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新橋「ボワヴェール」 大間祭りSP

大間のマグロ は、そりゃーうめぇもん だけど・・・

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マグロの 寿司 だけで満足してちゃ、そりゃーもったいないっ☆

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あれ から1年・・・ パワフルに進化した “ボワ流” 青森ビストロ の世界へ、

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 よぐ来たの~!

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訪問日「2009/11/19」  最近の過去記事は → こちら

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というわけで、ほぼ1年ぶり です!、「Bois Vert(ボワヴェール)
今夜は・・・、大間の海から山から集まった食材を ボワ流 に、お1人様 8,000円で食べ放題・呑み放題!というイベント。

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店内は、いつもの 大漁旗 に・・・、
大間名物 “マグロのぼり” も泳いでます

P1020875 上の写真は、まだ早い段階。このあと続々と予約のお客さんが詰め掛け、たちまち満席状態に。
( あ、もちろんワタシも予約客です☆ )

さて 東北のうまいもんネタ♪ってことで、
いつぞや 「ヤマガタ・サンダンデロ」 でご一緒してくれた友人女性を・・・ また拝み倒して(笑)、同行してもらいました☆

お料理が、カウンターに続々とスタンバイされていきます~♪

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最初に並べられるのは色とりどりの冷菜が中心。うう、待ちきれない・・・

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大間町から駆けつけた 町長さん が、スマートな挨拶に続けて乾杯の音頭を。
さあ、いただきましょう!

やはり多くのお客さんが、まずは マグロの握り から召し上がるようで(笑)

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遠慮なくワタシもひとつ・・・ いや、ふたつ(笑
第一陣のラインナップを、ひととおり自分のお皿にゲットしました☆

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目にも鮮やか、花ざかり~♪ で、コイツが・・・

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味が深く、なめらか。
それにビストロのお店なのに、酢飯がうまい!ってのは当店ならでは(笑

ビストロ風の冷菜その1、マグロのタルタル

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ネタの味付けはごく控えめにして、バゲットの香ばしさと仲良く味わいを演出。
呑み放題のイベントだけど、これなどは温かいコンソメスープが欲しくなる感じ♪

続いて、同じような趣向だけど純和風・・・というか純・大間風なのがこちら。

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マグロと山芋の海峡漬け

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写真では後ろに隠れてるけどオクラも入っていて、ネバネバたっぷり健康系~☆
うーん、こりゃ断然、どんぶりメシにのっけて食べたいぞ!(笑

タコのセビーチェ

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そう、
今回はマグロだけでなく、大間の豊かな海の幸、それに山の幸 も、たっぷり取り合わせて味わえる趣向なのですねー☆

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もちろん、マグロの珍しい部位を美味しく食べさせる趣向もたっぷり。
これなどは・・・

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マグロの皮とみずのマリネ

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やっぱり。マグロの皮って美味しいんだ! 
「みず」ってのは上の写真で後方・右側にチラッと写ってる緑色の野菜で・・・
東北ではポピュラーであるらしく、友人女性(東北出身)も大好き!とのこと。
ちなみに発音は、「みず」の「み」にアクセントを置くのがポイントらしい。

んで、「ほほ~☆」 っと、ワタシも含めて多くのお客さんから感嘆の声が聞かれたのがこちら。

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マグロの血合いのアンチョビー

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去年の血合い系メニューでは、臭みを抜くプロセスでどうしても身質がパサつく傾向が感じられたのだけど・・・
今年のコレは、そんな課題をクリアした川口シェフの見事な回答。うまかった!

んで、こちらは ヒラメのカルパッチョ なのだけど。

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うまいことはうまいし、お顔の迫力も抜群!(笑)ですが・・・
うーん、やはり客の心理としては、ヒラメといえば 「お刺身で食べたい」 と思ってしまうのが人情かも(笑

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それと、大阪人の目には タコ焼き!? としか見えないコレ(笑

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昨年も登場した マグロとアラメ(海草)のライスコロッケ ですが。
ホクホクの甘さが一段とアップした印象で、ナイス!

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そして昨年、まさにプロの腕!と感激した 喉ツコのシチュー が・・・、

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今年は、マグロの喉のスペアリブ として、鮮やかに変身~☆

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モグモグすればするほど、わき出すように溢れる なんたる香ばしさ!

お肉のスペアリブとは全く違う、インパクト抜群の一品。
やっぱり、うまい・・・☆
昨年と同じく、コレを食べたことが「ある」か「無い」か?で、マグロの味わいについての認識が、まるで違ってくるはず。

いっぽう、こちらも昨年好評だった マグロバーガー も大きくモデルチェンジ。

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昨年は、まさに内蔵などの寄せ集めを固めた!、という “超・粗挽きタイプ”。
それが今年は対照的に、イカの身を多めに混ぜ、生地をなめらかに細かく挽いた魚肉パティになっている。

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うーん、特に子供にはコレのほうが食べやすくて喜ばれるだろうなぁ。
でも、あの粗挽きパティも痛快な美味しさがあるので、できれば 両方とも レギュラー化してほしい(笑

使われているパンは、大間の大人気店「ミヤノパン」の特製品だとか。
モッチリなのにふんわり、えらく魅力的な食感なのでした☆

そして・・・
今回、ワタシが個人的に  最も美味しい!と思った のがこちら。

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マグロの胃袋と おこっぺ芋っこ の煮込み

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トリッパのような内臓系の煮込み料理が好きなら、ぜひとも食べておくべし!と、声を大にして叫びたいうまさ。

シェフが腕によりをかけた複雑繊細な煮込み汁は、とても深い味わいなのに、どこか “トマト風味のおでん” といった印象も与えてくれるのが面白い。
それに郷土自慢のお芋 “おこっぺいもっこ” がまた、えらくホクホクで美味しい!


ワインでも日本酒でも焼酎でも、どんとこい☆って感じで何でも合いそうな万能ぶりが伺われる一品。これはいいですよ。

あとは・・・ これに比べると扱いが小さくなって申し訳ないけど(汗)、
スルメイカのワタ煮 と、おこっぺドフィノワーズ

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おこっぺドフィノワーズは、なにしろ芋が美味しいので、チーズ好きな人なら大感激級のうまさだろうなぁ。
ただ申し訳ないけど、ワタシ個人に限っては、あまりチーズには関心が無いほうなので(ごめん☆)

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かなり腹一杯になってきたところで、シェフが 「メインの登場です☆」 って(汗

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大間牛のローストビーフ。 なんたることかマグロに負けぬ、このうまさ(笑)
赤身がしっかりしているのに、とろけるんですよコレが!

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やがて終盤。ハマナスの蜂蜜で作った 大間小町ジャムのデザート

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そして川口シェフが自信作!と胸を張る、この一品。
クルミと柿 をたっぷり使って焼き上げたもので・・・

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うわ・・・☆ これも食べてみて良かった。

マンガ 『美味しんぼ』 で、「柿の甘さは、全ての菓子の基本である」 とか、「こちらの地方では、美味しいことを “クルミの味がする” と言うんです」 といったセリフがあったことを、唐突に思い出したりして。
シェフが考える“お菓子”の、ひとつの基準を示したデザートなのかも・・・。


シェフやスタッフ、ご一緒したテーブルの皆様とのオシャベリも楽しく、さらになんと先日の 南房総ツアー でお世話になった方とも再会できたりして、たいへん中身の濃いイベントを満喫できました。
もう、大満足です。 ごちそうさまっっっ♪


【 ボワヴェール 】
住所: 105-0003 東京都港区西新橋1-13-4 B1
電話: 03-5157-5800、Fax: 03-5157-5809
営業(ディナー) 月~金 17:30~21:30 (L.O.)、土 17:30~20:30 (L.O.)
金曜 22:00~ バータイム


★ マグロのうまさは、赤身とトロだけじゃない!と驚いた・・・
 昨年の
「大間まぐろスペシャル」 ルポは こちら! 


☆ 大間の町長さんがプレゼントして下さった、おみやげ♪

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とろろ昆布スープと・・・ その下にあるのは べこもち
色とりどりの生地を、金太郎飴を作る要領でまとめて、延ばして、切ったもの。
なんと今回ご持参のべこもちは、大間の中学生の皆さんが作ってくれたのだとか!
しっかり味わって、いただきます♪
 
 

 

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コメント

大間祭り、すごいですね!

前年より進化しているところもあるのが、また素晴らしい。

個人的には”マグロの胃袋と おこっぺ芋っこ の煮込み”で、日本酒の組み合わせというのが、気になります(笑)。

マグロの皮の美味しさ、試してみたいです。

う~ん、大間の食はデザートまで奥が深いですね。

しかも8000円?

投稿: sepp | 2009年11月20日 (金) 06時29分

 胃袋の煮込みが特に旨そうです。
 去年の記事でも感じましたが、こうやって様々な部位を美味しく食べられるっていうのは幸せなことですよね。漁師さん、シェフそしてお客さんの根底にマグロに対するあふれる愛があるからこんな素敵な料理が楽しめるんでしょうね。

投稿: まさぞう | 2009年11月20日 (金) 06時45分

これは、すごい。
普段、鮪にそれほど強い興味のない僕でも、
この鮪のいろんな部位は食べてみたい。
去年より洗練されて、パワーアップした感がします。
他の青森の食材にも興味津々。
東京にいて、様々な地方のものが食べられるのは、
恵まれているなと思います。

投稿: なべひろ | 2009年11月20日 (金) 07時43分

こ、これが食べ放題ですかっっ!天国だ天国っ!(笑)
白ワインがすすみそ・・・呑み放題もですかっ!ぎゃー!

何気につきじろうさんの盛り付けもお見事です~!凄い綺麗!
タベホの記事の際は参考にします。・・・ん?マグロバーガーのパンにマグロがっ??

投稿: shun_325 | 2009年11月20日 (金) 14時39分

つきじろうさま。


>マグロと山芋の海峡漬け
これは、たまご納豆でバクダン風に行きたいです〜〜。

皮も、美味しいのですね、、想像中。。

生き物の捨てる部分を少なくし、なるべく全部使う、素晴しい企画!!
去年に引き続き、 

        大  賛  成  ! 

投稿: lara | 2009年11月20日 (金) 18時30分

◆sepp様、

 たしかに昨年よりも格段の進歩を感じました!
 価格設定が1名様あたり8,000円というのも、素材の原価より
 まずもって「使える状態で納品すること」に苦労する素材が
 多かったことを考えると破格の設定かと。

 料理方法だけでなく、素材の準備・保存と輸送のプロセスで
 昨年は難問続出して大変だったそうなので・・・あのときの
 悔しさ、一気に雪辱を果たす今回のイベントだったのではと
 推察します・・・☆
 
◆まさぞう様、

 海の恵みへの感謝と愛情、それに加えて保存と輸送の技術進歩が
 「トーキョーで、日本じゅうの、世界じゅうの、美味を堪能!」
 というシアワセな状況を実現しているのでしょうねぇ。

◆なべひろ様、
 
 じつは、ちょっと前に当店で「青森のお肉」スペシャル企画にも
 お誘いがあったのですが、ワタシ自身の都合がつかず参加を
 果たせませんでした。
 
 今回、海の幸と山の幸を集めた試食会ということで実に嬉しい
 チャンスを得ることができました。
 
 拝見するごとに洗練・パワーアップするボワヴェール。
 これまで廃棄していた未利用資源の可能性を教えてくれる
 精力的な活動は、ワタシも微力ながらぜひ応援したいと
 思います!!

◆shun_325様、
 
 この内容で、飲み放題・食べ放題が1人8,000円。じつに
 リーズナブル・・・いや、それ以上の満足感でした!
 
 > 盛り付けもお見事です~!
 
 えーと・・・自分では、かなり恥ずかしい状態でしたが(汗

◆lara様、

 そうそう!、マグロと山芋。これに玉子の黄身も加えて
 どんぶり飯にぶっかけて「ばくだん丼」ってのは魅力的な
 一品になるでしょうねぇ~♪
 
 マグロの皮は、ほとんどゼラチン質なので無味無臭に近いの
 ですが、もともと可食部位としては認識されていないので
 漁獲・保存・輸送のプロセスでは「どうせ捨てるもの」と
 かなり粗末な扱いになることが多く、今回のように美味しく
 食べられる状態で納品するまでには大変な苦労があったのでは、
 と思われます。
 
 > 生き物の捨てる部分を少なくし、なるべく全部使う、
 
 まさに然り。
 いまや全人類的な未来をかけた課題!と言えるでしょうね☆

投稿: つきじろう | 2009年11月20日 (金) 20時58分

鮪好きな自分には是非行ってみたいと思うお店ですな~。天然近海本鮪で大間産、しかも各部位を様々な料理で頂けるとはなんとも至福。そして鮪のみならず「大間町の味」を堪能できるこのイベントはまるで夢のようですね。あ~行きたい~(笑)

投稿: 鮪命 | 2009年11月20日 (金) 23時37分

◆鮪命様、
 
 > 鮪好きな自分
 
 たしかに(笑)。
 「ボワヴェール」のイベントは、これまでに来店したお客さんに
 メールなどで案内されますのでぜひ1度、行ってみてお店に
 連絡先を伝えておきましょう。
 
 それにしても大間町。一本釣りのマグロが有名になっていても
 そこに安住せず、意欲的な取り組みを次々と考えているのが
 さすがだと思います☆

投稿: つきじろう | 2009年11月21日 (土) 04時11分

凄い!!羨ましいです!ヒラメの顔を見てアラ煮で食べたい!!って思ったのは僕だけでしょうね(笑)

投稿: 釣りキチ四平 | 2009年11月21日 (土) 06時15分

◆釣りキチ四平様、
 
 うーん。ヒラメの頭部って、あまり食べるとこが無いような・・・
 でも釣りキチ四平様なら、ぜんぶ可食部位だからオッケーですね!(爆

投稿: つきじろう | 2009年11月21日 (土) 06時22分

マグロはえらの上の骨以外はぜ~~んぶ食べられるっと聞いていたことを、この記事で実感いたしました(。。;
やはり内臓と皮は食べてみたいです。
あ、それと築地で見たホホ肉も!

モデルチェンジ、イカ増量マグロバーガー♪
以前、日本に住むフランス人のお宅に御呼ばれしたことがあるのですが・・・イカの塩辛やトビウオの卵を何かに漬け込んだものとかをパンに乗せて供されました。
イカ増量マグロバーガー。大納得でござりまするー☆

で!迫力のヒラメ(@◇@)/ このお顔を前にしては、なにも言えませぬ!!

投稿: 早坂 | 2009年11月21日 (土) 11時59分

◆早坂様、
 
 内臓も皮もホホ肉も、それに目玉も(笑)、ぜひチャンスを
 見つけて召し上がってみて下さいね~♪
 
 マグロの皮や内臓に限らず食品全体で、「その気になれば
 食べられる未利用資源」って、おそらく途方もない量が
 捨てられているんでしょうねー。
 
 利用しない理由は、食べようとする際の加工コストで採算が
 合わないからだったり、商品化するには量やサイズが不安定
 すぎるからだったり、あるいは単に社会的イメージで抵抗感が
 あるからだったり。

 あ、ところで今どきのフランス人ってイカの塩辛なども
 召し上がっているのですかー。
 よければヒラメの頭もぜひ、トーストに載せてガブッ☆、
 と・・・!!

投稿: つきじろう | 2009年11月21日 (土) 20時04分

たまらん~

マグロもこういう食べ方・・・してみたい~

いよいよ大間の季節到来ですね~

投稿: マグロ君 | 2009年11月23日 (月) 11時10分

◆マグロ君、

 そうですね。まさに大間のマグロこそ真打ち!といった
 シーズンの到来です。
 
 それにしても前掲の返信コメントでも書きましたが、一般的な
 赤身やトロの刺身・寿司の評判だけに安住せず、さらにその
 先を見つめるべく、こういった意欲的な取り組みを応援する
 ところが、大間の・・・そして「ボワヴェール」のすごい
 ところだと思います☆

投稿: つきじろう | 2009年11月23日 (月) 22時23分

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