスリーかなと。
> つきじろうさんの燻製は形もあんこうに見える
あ、やっぱりそう思いました!?
じつはワタシも、「たい焼きみたい・・・」 と思ってました!
投稿: つきじろう | 2011年2月27日 (日) 07時56分
つきじろうさま。
大きな会だったのですね〜@。@

でも、お会いした事ある方がその中に7人もいて!!ちょっと誇らしい気分になっちゃいました
初めて見る、あんこうの刺身に目が吸い付いています。茶碗蒸しにあんきも、もスゴいし、やまいも、も、美味しそう〜〜〜〜
投稿: lara | 2011年2月27日 (日) 18時56分
◆lara様、
「まるごと青森」 様からのお誘いによる数多くのイベント、
お馴染みの皆様ともども本当に楽しく貴重な経験ができて
お世話になっています。
今回の、あんこうイベント。これもまた素晴らしかった
ですね。アンコウ尽くしのコースの中でも、山芋やベリー
などの心憎い小技が効いていました。
投稿: つきじろう | 2011年2月27日 (日) 19時02分
つきじろう様
アップの早さと、写真の美しさに敬服です。
つきじろうさんのブログを見ていると、あんこうのおいしさがしみじみと蘇ってきます。
きもの燻製、あの香りが良かったですね~。
とろけるような食感もしあわせ気分にしてくれました。
おいしかったですね。
また、ご一緒しましょうね。
投稿: 小町 | 2011年2月27日 (日) 20時14分
◆小町様、
お隣同士のテーブルでご一緒できて楽しゅうございました♪
特に、そちらのテーブルは女性パワーが炸裂して盛り上がり
まくっていたようで・・・(笑
小町様のブログ記事、一品また一品と食べる喜びがいっぱいで
とても楽しく拝読させていただきました。
ぜひ、またご一緒できる機会を期待したいと思います・・・☆
投稿: つきじろう | 2011年2月28日 (月) 06時29分
先日はありがとうございました。
照明器具を持ち込んでのつきじろうさんの撮影は、ブロガーさんならでは!!って感じでインパクト大でした。
築地系のみなさまにとっては、青森県は、海の幸どっさりの天国です。
是非、日本海、太平洋、陸奥湾、津軽海峡の幸、そして地酒に会いにいらしてくださいね。
また、よろしくお願いいたします。
投稿: Kuu@まるごと青森 | 2011年2月28日 (月) 10時09分
◆Kuu@まるごと青森様、
このたびも大変お世話になり、誠にありがとうございました!
撮影の小道具が妙に目立ってしまったようですが(笑)、
なにはともあれ風間浦の活アンコウ、お刺身からお鍋、
そして肝の燻製までたっぷりと堪能させていただきました。
海の幸たっぷりの青森県、うまい地酒もたっぷりで
ますます魅入られてしまいました・・・☆
投稿: つきじろう | 2011年3月 1日 (火) 07時35分
つきじろうさん
いつもありがとございます~
楽しかったでええす
三脚最高~~^^
投稿: ベジアナ小谷あゆみ | 2011年3月 1日 (火) 15時46分
◆ベジアナ小谷あゆみ様、
いやはや、アンコウの美味しさもさることながら、こちらの
テーブル2卓は小谷様のパワー炸裂で大変なことに(笑
今回もまたご一緒できて誠に楽しゅうございました。
またの機会をぜひぜひ!、お待ち申し上げたく存じます~☆
投稿: つきじろう | 2011年3月 1日 (火) 21時27分