「江戸川」 チャーハン、肉豆腐、目玉焼き、ほか映画ＤＶＤメモ

断食明けか！？と思うほど、胃袋が縮んでました・・・

掲載日 「 2011/01/05 」 （ その他、最近の過去記事は→ こちら ）

2011年、開市日の夜明け・・・

年明けの、落し物掲示板。 コハダの栗漬け ってのは食べたことが無いなぁ。
→ 追記訂正： すみません、「栗（くり）」 じゃなくて 「粟（あわ）」 でした！

場内、仲卸エリアまで入れば例のカラフルな “初荷” の旗を見られるのだけど・・・
今朝は、まだワタシが眠くてボーッとしてたので危ない と判断し、ここまで。

午前７時前。
場内の６号館で行列があるのは 「寿司大」 だけでしたねー。

今年最初にお邪魔したのは、こちら。

「江戸川」 中央区築地5-2-1 (6号館)　電話：03-3541-2167
営業時間：05:00～13:00　休業日：日曜・祝日・休市日

※ 店頭写真は、帰りがけに撮ったもの。

やはり、こちらのお客さんは “根っからの市場人！” という風情の皆さん。
空席があるのを見て、お邪魔にならぬように座らせてもらいます。

チャーハン（700円）、目玉焼き（300円）、肉豆腐（600円）

ここへ 年明け１番にお邪魔したのは２年ぶり ですが・・・
お目当ては、この チャーハン！

じつは年末、鮪命様が 「ここは自分のチャーハン・ランキング１位！」 と述べておられたのを拝見して、むしょうに食べたくなってたのです（笑

年明け記事の お赤飯の写真 と好対照！？（笑）という気もしますが・・・
こちらのチャーハンは、ふんわり柔らか系で味付けは薄め。

玉子が上手にからんでますね～☆
豚バラ肉やネギなどの具材も主張しすぎず、うまく米粒と調和してます。

言ってみれば、“米のメシが好きな人” に最適のタイプかなぁ。


そして、ぜひ組み合わせたい一品がこの 目玉焼き！
300円で、タマゴ２個。 ちなみに１個の場合は 「ウインク」 と言って注文しますね。

一見したところ “ちょっと焼きすぎ？” と思うルックスですが・・・

じつは、食べてみると 黄身 はトロ～リ半熟状態。
それでいて 白身 の焼き目は、焼き餃子の “羽根” のように パリパリ軽快！サクサク美味しい！、の理想的なクリスピー感。

両方あわせて、チャーハンに混ぜ込みながら味わえば・・・ こりゃー、うまいよ！
※ ただし目玉焼きの焼き加減は、けっこう当たりハズレもあります


一緒に頼んだ 肉豆腐 は、いつもながら 鉄板級の美味しさ！保証つき☆

そして実は・・・ 今回、いちばん美味しい！と感激したのが、お味噌汁。
写真は食べ終わり状態でスミマセン が、シジミの旨味 が抜群に濃くて最高！

いやぁ、美味しかったです。特にシジミのお味噌汁が良かったですね。今年もよろしく！
と、ご挨拶すると・・・ 女将さんが満面の笑顔でこたえてくれました。

若旦那は、いつもの飄々としたキャラで・・・（笑）、
「お年賀でーす☆」 と、こちらを手渡してくれました。

ごちそうさまっっっ♪


・・・ で。


今朝は当然のごとく（！？）、朝ごはんを２軒以上ハシゴしようと思っていたのだけど。

あろうことか、これにて満腹！


うーむむ。
年末年始の健康的な食生活 で、朝の胃袋が “正常レベル” まで縮んでいる模様。

・・・ えーと、健康管理の視点からは、このほうが良いのですよね・・・・


【 余談追記 】 年末年始、小津映画の他にみたＤＶＤは。

「 オーケストラ！」
「猪突猛進日記」 かなめ様が、最高の５点満点をつけておられた作品。

面白かったですね～♪
ストーリーは、あまりにも最初から予想どおりの映画的展開でしたが。

特に印象的だったのは、映画後半の主人公の回想シーン。

シベリアの収容所で、ついに生きて帰れなかった女性ヴァイオリニストが雪の降りしきる酷寒の中、エアギターならぬ “エア・ヴァイオリン” 状態で演奏するシーンが一瞬だけ描かれるのだけど。

そのヴァイオリニストと、たった一人の聴衆である夫は、その脳裏でどんな音楽を共有したのだろう・・・ なんて想像しましたが。

想起されるのは、ワタシの個人的 “音楽映画ナンバーワン” である、こちらのラストシーン。

「 無伴奏 “シャコンヌ” 」。

今回の 「オーケストラ！」 は、いわば大乗仏教。
主人公が音楽を媒介にして現実世界に立ち戻るという、現世主義のエンタテイメント・ストーリー。

これに対して 「無伴奏 “シャコンヌ”」 は、小乗仏教というか、カルト世界というか。
もはや現実世界には救いの余地も許されなくなった個人の、最後の最後の救済。
魂が現実世界を突き抜けて、音楽のいざなう天空の彼方まで飛翔する物語。

ネロとパトラッシュ 状態。
あるいは、戻れなくても、もういいの♪ ・・・ 状態 ☆

この傑作がＤＶＤ化されていない商業的理由は、まあ理解できますが（笑
日本人には、ウケるかと思うんですけどね。

吉田満氏の 『戦艦大和の最期』 で、悲惨を極めた戦闘が終盤に及び、死と対峙しつつ著者自身の脳裏に響いたという、バッハの旋律。あれに通じるイメージかと。
　
えーと、そんなわけで。
「オーケストラ！」 も楽しいけど、一生に一度は 「無伴奏 “シャコンヌ” 」 も観ておけば、人生における音楽観に消しがたいほど深い印象を得られますよ、という余談でした。

・・・ しかしコレ、最近ではＶＨＳソフトさえもレンタル店から消えつつあり・・・（汗