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デジカメ試し撮り: リコー CX1

白トビ黒ツブレ救世主 となるか・・・!?

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掲載日 「2009/03/16」 ※最近の過去記事は → こちら

過去記事 のおさらい > ※デジカメは
パナ製LUMIX を使用

ワタシのお粗末な撮影技術で一番多い失敗は、「定食メニューを撮ったとき、おかずに露出を合わせるとお茶碗の中の ごはんが真っ白 になってしまう(=「白トビ」)」、というもの。

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うわっ☆、恥ずかしい・・・(汗

これを防ぐには、いろ~んなテクニックがあるそうで。
とりあえずワタシが試してみた方法がこちら。場所は築地市場の中です。

手前側が真っ黒(=「黒ツブレ」)で、ほとんど何も見えませんね~

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手前側が見えるように画像補正ソフトで明るく修整すると、こうなります。
すると今度は、遠景が真っ白(=白トビ)になりますね。
これが、お茶碗の中のごはんと同じ ってわけです。

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そこで2枚の良い部分を「フォトショップ」で合成したのが、こちら。

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最初の写真よりはマシですかね。しかしコレ、すこし ( いや、かなり ) 面倒です。

そこで注目したのが、リコーの新機種 「CX1」

P1220046 「ダイナミックレンジ・ダブルショットモード」という機能を使えば、カメラが素早く明暗2枚の写真を撮って、しかも、それを カメラ自身が合成して保存 してくれる、というもの。
これなら手間いらずで、上記に近い写真が手に入る・・・かも。

ただ、明らかに違うのは1枚の写真から加工するのではなく、あくまでも「素早く連写した2枚の写真を合成する」ということから、手持ち撮影などでは2枚の時間差による画像のズレは避けられないってこと。

なにはともあれ、また築地市場で試してみました。


< ここから、リコー製CX1 によるサンプル画像 > ※サイズ以外は無加工

まず標準モードで車両を撮ってみると、背景となる屋外が真っ白(=白トビ)です。

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ちなみに白トビってのは、データが記録できてないので修整不能なんですねー。
そこでワタシは、わざと暗めに撮り、あとで明るく修整する、という手を使います


次にダイナミックレンジ・ダブルショット。(以下「DR」と書きます)

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最適とは言えませんが、「見えなかったものが見えた!」 という意味では大違い。
このとき手前の車両の画像が、ほぼ同じ明るさのまま変わっていないことが重要。

次は、上の例ほどの差はありませんが・・・

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左が標準モード、右がDRです。
右のDRのほうが、手前にある車両が若干ですけど見やすくなっており、なおかつ遠景のビル(国立がんセンター)の色・形がよくわかります。

くるっと振り返って、屋内を撮ってみると・・・
まず標準モードで。その一部を ズームアップ してみました。

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明るい部分の鉄骨が、途中で白トビして消えていますね。

これをDRで撮ってみると・・・

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鉄骨は、やや細くなっているけど消えずに写っています。
ただし、手ブレ が発生していますね。2枚連写なので、実質的にシャッタースピードが半分に落ちたと 考えて良いでしょう。
( ん?、「半分に落ちた」じゃなくて「2倍に延びた」かな? )

もうちょい、他にも試してみます。「明暗が画面上でほぼ半分づつ」という条件。

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これも左が標準、右がDRです。
左の影に置かれたトラックの荷台が見えるか、見えないか。
ただ、よく見るとDRのほうが画像全体の明るさがちょっと上ですね。

とりあえず、そんな感じで。
ワタシのメイン・ターゲットである「定食メニューの撮影」は、今後の記事で・・・☆


前日のギモン「画角が狭い!?」 という件について >

「ええ~、これで広角28mm? なんか違うよ。画面に入る範囲が狭いよ!」

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・・・帰宅してからCX1の 説明書 をよ~く読んでみると、

「ズーム位置が広角端(焦点距離28mm)の状態で マクロモード にすると、
 ズーム位置は自動的に
32mm に固定されます」

・・・・・・☆

うーん、ちょっとショックかな?(涙目)
そんなの メーカーサイトの仕様説明 にも、店頭のカタログにも、ぜんぜん書いてなかったでしょー!!

ワタシがブログ記事に載せたい写真って、下記の3枚セットが基本なのです。
1.店頭の外観写真。
2.お料理の全体がわかる俯瞰写真。
3.メインディッシュのクローズアップ写真。


従来機種のLUMIXでは、あらかじめカメラを「料理モード」にセットしておけば、切り替え操作をせず(シームレスに)上記3枚を広角28mmで撮れるのが便利だったのです。

が今回のCX1は、上記「3」の前後に 切り替え操作が必要。
なおかつ、そのクローズアップは広角28mmでは撮れない
、と。

以前のF100fdを使ったとき痛感したのですが、アホなワタシは、その手の操作をすぐ 忘れる わけです。
そして帰宅後に写真をチェックすると 「しまったあぁー!」 という失敗が、あまりにも多く・・・。そのたびに自己嫌悪で、精神衛生に悪いこと悪いこと。


マクロモードの32mmに固定するという手もあるのだけど。
( マクロモードでも一応、無限遠までシームレス撮影は可能 )

そうすると今回のように、定食スタイルのメニュー全体を俯瞰するときは
イスをひいたり、
カメラを上に掲げたり、
イスから腰を浮かせる、

・・・ といった、いずれも かなり見苦しい姿勢 を強いられる・・・と。

どうしよう・・・ これ、使える?
 
 

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コメント

こんばんは。
新機種は長所も短所もあるみたいですね。(^▽^;)
でも機能をしっかりと使いこなせばかなり重宝しそうです。

私が何よりも怖いのはブレですね。
こればっかりは加工ソフトではどうにもなりませんし。
記事の中にブレた写真が一枚あるだけでもテンションが下がります。(^^;

投稿: 習志野習志 | 2009年3月17日 (火) 20時44分

何か新しいものを買う時は、下調べが重要ですね。
商品の情報サイトで、気になる点は片っ端から調べましょう。

製品情報 > パーソナル向け製品 > デジタルカメラ > サポート情報 > 使用説明書PDFダウンロード
http://www.ricoh.co.jp/dc/support/manual_pdf/
使用説明書(7.57MB)
http://www.ricoh.co.jp/dc/support/manual_pdf/cx/cx1_J.pdf
の40ページに記載がありますね。

私が前に使っていた機種は、マクロモードならワイド端もOK。
スーパーマクロにすると、同じように少しテレ側に勝手に固定
されました。

って、今のデジカメを「ほぼ」衝動買いした私が言うのもなんですがw

投稿: 神崎 | 2009年3月17日 (火) 22時02分

白とびをフォトショップで修正するなんて!もう目が@@@@@@になりますよ@それをカメラがしてくれる~☆ す、すごすぎます
昨日の2度押しになって・・・の意味が今日、驚きとともによく分かりました。ターレとハッポーの向こうに光だけがあって何も見えないと、なんだか不安な感じもするのでうっすらでも見えていたほうがいいですね(><
最近のデジカメはすごいですね・・・顔認識とか笑顔認識とかその人認識とか。カメラの中で何が起こっているのか・・・も~!わけわからん状態です。
あ、ワタシも自分のデジカメ・・・まだ説明書ほとんど読んでましぇーん。

投稿: 早坂 | 2009年3月17日 (火) 23時04分

メインのアップ位だったらマクロモードにしなくても撮れませんか?
まぁリコーのカメラは設定を小まめに変えながら撮るのが楽勝で
できるのが売りではあるのですけど。

投稿: 魯 | 2009年3月17日 (火) 23時14分

Dear Tsukijigo san:
Can you tell me the price of CX1?

投稿: asileasile | 2009年3月17日 (火) 23時15分

◆習志野習志様、

 斬新な機能ってのは、ある程度デメリット覚悟という
 思い切りの良さがないと、なかなか実現できないもの
 でしょうね。
 
 ブレについては、ISOの高感度設定でシャッター速度を
 上げてみようと思います。これはコレでノイズ覚悟って
 ことになりますが・・・☆
 
◆神崎様、
 
 いつもワタシは、おおざっぱな性格ですからねぇ。
 だいたいの仕様をネットとカタログで見たあとは、
 説明書なんてのは困ったときにチラ読みするだけです。
 
 しかしマクロでは広角端が制限されるとは予想外
 だったなぁ・・・☆
 
◆早坂様、
 
 次から次へと、面白い新機能を搭載したデジカメが登場
 してきますねー。
 最近ポピュラーな機能のうち、ワタシがいらない!と
 思うのは「顔認識」です。
 
 あるお店で画面の真ん中に料理を据えて写真を撮った
 のに、帰宅して写真をチェックすると、な・なんと!、
 どれも画面のすみっこにいた無関係なお客さんの顔に
 ピントが合ってて、肝心のド真ん中にある料理がボケボケ
 だったことが。あの悔しさはホンマにもう・・・!!
 
◆魯様、
 
 まあ、できる範囲のことを試行錯誤していけば、だんだん
 慣れてくるかもしれませんね。
 
 > リコーのカメラは設定を小まめに変えながら撮るのが楽勝
 
 へええ、そうなんですか。やってみま~す!
 
◆Dear asileasile-san,

In this time, CX1 was about 45,000yen.
But it might be down sooner because of a new product.

投稿: つきじろう | 2009年3月18日 (水) 06時58分

こんにちは、

つきじろうさんと同じ悩みを持っていまして大変参考になりました。リコーのcaplio R6を使っていますが買い換える予算も無く(泣)

投稿: 釣りキチ四平 | 2009年3月18日 (水) 09時52分

買ったからには使いこなせるといいですね。
これからも日記(と写真)を楽しみにしてます。

投稿: 紅麹酢 | 2009年3月18日 (水) 15時10分

みなさまのきれいな画像は、こうした研究の賜物なんですねぇ。
すごく分かりやすくて面白かったです。
食い意地だけじゃなかったんですね。えへ(^^)

投稿: ジジ飼い | 2009年3月18日 (水) 15時37分

◆釣りキチ四平様、

 「ブロガーのお悩み」って、やはり同じなんですね(笑)
 思い切って新機種購入しても、予想外の落とし穴が
 あったりするとヘコむんですよね~☆
 
◆紅麹酢様、
 
 新しいオモチャを買うと、うれしくってアレコレと
 使いまくりたいのが男の子です(笑)
 
 これからも、ぜひお暇な折にはご覧くださいませ・・・♪
 
◆ジジ飼い様、
 
 研究と申しますか、やっぱり「オモチャで遊ぶのが
 楽しい!」という男の子の習性ですねぇ(笑)
 
 デジカメ専門の雑誌を読んでみると、ほんと~に詳しく
 勉強になる記事が載ってますから、本屋さんに行ったら
 ぜひ読んでみましょうね☆

投稿: つきじろう | 2009年3月18日 (水) 19時45分

ADJスティックとマイセッティングを使いこなしましょう!
これに慣れちゃうと他のデジカメは使えません。

投稿: 魯 | 2009年3月18日 (水) 22時51分

◆魯様、
 
 うむむ~☆、しっかり説明書を読んでみます!!

投稿: つきじろう | 2009年3月19日 (木) 05時18分

 とても参考になりました! 今までは自然の中で子供の写真を撮ることばかりでしたが、ブログを始めて以来近くのものを撮影するという「新しい使命」などがあり、色々考えていたところでした。フォトショップで作業??? どれくらい時間がかかるのでしょうか、気が遠くなります(笑)。

デジカメをスペインで盗まれたlaraさんも、今回の内容を参考にすればよかったのに・・・。既に日本からのお客様が買ってくださっているのです(苦笑)。

投稿: sepp | 2009年3月20日 (金) 04時34分

◆sepp様、

 部分的な明るさ補正については、一番よく使われるのは
 「覆い焼き」かなと思います。
 http://courier.adobe.co.jp/pse/old/function/f00020.html
 
 前回ワタシが試した方法は範囲指定ツールを使うもので
 1枚あたり作業は10分間ぐらいですかねぇ。慣れればもっと
 早くできるはずですが。
 
 お子さんの写真は、できるだけ可愛らしく撮ってあげたい
 ですよね!
 ただ、やりすぎるとすごいことに(笑)
 http://labaq.com/archives/50742682.html

投稿: つきじろう | 2009年3月20日 (金) 09時06分

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