「高はし」35
訪問日 「2008/12/18」 ※最近の過去記事は → こちら 「あんこう屋 高はし」
中央区築地5-2-1 (8号館)
電話:03-3541-1189
営業時間:07:30~13:00
※ 開店時刻は、けっこう遅くなることも。
休業日:日曜・祝日・休市日
★お店までの道★ 地下鉄を降りて市場の正門を通り、お店に着くまでの経路を動画でご紹介。→こちら!
※店頭写真は過去訪問時のもの。
朝の「高はし」、ひさびさの平日に訪問。
もしかして・・・と言うか、やっぱり・・・と言うか、ブログを通じたお仲間が
いらっしゃる、いらっしゃる(笑)
( ご挨拶の場面は・・・ えーと、よろしければコメント欄で☆ )
お姉さんに小声で注文を告げると、お店の奥から若旦那が
「 つきじろうさーん!、
シモ(シッポに近い部分)のほうしか無いん
ですけど、いいですかー!? 」
ひーっ☆ ( 店内では、なるべく目立たぬ客でいたいワタシ )
無言のまま、必死でうなずいて 「OK」 と意思表示・・・。
で、その注文とは。
くま~のこびん様の「○○へ行ってきました」 では、
“年に一度のお楽しみ!” ・・・と。(はは~ん、この箱かぁ)
( 写真、左上の余白は写真の傾きを修整したときに生じたもの )
そして 赤組のサクラ様の「お百度参り的blog」 を拝見すれば、
“特に次の方、注意されたし” という 警告 に、恐れおののきつつ・・・
なにはともあれ、いただいたのがこちら☆
越後村上 塩引き鮭(定食3,800円)、ごはんおかわり(小、100円)
出てきた瞬間、このお店の他のメニューなどとは全く違う “香り” で
「 うわ、これはきっと塩辛いぞぉ 」 と、脳裏に 危険信号 のような反応が。
( 注: 写真では切り身が1個に見えますが、じつは二段重ねです )
あえて言うなら、上等なスルメを炙ったときの匂い に似ていると思う。
その 身 は、ぎっちりと締まっていて箸でほぐすのに苦労する。
その 皮 は、かぶりついてみると表面が “バリバリッ!” という歯ごたえ。
でも、それでいて皮の中のほうには強い弾力が。
それに何といっても、やはり 強烈な塩辛さ。
以前、“サケ本来の旨みはアブラの甘さではなく、赤身に思い切り塩を効かせることで引き出されるらしい” ってなことを書いたけど。まさにコレがそう。
しょっぱいわ~、ウマいわ~、しょっぱいわ~、ウマいわ~(汗
しかも、噛みごたえ300パーセント増し (当社比)みたいで。
いくらモグモグしても、なかなか飲み込めないんですねー。
しかも最後の最後まで、燃えるような 塩まみれの旨み がほとばしる!
思うに、この塩鮭の正しい食べ方は、ほんの小さな “ひとかけら” を噛みしめつつ、どんぶりメシをバクバクかきこむ!・・・というスタイルだろう と思う。 なにしろ “米どころ・越後” の名産品だし。
※ 昔の日本人は、そうやって「ごく少量のおかずで大量の米を食べる」というスタイルが普通だったそうですね。余談ですけど麻婆豆腐(麻辣豆腐)なんかも、本場・四川の伝統的スタイルでは「ティースプーン1杯の麻辣豆腐があれば洗面器1杯のごはんが食べられる」というほどだそうで。
ところが、さすがは 「高はし」。
問答無用のビッグサイズ・二段重ね!(笑)
やっと上段の身を食べ終わったら、眼下にひろがる新たな 塩の大地。
春のサクラマス が 金魚遊び とすれば、こっちは 火を噴く竜 との決闘。
「 ご・・・ ごはん、おかわりください。お茶も お願いします~☆ 」
得意のお茶漬けにすれば、ふやけて柔らかくなるかと思ったけど・・・
・・・ えーと・・・(汗)
固いままでした・・・☆
しかも皮がお茶を吸って、強い弾力に一種の粘っこいコシが生じたようで、
咀嚼ノルマ3割増し(爆)
ともあれ、苦労しつつも美味しく (そう、味は非常に美味なのです!) 完食。
ごちそうさまでしたっっっ♪
その後。 この日は夕方までにミネラルウォーターを1.5リットル飲みました☆
< 蛇足(筆者の勝手な考察) >
リンク先、くま~のこびん様 と 赤組のサクラ様 が召し上がっていたのは、筆者のような尻尾に近い部分ではなく、もっと頭に近くてアブラっこい “カミ”から“ナカ” のほう。
あちらの部位は、アブラが塩をはじくので塩の浸透度は少し弱くなるかな?
また、アブラ自体が甘さを増幅するので、そのぶん塩味が突出しなくなる?
< ご参考 >
これまでに、筆者が 築地で最も印象深かった塩鮭の定食
といえば・・・、やはり これ です♪
※余談追記: ちょっと気になったニュース。(このブログ記事とは無関係)
「廃棄物処理法違反:ハタハタ大量に投棄」(毎日jp)
「ハタハタ豊漁喜び…市場価格は底値状態」(産経ニュース)
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コメント
不本意だったでしょうが、若旦那が「声」をかけてくれたおかげで、つきじろうさんに気がつけたのでまさぞうとしては良かったです。
本日は入れ替わりになってしまい、失礼しました。次回は是非とことんお付き合いさせていただけるとうれしいです。
塩引き鮭のお茶漬けは今回やらなかったので、再登場時に是非やってみたいです。
投稿: まさぞう | 2008年12月18日 (木) 22時02分
こんばんは。
「高はし」の鮭は未食です。
うーん、これはちょっと後追いするのをためらっちゃうかも。(^^;
私は塩辛いのが苦手なんですよね。
投稿: 習志野習志 | 2008年12月18日 (木) 22時29分
鮭の皮だーいすき!!しかもあの「喜っ川」の「鮭」羨ましい!とういかちょっとした嫉妬も!
丼飯をバクバクかき込むは得意です(笑)お櫃ごとイケますよ!
夜は画像見るとお腹が凄く空くので困りますよ!
投稿: 釣りキチ四平 | 2008年12月18日 (木) 22時50分
◆まさぞう様、
やはり、この朝もいらっしゃいましたね!
若旦那のお声がけは親切心ですし、あの笑顔ときたら
まさに善人そのものですから、ありがたいとは思って
感謝してるんですけどね~(苦笑)
塩引き鮭のお茶漬けは、確かにうまいんですよ。今まで
知っていた“鮭茶漬け”とは次元の違う味です。
でも鮭のボリュームは、あの4分の1・・・いや、
6分の1でもいいかなと☆
◆習志野習志様、
現代人の場合、「塩辛いのが苦手」というより「味付けの濃い
おかずを少しだけ添えて、大量の主食=米をバクバク食べる」
という習慣が無い・・・と言うのが正確かなと思うんです。
薄味で柔らかなおかずだと、米を大量に食べるための副菜には
力不足なんですよね。
たまに、こーゆー形で「そうだ、昔の日本人のオカズといえば
こんなのを食べてたんだ」なんて認識するのも良い経験かも
しれません。
◆釣りキチ四平様、
おお、しっかり“箱”の写真をチェックしましたね。
ワタシも鮭の皮は大好きですが、コイツは難敵でしたよー。
あ、釣りキチ四平様なら生湯葉みたいに食べられると思い
ますけど(笑)
投稿: つきじろう | 2008年12月19日 (金) 07時08分
おはようございます。
村上の塩引き鮭、初めから狙ってらっしゃいましたね(笑)
これは確かに塩っ辛い「シモ」の方がお薦めです。
それをお茶漬けで食べるのが1番美味しい食べ方なのですが、
ご飯の乗せる前に千切った方が良かったんじゃないでしょうか?(笑)
しかし豪快なのはいいのですが、1人前の量をその1/4に。
その分安く(しかしg単位では少し高く)提供すれば、
多くの人が食べられるし、お店も儲かるんじゃないかな。
などと部外者の勝手な意見です。
投稿: 神崎 | 2008年12月19日 (金) 10時10分
まだあったんですね!塩っ辛い鮭
なんだか嬉しいです。
子供のころ、年末の新巻鮭と言えば塩吹いてましたが、いつのころからか今のような感じに・・・。
それを、二段重ねでお召し上がりになられたとは!さすがでございます。記事を読み進めながらあの昔の塩鮭のからさを思い出し、これは2切れ目はお持ち帰りしたいという衝動に駆られてしまったワタクシでございます(。。;
つきじろーさーん!!って・・・これから声かけられそうで楽しみにしております(^◇^m
投稿: 早坂 | 2008年12月19日 (金) 11時19分
こんにちは。
自分のblogでは、塩辛さが足りないと書いたのですが、昭和食品の超辛口塩鮭を食べ慣れてしまっているからかもしれません。もともと塩辛いものが好きですし(^^;;;
塩引き鮭の場合、塩漬けにした後、陰干しで乾燥させるので、昭和食品さんの塩鮭とはまた違った鮭の旨みが楽しめるのがいいですね。
投稿: くま~のこびん | 2008年12月19日 (金) 14時15分
これがみんなが狙ってたシャケですね!!
あ~あ、そうか、こうやって大きな切り身で出しちゃうから私なんかまでには回ってこないんだ。。。(シクシク…
一度はチャレンジしてみたいなぁ。
でも、高はしさんってお持ち帰りできないんでしたっけ?
これはぜひとも持って帰って、ほぼ平成生まれの娘にちゃんと正しい塩じゃけの味を伝えてやりたいものです。
記事のとちゅうから、胃酸と唾液がドバドバ噴出してきたのには参りました。。。
投稿: midori | 2008年12月19日 (金) 16時44分
midoriさま、赤組のサクラさまの情報によれば、
http://aka-sakura.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-6de2-12.html
明日もこの「越後・村上の塩引き鮭」と「アンコウ煮」が、
出るかもしれません。
もしご都合がつくのなら、お早めに。
投稿: 神崎 | 2008年12月19日 (金) 18時13分
◆神崎様、
はい、完全に後追いモードで狙って行きました(笑)
シモを食べただけなので他の部位とは比較できませんが
「思いっきり塩っ辛くてウマイ鮭ってのは、これか!」と
ガツンとくる衝撃的な経験でしたねー。
> 豪快なのはいいのですが、1人前の量をその1/4に。
> その分安く(しかしg単位では少し高く)提供すれば、
> 多くの人が食べられるし、お店も儲かるんじゃないかな
はい。サービス精神満点のお店の心意気には敬服するのですが
ワタシ自身の感想も、神崎様のご意見と全く同じですね。
またはメインディッシュとして提供するのではなく、
ひとかけらづつ小鉢ネタにして、ちょうど「梅干し」と
同じようなサイドメニューとして出しても良いのでは?と。
◆早坂様、
> 二段重ねでお召し上がりになられたとは!
> さすがでございます。
はあ、しかし自慢できる経験なのかどうか(笑)
釣りキチ四平様なら、新巻鮭をまるごと一気食いできる
かもしれませんが・・・☆
◆くま~のこびん様、
なるほど、普段の食習慣によって評価の基準が違いますよね。
陰干し乾燥の効果は、なんといっても“皮”に出ますね!
もしかして「鮭とば」の一歩手前では!?と思えるほど
根性のある皮が、スルメのような独特の芳香を放っていたのが
たいへん印象的でした・・・☆
◆midori様、
はい、皆様が狙っていたネタをワタシも・・・(笑)
> こうやって大きな切り身で出しちゃうから
> 私なんかまでには回ってこないんだ
神崎様のコメントにも通じますが、ワタシも今回のネタは
もっと小さいほうが良いと思うんですよね~☆
ひとかけらづつ食べれば非常に美味しいのですが、さすがに
この量だと、まず普通の現代ニッポン人は後半が難行苦行です。
・・・しかし、早くも来年また挑戦したいかも、なんてワタシが
思い始めてるのはヒミツです(笑)
投稿: つきじろう | 2008年12月19日 (金) 21時16分
こんばんは
「塩引き鮭」食べたい~!!皆様の記事を拝見して
我慢できず、お昼にとりあえず「高はし」いってみ
ました。
当たり前のことながら本日は販売なし「ねぎとろ」
「きんき煮」で本日は「ごはん」バッチリ食べますメ
ニューでした(^^;
お店のうらに回ったら、塩引き鮭ありました~明日は
販売ありのようですね。それとあんこうも下ろして
らっしゃいました。すごい土曜日になりそう・・・(^^)
投稿: KARI | 2008年12月19日 (金) 23時45分
脂のってる鮭も良いですが、川遡って来てちょっとやせ気味で全身から塩噴き出してるような塩ジャケが懐かしいです
どっかで雪積もったような塩ジャケ食べれないかなー?
投稿: Ginger | 2008年12月20日 (土) 01時11分
◆KARI様、
もしかして今ごろは、ちょうど築地に再突撃して勝負がついた
ところでしょうか・・・!?
塩引き鮭、最初はレア物をゲットできた嬉しさで一杯なのですが
食べすすむ途中から、周囲のお客さんのジューシーな煮魚などが
うらやましく思えてきますよ(笑)
◆Ginger様、
そんなアナタには、超辛口紅鮭が買える「昭和食品」が
おすすめで~す♪
http://tsukijigo.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_6b2e.html
全くの余談ですがワインのテイスティング会に参加したとき、
ワタシが気に入ったのは抜いたコルクに塩ならぬ酒石酸の結晶が
キラキラ輝いている三流品でした・・・☆
投稿: つきじろう | 2008年12月20日 (土) 08時47分
もしやつきじろう様は,フツーにそう呼ばれていらっしゃるのでしょうか?!じゃ、私がお呼びする時もそうやって口に出しちゃって良いものなのでしょうか?!
いやーすみません、オフ慣れ全くしていないので。。。。(笑
頑固に塩辛く固いシャケ,いいですね!
二枚重ね,消化と舌に優しい大根おろし?!
相変わらず私の想像の中での高はし信用度は増すばかりです。
投稿: lara | 2008年12月21日 (日) 01時27分
おかげさまで、無事「塩引き鮭」ゲットいたしました。
確かに半端じゃない塩辛さ!しかし旨い。
ただ、ビールでは太刀打ちできず、ごはんにリリーフ
お願いいたしました。この鮭にはごはんですね(^^;
投稿: KARI | 2008年12月21日 (日) 09時20分
◆lara様、
フツーに・・・といってもブログのお仲間に限られますが(笑)、
やっぱり「つきじろう」ですねー。
ワタシ自身は小心者ですので(笑)、ほかのお客さんにも
聞こえる店内では、あまりお互いのハンドルネームを呼ばないか、
または呼ぶとしてもワザと聞き取りにくい小声で・・・☆
いつか、lara様ともご一緒できればいいなぁと思います。
狙いは、やっぱり「高はし」!?(笑)
◆KARI様、
みごと、塩引き鮭とご対面できましたか☆
手かげん抜きの塩辛さで、めいっぱい旨みが引き出されて
いたでしょ?
コレには、やはり酒よりごはんが合いますね。しかもお上品に
食べるのではなく、どんぶりメシをかっこむのが似合う(笑)
ワタシも鮭の美味しさを再認識しました。「築地のアジフライ」の
食べ比べの次は、「築地の塩鮭」の食べ比べに挑戦ってのも
面白そうです・・・☆
投稿: つきじろう | 2008年12月21日 (日) 09時31分
去年、三代目に「大きさ半分にして2000円で売ってよ(去年は3000円)」って、言ったんですけど、値段だけ上がりましたか(笑) ちょっとあの塩分を全部摂取するのはよろしくないと思ったので、今年は回避しました。胃癌は塩分を大量に取る土地に多いんですよ~。
時鮭とセットで、二口ぐらい出てくるとうれしいなぁと思うんですけど、皆様のご意見は?
投稿: 八面大王 | 2008年12月23日 (火) 13時58分
◆八面大王様、
> 時鮭とセットで、二口ぐらい出てくるとうれしいなぁ
そうそう、上のほうに書きましたけど「塩引き鮭」は
メインの一皿にするより、小さく切り分けて「梅干し」
と同じような小鉢メニューにしても良いと思うんですよねー。
ワタシも、こんど若旦那にリクエストしてみよっと・・・☆
投稿: つきじろう | 2008年12月23日 (火) 14時10分