番外: 芝浦「かがみ」再訪
訪問日 「2008/08/26+27」 ※最近の過去記事は → こちら
「かがみ」
港区海岸三丁目24-15 【地図】
先日 「芝浦食堂」の帰りがけに見つけた、このお店。
かなり個人的に ツボ にはまったので、火曜と水曜に続けて再訪しておりました。
さて、今度は何から食べようかなっと・・・☆
肉丼(中盛り、400円)、玉子(40円)
「牛肉+タマネギ」ではなく、 「豚バラ肉+こんにゃく」 の組み合わせ。
これって、わりと珍しいんじゃないかな?
この甘辛い具だけでも、朝からお酒が欲しくなって困ります(笑)
さて汁物もいただきましょうか・・・。麺をゆでるのとスープを温めるのに、このお店はラーメン屋さんのような寸胴鍋ではなく、年季の入った 羽釜 を使ってます。
( 築地の 「玉川」 を思い出すなぁ・・・☆ )
で、いただいたのがこちら。
あげ玉うどん(“太いの”、250円)
前回の “細いの”(写真・右) と比べると、たしかに太いですねぇ。これ以外のメニューでは、同じ値段で「そば」もあります。
野菜の天ぷらをトッピングする「天ぷらうどん・そば」は320円☆
先日のコメント欄では、まろ様 が「つゆがぬるいので・・・」と教えて下さいました。でも、“やや猫舌”の筆者には、これでも 十分アツアツ! でしたよ~♪
で・・・ さらに翌朝、3度目の訪問。
この朝が一番、おばちゃんの目がキラキラと輝いていて元気そうでした♪
そこで勇気を出して!?、常連さんのマネをして頼んでみたのがこちら。
納豆かけごはん+玉子+お新香+スープ(計340円)
これ、筆者が勝手に 「かがみ定食」 と名づけた組み合わせです(笑)
あらかじめタレを混ぜて、よ~くかき混ぜた納豆が用意されてます。
「納豆かけごはん」と頼めば、その納豆をおばちゃんがドンブリめしにたっぷり載せて、ネギを散らしてくれます。
「玉子」も、おばちゃんが納豆の真ん中に丁寧にくぼみを作って、そこに割り入れてくれるのです。
「みそ汁」は、無いです。でも「スープ」と頼めば、うどんの汁がドンブリで出てきます。
そして、めしを食う、めしを食う、めしを食う・・・、うまいよ、これ。
稲作民族の遺伝子が、ざわざわと血管のなかで騒ぎはじめます。
エンテツこと遠藤哲夫氏が 大衆食堂論 で熱く語った “一膳めし屋”。
ああ、そうだ。こういう店のことだったんだぁ・・・☆
ご興味があれば、上掲リンクの“大衆食堂論”をクリックしてご参照を。
「編外編*食堂誌史試論」で、林芙美子氏や辻嘉一氏にむけてエンテツが投げかける言葉は、まさに痛快!
こんないい本がネットで無料で読めるなんて、ホントに素晴らしい時代です。
このお店って、どのくらい長いことやってるの?
へぇ~、30年以上なんだ・・・
ところで、もうちょっと食べていい?(笑)
カレーライス(中盛り、400円)
気前よく、ごはんの全面にルーをいっぱいかけてくれます。おかげで、こざかしくバランスを気にしながらライスとルーを少しづつ・・・なんて考えずにガツガツ食べられます。
やっぱり大衆食たるカレーの一番うまい食べ方は、コレだ!
一膳めし屋にこそふさわしい一杯。カレーライスってのは、現代における最も由緒正しい「汁かけめし」の代表選手なんだよと、エンテツ先生に教わりました。
ごちそうさまっっっ♪
< おまけ >
このお店の横は小さな空き地だけど・・・、その先にちょっと 気になるもの が。
屋号も看板も出てないけど中にカウンター席があって、食事してるオジサンが。
いったい、ここは・・・?
「かがみ」の第2店舗?、それとも知る人ぞ知る会員制食堂!?
ちなみに筆者が朝8時すぎに「かがみ」で食事して、出てきたらもうシャッターを半分閉めて店じまいしてました。
これは、ますます謎めいた存在なのです・・・☆
【 2008/09/02追記 】
肉丼(小・ 300円)、天ぷらうどん(320円)、カレーがけ(+100円)
※ この写真の直後に、冷たい麦茶が出てきました。
おばちゃんに 「(メニューに無いけど)カレーうどん、できます?」 と聞くと、ニコニコ顔でオッケー!
んじゃ、天ぷらうどんをカレーで・・・と頼むと
「 かけてから載せる?、載せてからかける? 」
と、嬉しいことにカレーと天ぷらの順序を尋ねてくれる。
で、「かけてから載せて」 とオーダーすると、次は 「どれがいい?」 と・・・☆
たまねぎの天ぷらを、客が選べるんですよ~♪(笑) どれも同じに見えるけど、おばちゃんにとっては、心をこめて1個づつ揚げた天ぷらなんですね。仕事への 愛 を感じます。
もちろん、肉丼 といっしょに美味しくいただきました。
ごちそうさまっっっ♪
☆ さらに余談ですが・・・
かつて筆者、立ち食いそば・うどん専門に食べ歩く 「路麺浪漫」 というホームページが大好きでした。今は消息不明ですが・・・☆
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コメント
古い看板の一部が見えていますね「カ」って。昔は「かがみ」じゃなくて「カガミ」だったんですね。
謎のお店・・・カウンターあり~の割り箸あり~の客あり~のオヤッサンおり~の、でなんで看板ない~の?
投稿: 早坂 | 2008年8月27日 (水) 20時12分
すばらしく穴場ですねココはw。
スープと頼むと、丼でくるというのが
実にたまりませんね~。
カレーもいかにもオーソドキシーな感じで
レトロな光景ですね。
その先の店も気になりますがww。
投稿: samurai | 2008年8月27日 (水) 23時49分
つきじろう様
度々のコメントすみません。
私も「玉川」さんには 超思い入れがあります…
築地デビューの3年前 慣れない場内に疲れきると玉川さんで 朝から一杯…が最高の幸せでした。
あのおかみさんや厨房の旦那、同じく厨房にいらしたおば様… 皆様 とても温かく とても癒されました。
ある時 急に営業しなくなり 業者さんに理由を聞いたら…
そうか、とガックリ。。。
その時出会った常連の方とは場内でもよくお会いします。
そんな訳で 私の今の癒し飲みスポットは「磯野屋」さんですー♪
築地人
投稿: 築地人 | 2008年8月28日 (木) 00時33分
◆早坂様、
あ!、ほんとだ「カ」の字だけが見えてる・・・☆
すみませんワタシは完全に見落としてました。
さすがは百獣の・・・(略
◆samurai様、
はい、まさに素晴らしい穴場!!
「今の日本に、よくぞ・・・」と感涙を禁じえません☆
外国からのお客さんを「日本の朝ごはん」に誘うとき、
もちろん築地に行くのもオススメですが、こういった
お店に連れていってあげると(個人差は大きいでしょうが)
かなり喜んでくれるのでは・・・と思いますー♪
◆築地人様、
おお☆、なんと「玉川」のおなじみさんでしたか!
あのお店は、ほんとに特異な魅力がありました。店内の
雰囲気、皆さんのキャラ、それに炭火で焼いた魚のうまさ。
「玉川」の思い出を語れる人と出会うと、ワタシはとても
嬉しいですっっっ♪
「磯野家」もいいですね。「東卸食堂」が閉店した今では、
「いかにも食堂!」って感じのお店は、場内ではあそこが
筆頭ではないかと思います。
投稿: つきじろう | 2008年8月28日 (木) 07時14分
クラリネッティストのつきじろうさま。
ただいまリスボン出張から戻って参りました。
なっとうに生卵!!!
また、寝れなくなってしまいました。。。
納豆は買えるのですよ。で、大豆をゆでて増やしたりしていた時期がありました。納豆バブル期。
でもここ何年かその趣味はお休みしていたのです。これを今日見るまでは。。
明日,さっそくお買い物です。へへ。
投稿: lara | 2008年8月28日 (木) 09時08分
こちらの豚丼(関西やったら肉丼は牛やろう!というお店へのつっこみ少々)、思わずスジコン丼と見間違ってしまいました。
このコンニャクの切り方、理想的ですね~~~!
ツキコン使ってるのかしら?
ウチでスジコン作るときに一番人気のあるコンニャクの形です。
肉との絡みがばっちり、歯ごたえも程良く、ちょっと麺的な食感がたまらない。
そして、つきじろうさんから納豆ネタが振られるとは、嬉しい限りです。(納豆大好き!)
ステキなお店を見つけられましたね!(*^_^*)
投稿: midori | 2008年8月28日 (木) 13時31分
つきじろうさん・・・
貴方って人は!!!∑(゚Д゚ノ)ノ
早くもここのお店をマイホームタウンにしてしまったようですね(*^ー゚)b
投稿: まろ | 2008年8月28日 (木) 20時06分
今朝6時半頃、前を通ったんですよね・・・
私も久しぶりに“ぬるい奴”、やっつけに行かないと(^^)
投稿: まろ | 2008年8月28日 (木) 20時11分
◆lara様、
出張おつかれさまで~す♪
ご帰還の慰労に、クラリネットでもお聴かせしたいところですが
あいにく今は手元にございませんので・・・☆
で、納豆ネタ♪
> 大豆をゆでて増やしたり
あ、もとの納豆を“タネ”に使うわけですね。それは実に
正しい戦略ですねぇ。
味で言えば「乾燥納豆」もけっこう海外駐在者に愛されて
いるようですが、あれは納豆づくりのタネに使えるかな?
納豆に生玉子、ワタシも久しく忘れていた「朝の幸せ」
なのでした。おかげで今朝も、築地でサカナじゃなくて
納豆を求めて歩き回ったりして・・・(笑)
(今夜は遅くなってしまったので、その記事は明日にでも)
そちらも美味しい納豆をゲットできることを祈ります!
◆midori様、
はい、何を隠そうワタシも納豆大好きの関西人♪
牛丼屋さんの朝定食で出される小さなパックでは、とても
満足なんて無理ですムリっっっ!
こちらの「かがみ」では、それはもう本当にたっぷりと
納豆を盛ってくれるので感謝感激でございました☆
豚丼もオススメですよ。写真ではコンニャクばかりが上に
かぶさってしまいましたが、豚バラ肉もけっこうたくさん
入っておりますのでご安心を。
おそらくツキコン、またはその形に加工したコンニャクとの
相性は最高でした!!
◆まろ様、
いやはや、まろ様の先日のコメントが軽~く背中を押して
くれたおかげで(笑)、思いっきり熱心に通う気になった
ワタシです♪
現住所から徒歩圏内なので、ここはワタシの朝ごはんホームに
ぜひとも加えなくては!と・・・☆
うどんのスープは、ワタシには十分アツアツで美味しいもの
でしたよ。
ちなみに、メニューには無いはずの「カレーうどん」を
常連さんが注文して、それはもう美味しそうに召し上がって
いるのを目撃してしまったワタシ・・・
よーし、次はアレだっっっ!! “細いの”で頼むぞっと・・・♪
投稿: つきじろう | 2008年8月28日 (木) 22時38分
うふふ。さっそくご注文されたのですね!
カレーうどんも美味しそうだけれど(まだ暑いのにご苦労様です…)
やっぱり肉丼。
ややっ!コンニャクはどうも手切りのような風合いですねぇ!
なんだか全体的におばちゃんの手作り感があふれていて、愛を感じるなぁ…
カレーの匂いがしそうなほど、昔馴染みのお店のどれかに似てそうな感じがします。(*^_^*)
本当にいいお店見つけましたね~~!
投稿: midori | 2008年9月 2日 (火) 23時29分
これはもー愛ですよ愛!愛、愛ですー!おばちゃんの愛のなせる業!!
天麩羅、トンクとの比較で立派な玉葱使ってるな~って思いました。ワタシもやっぱり玉葱選ぶでしょうね
このおばちゃんとのやりとり、もうオダサクです!
投稿: 早坂 | 2008年9月 3日 (水) 00時32分
◆midori様、
たしかに・・・朝から汗だくになりました(笑)
ここ2~3週間ほど暑さ涼しさに雨と晴れと天気が
メチャクチャっぽいですけど、ここの肉丼を食べれば
乗り切れそうな気がします!
それにやはり、あのおばちゃんに会いに行くのが楽しみ
ですね♪
◆早坂様、
愛だあぁぁ~っ☆
オダサクですか。ブンガクですねぇ。たしかにこのお店に
通っていれば、文士なら何か書かずにはいられなくなる
と思いますっっっ♪
投稿: つきじろう | 2008年9月 3日 (水) 06時03分
「路麺浪漫」!私も愛読者でした。2000年当時1度目の単身赴任時代にあれをチェックしながら神田周辺を駆け巡ったものです(遠い目)
もうずいぶんあれに載っていたのに消えてしまった店も(神保町周辺特に)多いですが新川のがんぎや水道橋のとうがらしなど今でも行く店もいくつもありますよ。。。
投稿: 旦那in八丁堀 | 2008年9月 3日 (水) 08時59分
やりますな~。
カレーうどんは、他に頼んでる人が居ないと怖いんですよね。
ツユは混ぜずに先に啜り、残ったルーでやっつけるんですよ(*^ー゚)b
投稿: まろ | 2008年9月 3日 (水) 18時12分
◆旦那in八丁堀様、
「路麺浪漫」は、とてもいいサイトでしたね。控えめな文章の
あちこちから、筆者の愛妻家ぶりが伝わってくるのも大変
ほほえましいムードがあって好きでした。
あちら系で現存するのは「東京蕎麦食(とうきょうそばく)」
あたりでしょうか。
愛読書でいえば「蕎麦屋で憩う」など・・・
まだ46歳の若さで故人となられた杉浦日向子氏の逝去が
衷心から惜しまれます。
◆まろ様、
築地に行く時間が無いとき、ワタシが真っ先に思い浮かべるのが
こちらのお店になりました・・・☆
カレーうどんの食べ方にも流儀があるようですね~。
ここに玉子を入れたらどうなるだろう?などと考えて
みるのも楽しいものです♪
投稿: つきじろう | 2008年9月 3日 (水) 18時43分
初めまして。
割と近所にあって、何回か前は通っていたものの、土日で閉まった時だけでした。先日、遅出を利用して「かがみ」に行ってきました。渋い店でした。
投稿: はくぶん | 2008年10月 1日 (水) 00時08分
◆はくぶん様、
コメントありがとうございます♪
「かがみ」、ほんとに渋いですよね~☆
ご近所なのに、なんとなく見過ごしてるお店って意外と
多いもの・・・かもしれませんね。
いつもと違う時間に、ふと気になったお店に入ってみると
楽しい発見との出会いのチャンスが!
投稿: つきじろう | 2008年10月 1日 (水) 06時36分