自炊メモ: ハッカク(八角)
掲載日 「 2010/03/14 」 ( その他、最近の過去記事は→ こちら )
はい、昨日の回答はこちら・・・ おおかた バレバレ だったようですが(笑)
トクビレ ( 特鰭/ Tokubire )、またの名を ハッカク ( 八角/ Hakkaku )
※ リンク: 「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」様
じつは土曜日、疲れ気味なので買い物する気は無かったのに(汗
しかし築地の仲卸エリアをうろついてる途中、「京富」 の店頭でコイツを見つけてしまいまして。
一昨日、これ食べたんだよなー。
しかし夜だったから、例によって記憶が曖昧で・・・ ぜひ自分の手でさばいて、もういちど味を確かめてみたい!という気持ちをおさえられず、買ってしまいました☆
1本で1キロ弱。「 北海道。刺身で 」
ぶっきらぼうだけど頼もしそうなお兄さんの言葉。
さてさて帰宅して、イン・ザ・キッチン。
まずは、その名の由来から見てみましょー☆
オスのトクビレは、上下にひろがる大きな鰭(ヒレ)があります。
このヒレの大きさから、特鰭?
それより何といっても、わかりやすいのは断面の 八角形!
空洞になってるのは、内臓を抜いたとこね。
口のまわりは、海底のエサを探知するためのヒゲがあります。
それと背ビレは、こんな感じ。
← 肝がうまいよ!と、BKおじさん。
※ 内臓は ちょいグロ注意 なので、ご興味のある場合のみどうぞ☆
お刺身にするため、輪切りにした身をさばいてみます。
漫画 『築地魚河岸三代目』 28巻 では、ヒレを切り落としたあと 「残った皮は、手で引くと簡単に剥けます」 というシーンがあるのだけど・・・
ワタシは手ぎわが悪くて身を傷めそうなので、包丁を使いました。
で・・・ このお刺身なのですが。
すっごく美味しい!・・・ そして、とても特徴的な味・脂・身質 です。
強烈に “脂ノリノリ系” なのだけど、粘度の低い、サラリとした脂で・・・☆
しかもそれが、ネットリした皮下脂肪ではなく、キメ細かな細胞の小さな粒を破って、勢いよく溢れてるような手ごたえが。
これほど脂がありながら、身質そのものは淡白な味わい・・・と察せられます。
こういう食感のお刺身は、恥ずかしながら経験不足のワタシには初めてでした。
( あ、正確には2日前の「河岸頭」で味わってるのですが )
< 参考 > ぼうずコンニャク様は、これを次のように表現なさってます。
> 皮をむくと身は白濁していて脂が混ざり込んでいる。
> 刺身は身の味というより脂の味である。
> これが舌に甘く、うま味が薄く広く口中に広がる
続いて、塩焼き がこちら。
焼くときは、特に腹の部分から “あふれる勢い” ってな感じで脂が出る出る!
この脂は、焼くと粘度が高くなって糸をひきますねー。
脂の味は、焼いたほうがよくわかります。しかし刺身で食べたときの、あの独特な “細胞からハジけて出てくる淡いアブラ” の刺激も素晴らしい。
ハッカクを買ったら、ぜひ刺身も塩焼きも両方食うべし!とオススメしたいですね。
塩焼きのほうは、固い皮ごと身を むしって食べる のが楽しいですよ!
ごちそうさまっっっ♪
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コメント
Tsukijigo san:
I tried 八角 in Taiwan before and tasted great!
Both 刺身 and 鹽烤 must be delicious!!
投稿: Asileasile | 2010年3月14日 (日) 17時37分
1尾で1キロ弱とは、デカイ!
八角は美味い!ですよね!自分も大好きです!
ここの所、時化続きでしたが、八角はセリ場に毎日並んでました!
触ってもサラリとしているのに、食べると平目の縁側のような脂と甘み!
自分はあの甲殻類のような硬い皮と鰭はから揚げにして頂きます!
あ~八角食べたい!!!
投稿: リーゼント史朗 | 2010年3月14日 (日) 17時58分
八角の脂に近いのは私の記憶ではギンダラとクロシビカマスです。
どちらも刺身で食べることは滅多に無い魚ですね。
八角の皮は身との間に指を押し込んでいけば簡単に剥がれますよ。
ただ、それだと薄皮が残るのでこれを引くべきかどうか悩むところです。
自分で食べるなら面倒なので引かなくてもいいと思います。
投稿: 魯 | 2010年3月14日 (日) 18時20分
先週火曜日は朝食をご一緒させていただき、ありがとうございました。
お話されていた宴席ウイークは何とか乗り切られたのですよねっ。
でも暮れの宴席ようなブログアップは??
へとへと加減がわかります。
お互い夜行性ではないのですから、おいしい朝ごはんを食べましょう。
投稿: T.K.K. | 2010年3月14日 (日) 22時08分
ハッカクは、「軍艦焼き」にしてもおいしいですよ。
1)ハッカクを背開きにする
2)軽く焼く
3)味噌を塗って焼く
です。
http://chows-cage.jugem.jp/?eid=1448
投稿: チョウ | 2010年3月15日 (月) 01時58分
◆Dear Asileasile-san,
I was surprised to know 八角 is also living in Taiwan.
As you mentioned, its taste is really good both of 刺身 and 塩焼!
◆リーゼント史朗様、
はい、なかなか食べごたえがあるサイズでした(笑
2日前に「河岸頭」のオフ会で食べたとき、ご主人に
「これ、ときどき場内の店頭でも見かけますけど
あまり数が揃ったところは少ないんですかね?」と
聞いてみました。
ご主人いわく、「買いに来るほうは“あの店にある”
って知ってるプロ同士ですから、店頭に並べないで
氷の入った箱の中・・・ってことも多いでしょうね」
とのこと。ナルホドと納得しました☆
ところで、あの硬い皮とヒレ・・・そうか、唐揚げに
すれば食べられるんですね。こんど試してみよっと♪
◆魯様、
> ギンダラとクロシビカマス
へえぇ~、そうなんですか。まあ焼いてしまえば
「(特に変わった個性は無いけど)美味しい!」という
だけなんですけど、お刺身で食べると、ちょっと驚く
個性がありますね。
刺身で食える八角バンザイ!(笑
◆T.K.K.様、
どもども、先日はありがとうございます。お互い身体は
大事にしましょうね~☆
それとメッセージありがとうございました!
そういや、若旦那もそんな感じのことをおっしゃって
ましたねぇ・・・
◆チョウ様、
八角の軍艦焼きは、すでに経験済みでしたか!
写真は、ぼうずコンニャク様が載せてますね。これに
「肝をつけたまま焼く」ってのがポイントだとか♪
投稿: つきじろう/tsukijigo | 2010年3月15日 (月) 08時29分
Tsukigigo san:
I tried once in Taiwan's sushiya and the 八角 is imported from Japan :)
投稿: asileasile | 2010年3月15日 (月) 08時43分
このワニ顔!ワニ皮!
糸引く脂(@Q@)/ おいしそう!
つきじろうさんの包丁さばき、実に美しいです。
普通の市場で見ないし、プロのお魚なんですね。
このマダムのブログには、生きた八角が出ていましたっ↓
http://recette001.exblog.jp/4990382/
投稿: 早坂 | 2010年3月15日 (月) 09時52分
ハッカクは去年の暮れに河岸頭でちょびっとだけ食べましたが、
味の記憶はとっくに消滅(-_-;)
4Sに包丁とまな板持ってって、食べさせて貰えばよかったわん(*^.^*)
投稿: 神崎 | 2010年3月15日 (月) 09時56分
カスベもまだ食べてないのに、次のお題が登場しちゃいましたね!
> 細胞からハジけて出てくる淡いアブラ の刺激・・・
すいません、よくわかりませんが・・・(爆)
とても美味しいってことですよね(^^;;
ブログリンクありがとうございました!
私の方もリンクさせていただいてよろしいですか?(^^;
投稿: しょう | 2010年3月15日 (月) 13時46分
◆Dear asileasile-san,
Oh... I've understood, thank you!
◆早坂様、
> このワニ顔!ワニ皮!
おサイフとか、作れませんかねぇ・・・☆
ところで生きた八角、見事ですね!!
◆神崎様、
> ちょびっとだけ食べましたが、
ちょびっとでもいいです、シラフで食べるなら(笑
こんどは4Sに包丁とマナ板を持参!ってのは・・・
おまわりさんに “ごほうび” をもらえるかも~☆
◆しょう様、
どもども、こちらこそリンクして下されば大感謝です!!
>> > 細胞からハジけて出てくる淡いアブラ の刺激
>すいません、よくわかりませんが
えーとですね、要するに “皮下脂肪” じゃないんですよ。
そしてさらに、身の内側までアブラがまわっている場合は
普通、マグロなどのようにネットリした食感なんですけど・・・
この八角は、あくまでシャッキリ!とした食感。
それが、噛み締めると身の繊維の中から、サラリとした
脂がプチプチと弾けるように・・・ほとばしってくる!
と感じられます。
あとは、ぜひご自身で体験なさって下さいませ~☆(笑
投稿: つきじろう/tsukijigo | 2010年3月15日 (月) 21時19分
塩焼きが良いですね♪頭からバリバリといきたいところです。
投稿: 釣りキチ四平 | 2010年3月17日 (水) 13時32分
◆釣りキチ四平様、
むふふっ☆、そのシーンが目にうかびます(笑
投稿: つきじろう | 2010年3月17日 (水) 19時32分