築地「やまだや」:岩手の酒「酔右衛門」飲みくらべ会
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※ 繰り返しますが・・・ 祝☆新装オープン!、ブックマーク必須!
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週末は 『築地あるき』 作者ご夫妻、なべひろ様・おざわゆき様のお誘いをいただき、ありがたく築地へと・・・☆
「やまだや」 中央区築地七丁目16-3 【地図】
電話: (03)3544-4789、営業: 18:00~23:00、休業: 日曜・祝日
岩手の銘酒 「酔右衛門」 (※下記注)、その蔵元 「川村酒造」 のご主人を迎えての “飲みくらべ会” なのです。会費は1人6,000円。
( ※注: リンク・「日本酒物語」様。[酉卆]右衛門ではなく[酉与]右衛門、だとか )
チェイサー は、同ブランドのお酒を造っているのと同じ “仕込み水”。
ぜいたくだなぁ~♪
( 余談注: 確かに美味しい水だけど、ラーメン二郎・三田本店 の水もうまいよ!
なんたって、あちらは東京都港区の水道水をストレートで・・・ しかも、豚のアブラで表面が濁ったグラスに入れて「はいよっ!」と出してくれるのだから。
あの、幻覚症状が出る一歩手前ぐらい大量に化学調味料をぶちこんだラーメンには、やっぱりあの水が 最高 なのですっっっ☆ )
ご主人の挨拶をいただいて乾杯、さっそく飲みくらべのスタート☆
まずは 「米の違い」 をテーマにして、山田錦(左)と備前雄町(右)を。 備前雄町は、個人的には「玉乃光」で飲み慣れているのでわかりやすいかな?
味に透明感のある山田錦にくらべて、備前雄町はデンプン質の旨みを感じる。
・・・ただ、この差は原料米の違いではなく、もしかすると備前雄町のほうが “直汲み” だったから、なのかも。
満席の店内。参加者が黙々とテイスティングを続けます。そして 飲み足りない人には、店主がいくらでも “おかわり” を注いでくれます!(笑)
ちなみに山田錦の生酒は、おかわりしてみると2杯目のほうにだけ、やや微発泡感があった。1杯目のほうは、注いでから提供するまでの時間に微炭酸が抜けたのかな?
グラスで提供された黄色い飲み物は、トウモロコシのすり流し。
味・食感とも、和風のコーン・ポタージュそのもの。
甘酒が入っているそうで、ワタシは気がつかなかったけど同席の まさぞう様 はアルコール分を感じたとのこと。 「ところで、つきじろうさん・・・」
おざわゆき様が手渡して下さったのは、なんと!!
先般、情報に気づくのが遅れて行き損ねたことをワタシが悔しがっていた、写真展「100人の築地」 の公式冊子!!
うおぉぉぉ~ん☆、
嬉しい・・・
嬉しい・・・・
嬉しい~!!
本当にありがとうございますっっっ♪
さてさて、お料理のほうもスタートしました。
なにしろ「やまだや」ですから、どれもハズレ無し!の佳肴 なのです。
向かって左端から、やまだや特製もちもちニンニク、へしこ、イワシのなめろう、カツオのたたき、締めアジ、カマスの燻製サラダ。 なんといっても、いちばん意外性があったのは “もちもちニンニク”。
固まる寸前の水飴のように、ねっとり・ドッシリした食感。
その中から、ニンニクのパワーに下支えされた濃厚な甘さがズシーン!と襲ってくるんですねー。
仙台の新ニンニクを使用。ふつうのニンニクだと、製作途中で溶けてしまうんですって。
それを酢水で炊いてから冷やし、次にシロップで炊いてからザルにあげ、干すこと実に1週間・・・それを醤油に浸して、さらに干して・・・と、まあ実に手間のかかる工程を経て完成した一品。
これ、個人的にはぜひギンナンと交互に串に刺したのを炙って食べたら悶絶級の美味しさじゃない!?、と述べたところ、「ギンナンと新ニンニクとでは、季節が合わないかもしれませんねー」とのスルドい突っ込みが・・・(涙)
おサカナ系の中では、カツオが今の時期にしては驚くほど脂が載っていて・・・ お店の方に尋ねてみると、たしかにシーズンの基準からは考えにくいほどの身質のカツオが入ってきているのだとか。
そういや 「高はし」 でも、最近はキンメの旬が5月~6月ごろですよ!なんて聞いたからなぁ・・・
さて、飲みくらべの第2弾は 「吟ぎんが」 の “火入れ酒”と“生酒”。
ああ、これはわかりやすいねぇ。
火入れ酒のほうは、どっしりと落ち着いた旨さ。そして生酒は、酸味と旨みが飛び跳ねるような元気さがある!
続いて “純米酒” と “山廃純米” の飲みくらべを・・・
ってとこで、冒頭写真の 酒肴6点盛り が登場!!
“うっひょ~っっっ♪” と、心のなかで 万歳三唱 しましたです、ワタシ。
端っこの、白いのは 豆腐の味噌漬け ですねぇ。これだけでも酒3合は飲めそうですって・・・☆
この時期に美味しくなる ムギイカ、やまだやベーコン流の 豚肉、それに 甘エビ の3点は、お店のスタッフが気合いを入れて 麹漬け にしたもの。
こういう酒肴には、ワインで言うところの “しっかりしたボディの酒” が合いますネ。
高級珍味の代表選手、ばちこ。
いいですねぇ~☆ しかし、お店の人からの「あとで出るスペシャル品のお酒と一緒に・・・・」というコメントを聞き逃していたのは痛恨の極み!
熱狂的ファンの多い当店名物・やまだやコロッケ のスペシャル版!
上に載ってるのはウニですよ、ウニ。しかも炙ってある・・・☆
その、中身。
“生地にカニ肉を加えた” のではなく、“カニ肉を生地で包んだ” という表現のほうが、きっと当たっていると思います。 くーっ!! おもろい夫婦の図。
ダンナさんは美酒を舐めつつ至福の表情で、時おり感極まったように言葉を漏らすのですが・・・
その横では、 ヨメさんがコロッケの美味しさに泣いてカンゲキしながら、ダンナの背中をバンバン☆、叩いたりして。
二人の会話が全くかみあっていない わけですが・・・ まあ、これもまた “夫婦の情景” ってことで良しとしましょうか(笑
あ、それとお酒のほうは、山廃の酸味が目立ってましたね。
質問してみると、山廃は仕込みに時間がかかるため、酸度が高くなる傾向がある・・・とのこと。
あとは 「熟成度の違い」 ということで、これはわかりやすいね!
暑い時期にキリッと冷やして飲むなら新酒。野菜系のおつまみがいいね。
寒い時期にお燗するなら熟成した古酒。発酵食品系のつまみが欲しいなぁ。
それと 「本日のスペシャル!」・・・ ですが、うーん(汗)
そろそろ酔いがまわってて、この素晴らしいお酒の真価を問える状態と言えるかどうかは、ギモンだったかと・・・☆
ここで、利き酒クイズ。
このお酒は、これまでに出された中の一品ですが、さてどれだ!?
吟ぎんがの“火入酒” と思ったが・・・パンパカパーン!、大ハズレ(笑)
正解は 一番最初の“山田錦”酒米使用品 でした☆
うーん、あの微発泡感が無いから違うと思ったんだけど・・・やはり注いでから時間をおくと、普通のお酒と同じになるのかもネ。
シメのお食事は、キンメの炊き込みごはん。
アスパラ・コーン・ニンジンの緑・黄・赤の色合いがきれいで、うまさが一層ひきたちます。
美味しいよ!
一緒に添えられたお新香は、築地・場外市場の「中川屋」の・・・と聞いたようにも思うけど、「この柴漬け、秋山商店の味じゃないかなぁ?」との声も。
おそるべし、築地マニア!!(笑)
中締めのあとは懇親会ってことで、席をうつって初対面の皆様と楽しくオシャベリを。
ステキな賞品のでるクイズ大会などもあって、盛り上がりって・・・☆
それにしても当店の魅力ってのは、やはり店主のキャラクターによるところが大きいね!と、今回あらためて痛感しましたです。
ごちそうさまっっっ♪
楽しくて有意義な会にお誘い下さった なべひろ様・おざわゆき様、そしてご一緒させて下さった まさぞう様、ありがとうございました♪
< 追記 > 当ブログのデータ容量、いよいよ “99%” を超えました。
記事をあと何本書けるかは・・・ 満杯ぎりぎりのコップの水が、表面張力で頑張っているような感じです☆
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コメント
なんと、ワタシの大好きな「酔右衛門」飲みくらべ会とは…羨まし過ぎます。
あの硬さがなんとも言えないんですよね~。
投稿: 一合徳利 | 2009年6月21日 (日) 22時44分
Dear Tsukijigo san:
I miss 山田屋 very much since everything is so delicious.
Also,渡邊夫婦 must have a good sale on their books.
I will definitely buy some books in my next trip.
Regards
Asileasile
投稿: asileasile | 2009年6月21日 (日) 23時55分
◆一合徳利様、
おっ!?、酔右衛門ファンですか。じっくり飲んだのは
ワタシには初めての経験になりましたが、たいへん
美味しいお酒ですね!
> あの硬さがなんとも言えないんですよね~。
それがですねぇ~、いろんなバリエーションがあって
・・・ムフフ♪
◆Dear asileasile-san,
Yes, exactly the book of 「築地あるき/Tsukiji-aruki」 is keeping good sale.
And we are looking forward to your next trip to Tokyo!
投稿: つきじろう | 2009年6月22日 (月) 06時50分
つきじろう様。
も〜ぅナンですかこの凄い会は!!
羨ましいです〜。こういう場でいろいろな人とお知り合いになるのは楽しい事ですね!
そして、夫婦の情景は、美しいです。
聞いた事もない食べ物、粕漬け、!!
う〜な〜さ〜れ〜る〜・・・
投稿: lara | 2009年6月22日 (月) 07時26分
詳細な記事ですね。
突然のお誘いにもかかわらず、ご一緒していただいてありがとうございます。
酔右衛門は燗にしてもっとも真価を発揮する酒なので、
全部燗酒でいただきたいくらいでした。(笑)
柴漬は「安芸漬」でした。
秋山商店オリジナルではないので、中川でも同じものを扱っているかもしれません。
もちもちニンニクにはびっくりしました。
麹漬も良かったですね。
楽しんでいただけたようでよかったです。
投稿: なべひろ | 2009年6月22日 (月) 08時07分
おもろい夫婦の片割れです。
こうして早々にブログにアップしていただけるだけで、お誘いした甲斐があったというものです~(とはいえ、誘ったのは相方ですが☆)
ホントウに素晴らしい会でした。
あのスペッシャル・肴メンツは最強の一皿でした。
わたしは机の上で何度も皿回しをしました(笑)
利き酒はわたしもぎんがだと思ったんですがー
でも、つきじろうさんと同じ回答だったので、ちょっと自信が持てました。
パンフレットは、展示を実際に見に行かれてないので、それだけ差し上げてもどうかな?と思っていたので、喜んでいただけてよかったです。
投稿: おざわゆき | 2009年6月22日 (月) 12時10分
うっは~!いい会ですね。
良いお料理の、利き酒の会!カニのコロッケ炙りウニ乗せ(@@ ワタシも食べて、誰かの背中バシバシやりたいです。
山廃純米の酸度が高くなるというお話、面白いですね。いわゆる“ひねた旨味”というものでしょうか・・・。ワインもボトルの中でピークを過ぎた物を好む人がいるって、あるレストランで聞いたのですが・・・クセになる味ですね♪
最後にほろ酔いかげんでクイズとは!あまり飲まなかった人が有利かと・・・
投稿: 早坂 | 2009年6月22日 (月) 14時27分
◆lara様、
うまい酒がよりどりみどり、併せて味わうのは築地の
よりすぐりの肴たち・・・それはもう極楽です☆
あ、ちなみに粕漬けではなく「麹(こうじ)漬け」ですので・・・
◆なべひろ様、
このたびはお誘い大感謝です!
> 酔右衛門は燗にしてもっとも真価を発揮する酒
そうでしたか。
お燗については、後半に相次いで登場した「燗ざまし」
に興味シンシンだったのですが・・・あいにく、その
ころには見事な酔っぱらいモードだったので、これも
残念ながら記事での報告は見送りました(笑)
あと、今回のお酒はいずれも吟醸香を競うというタイプ
ではないので、香りについても記事では触れません
でしたね。また機会をみて挑戦してみたいものです♪
こんどは場外で「安芸漬け」購入決定ですね。しかし
「もちもちニンニク」は売ってないだろうなぁ・・・☆
◆おざわゆき様、
いや~本当にカンゲキしましたよ写真展の冊子!!
ふだん自分がカメラを向けている築地が、見る人に
よっては、こんなに違う世界だったのか!と、じつに
築地通い5年目にして衝撃の、新鮮体験でした。
> おもろい夫婦の片割れです
帰り道、なぜか駅の反対方向にむかってお二人が仲良く
「かけっこ」しておられた光景が、じつに微笑ましくて
忘れられません(笑
◆早坂様、
人気レストランのスペシャル・イベントって、見逃せない
貴重な体験のチャンスですよね。
そりゃも~、嬉しナミダで背中バシバシ☆ですっては!
山廃の酸度は、あくまでもヒネ香とは別物ですね。
まあ、上質なお漬物の古漬けに通じるものがあるかも
しれませんが。
> クイズとは!あまり飲まなかった人が有利かと
あえて言えば、全く飲まずに「香り」だけで記憶する
ことが最も有効な作戦かもしれません。
手のひらにお酒をたらして、両手でこすり合わせて
体温とともに香りをたてる、という方法。
じつはプロのバーテンダーでも下戸の人がよくいて、
そんな人は、この方法で酒の個性を覚えるそうです。
ただし1杯ごとに水で手をよ~く洗わないとダメ
ですけどね(笑
投稿: つきじろう | 2009年6月22日 (月) 19時19分
麹漬け、かぁ。。。酒粕よりももっと発酵の薫りが強そうですが、実際はどうなのでしょうか。
投稿: lara | 2009年6月22日 (月) 20時12分
ウ、ウニの乗ったカニコロッケ!
キ、キンメの炊き込みごはん! ぎゃー!!
今夜はやまだー!って言いたいです!(笑)
投稿: shun_325 | 2009年6月23日 (火) 01時44分
◆lara様、
酒粕はお酒をつくったあとの副産物ですが、麹のほうは
お酒をつくるモトになるほうの “タネ” ですね。
今回の酒肴では “へしこ” なども発酵食品系なので
日本酒にはよく合いますよ~♪
◆shun_325様、
> 今夜はやまだー!
同じく、皆さんココロの中で絶唱していたと思います(笑
特に酒肴の6点盛りは、ぜひレギュラーメニューに
してほしいなぁと願わずにはいられません・・・☆
投稿: つきじろう | 2009年6月23日 (火) 05時04分
なべひろさんご夫妻、つきじろうさん
お誘いいただきましたのに予定があわず残念です。
あと一日早ければ。。。(悔)
やっぱりうまそうなもの満載のやまだやさんに最強の飲み物が。。。垂涎ものですな
投稿: 旦八 | 2009年6月23日 (火) 15時19分
◆旦八様、
またの機会には、ぜひご一緒しましょうね!
> 垂涎ものですな
でも、TGVの駅ランチで仔牛肉とシイタケリゾット
なんてのもカッコいいです~☆
投稿: つきじろう | 2009年6月23日 (火) 19時07分
うわぁ。。。。酒まみれの会ですねぇ~!!(^O^)/
日本酒はまったくもってよくわからんですが、
やまだやのお料理が美味しそうなことはよ~~く分かります(●^o^●)
それにしても何ともほほえましいご夫婦やないですか。
コンビネーションが見事、の一言。
早く残りのオフタカ。。。。(略
ところで、おざわゆきさんのお持ちになった写真集、私はあいにくゲットできませんでした(行こうと思ったけどやっぱり無理だった)けど、
やっぱり写真はいいですよね~!
私も神戸の100年前の写真展示会に行って、写真の語りかけるものに圧倒されました。
自分なりのお気に入りの「今」を切り取っておくことって、やっぱり大事よね~~と思いながら、小車を撮り続けていこうと心に誓ったのでした。(^u^)
投稿: midori | 2009年6月23日 (火) 23時15分
◆midori様、
あはは、呑ん兵衛パラダイスですね(笑)
写真展の冊子は、まさに保存版です。神戸のほうも
昔の写真は味わい深いでしょうねぇ・・・☆
小車の写真集、きっと将来は貴重な記録になりますよ!!
投稿: つきじろう | 2009年6月24日 (水) 07時36分