シーフードショー2008(その3・国内出展者)
あっぱれ☆、「毎味(ことみ)水産」 の 大漁旗!
看板娘、“コトミちゃん” の手による大作なのです・・・♪
< 記事 その1、その2(海外出展者)、その3(国内出展者) >
訪問日 「2008/07/25」 ※最近の過去記事は → こちら
・本イベントの記事: <その1> <その2> <その3(こちら!)>
※ 「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」公式HP
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さてさて。記事3本立ての最後は日本国内の出展者ブースを・・・☆
会場ホールで、まず筆者の目をとらえた看板がコレ。
鹿児島の養殖ブランド、 「鰤王(ぶりおう)」!
筆者は今年1月、築地場内 「富士恭」 でリーゼントの旦那に頼んで 購入。
あの 新年会 では、「大食い茶屋」 釣りキチ四平様、紫様、「バンド・オブ・トーキョー」 ロレンス様、「週末築地買い出し暴走日記(^o^)」 さわ様、「酒と築地と肴と料理」 n.fujii様、「佃の旦那」 佃の旦那様、「カレー侍」 samurai様(順不同)・・・と、ブログ仲間も集まって下さって楽しかったなぁ♪ ところで今の時期でもブリは出荷してるんですか?と尋ねてみると、もちろん、一年中OKだよ!っとのお返事。
今年10月には 「世界ブリ・サミット」 なる企画もあるそうで。報道記事は 「日刊水産経済新聞」5月1日版 参照。
しかし、やっぱり夏といえばヒラマサかなぁ・・・と思いつつ振り返れば、そこには同じく 鹿児島のヒラマサ が(笑)。
これも、見事なもんですね。港区芝大門にある(株)太新のブースでした。
さて個人的になじみがあるといえば、こちらも。
長崎漁港の共同組合による出展ブース・・・
筆者が築地場外でいちばんよく魚を買っている 「JF長崎漁連」 の地元です。
ここの加工品は、ぼうずコンニャク様も足をとめて長いことスタッフと話し込んでおられましたねぇ。
長崎漁連のお店でもおなじみ、長崎の「平成俵物」 が並んでいます。
これはもしや・・・とスタッフに尋ねてみると、やはり今回は鮮魚の調達に「長崎漁連」のお店が協力しているとのこと☆
さらに場内へ進みます。いつぞや、某氏に連れられて築地場内のオフィスにお邪魔したことがある 「中央魚類」 。
ここでは、アワビの刺身 も試食できました。いよっ!、太っ腹~♪
魯様は、ホンマグロの試食を記事になさってます・・・☆
さて先日もニュースで大きく報じられた “漁船の一斉休漁”。 あれは要するに、水産物の流通では一般にセリの仕組みで 買い手が「買いたい値段で買う」ため、たとえ漁獲量が減ったり燃料代のような変動費が上がっても 売り手が「売りたい値段で売る」ことができない 、という問題を訴えていたもの。
で、「それはおかしいじゃないか」という TOMOSATO氏 のような方々も出てくるわけですが・・・ 彼のように、燃料代が上がったらそれを商品価格に転嫁するのが当たり前だ、という意見は、まあ当然のように思えます。
しかし 「魚の量が半分になったら値段を2倍にできますか?、できませんよね。そんなことをしたら消費者は魚より肉を買うだけですから」 ・・・と指摘していたのは、テレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト」ゲスト解説者、三菱UFJリサーチアンドコンサルティング調査部長の五十嵐氏。
同氏のコメントは「残された道は、固定費を下げること。固定費を下げるってのは、もう政策の出番ですね。 金利を減免するとか利子補給をするとか船を買うときの税金を安くするとか。(中略)政策が出て、日本の漁業を守るかどうかっていう選択をすること。そこに実は追い込まれていると思います」・・・というもの。
ともあれ現状、売り手が損をしないように価格をコントロールするのに有効な戦略のひとつとされるのが 「ブランド化」 。
なので今回のイベントでも、水産品の 地域ブランドのPR が目立ちました。
こちらは「宇和島漁協」のブース。
あとは、ちょっと 変わりダネ っぽいブース(失礼!)も見てみましょう。 シーフードショーに 馬刺し を出展していたのは、熊本の「(株)千興ファーム」。
舟盛りにすると違和感が無いですね(笑)。
刺身とタタキ、たいへん美味しいものでした。
こちらは、鯨肉製品を押し立てていた 「(株)日鯨商事」 。
<おことわり> 当ブログでは、捕鯨の是非論を展開したり特定の政治的主張を貼り付ける場として “コメント欄” を提供する意思はありません。
このため、それにつながると筆者が判断したコメントは掲載しませんので、あしからずご了承下さい。なお 筆者へのメール は歓迎ですが、お返事はお約束できません。
<写真上・左>: くじらのカツレツ に、串カツ店でおなじみの 「ソース二度付け禁止」 の掲示があるのを見て、魯様が でっかい声 で
「 こんなに小さいんじゃ、誰も二度付けなんてしないよぉ~ 」
・・・と叫んだのはヒミツ(笑)
<写真上・右と写真下> 加工霜降り尾の身 は、獣肉ではおなじみの脂肪添加の技術でもって、クジラの赤身肉を「霜降りの尾の身」に近い状態にしたもの。
筆者は本物の尾の身を食べたことが無いので比較できないのだけど。
うーん、とりたててうまい!という印象では無かったなぁ。( ごめん )
あと、もしかすると今回いちばん閑古鳥が鳴いてたかもしれないのが、こちらのブース・・・もとい、販売ワゴン。
宮城県から 「こだわりのお弁当」 を売りに来てらしたんですけどね。
たしかに美味しそうなんですけど、会場じゅうが “お寿司の試食天国”状態 だから、皆さんお弁当を買わなくてもおなかいっぱい♪・・・ ってことで。
お気の毒です。( ごめん )
お弁当屋さんには申しわけないけど、やはりサンプルが並んでいれば食べ比べたいのが人情。
「(株)ウエストコム」の、米国産 “大あさり”、中国産と熊本産 “はまぐり”、・・・ほらほら、やっぱり食べ比べたいでしょ?(笑)
なお、都内で 美味しい焼きハマグリ が食べられるお店は 55aiai様 のブログで紹介されている ので、行ってみようかなぁ・・・☆ 【 ←同行者募集~♪ 】
会場には、気のきいたことに サラダバー もあります。
こちらは、「カネリョウ海藻(株)」のブースでした。
あー、それにしても 時間が無い!!
筆者のタイムアウト寸前でいただいたのは、こちら。
「クニヒロ(株)」の、ボイル&冷凍カキ(解凍品)。
ほかにも、加工機械や作業服、洗浄装置、検査機器といったプロ向け各種製品の展示も多かったのですが今回の記事としては割愛します。
あと、午後イチの時間まで滞在できれば、よっちゃん の 最終日セミナー、「海にマズイ魚はいない!」 を聴講できたんだけど・・・☆
わずか2時間の駆け足見学でしたが、たいへん良い経験になりました。
特別招待状をお世話して下さった「毎味水産」様、会場でご一緒して下さった ぼうずコンニャク様、魯様、まことに ありがとうございました!
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コメント
3回に渡ってのレポートありがとうございました。
まるで、自分も参加したような気持ちになれました。
是非是非次回は参加したいなあと思った次第です。
個人的には業者向けのイベントでは平日開催なのは仕方ないなあと思っていたのですが、今後一般にも開放する方針なら、土曜日を含めた日程を考慮してもらいたいなあと思ってしまいました。
投稿: まさぞう | 2008年7月27日 (日) 22時15分
( ・_・ ; )えっ?
展示会で、
お弁当売ってたの!?
それはそれは、
ご苦労様です・・・( ̄∇ ̄;)
投稿: つたまる | 2008年7月28日 (月) 01時38分
◆まさぞう様、
会場の雰囲気が少しでも伝われば幸いです♪
そうですね。一般来場者にも期待するものがあれば
最終日は土曜!、という組み方が良いと思います。
他方、某氏の意見としては魚を仕入れる飲食店などは
日曜・月曜の休みが多いので、それに合わせても良い
のでは・・・と。
◆つたまる様、
はい、お弁当も売ってましたが・・・何か不思議ですか!?
投稿: つきじろう | 2008年7月28日 (月) 05時40分
こんにちわー。
「加工霜降り尾の身」には驚きです!
よく行く銀座のお店では「尾の身」が食べられるので、あると食べますが、最近は入荷しない事が多いです。
特にミンクは滅多にないのですが、以前 天皇陛下もお召し上がりになったというキロ5万のミンク尾の身を食べたんですが、驚きの美味しさでしたー。
最近はイワシ鯨ならあることはあります。個人的には鮪よりさっぱりしていて けっこう好きです。
それにしても、そういうものが加工されるっていうのは、なんだか考えてしまいますねぇ。
とても参考になりました!
ありがとうございます。
築地人
投稿: 築地人 | 2008年7月28日 (月) 14時34分
◆築地人様、
クジラの尾の身、何度も召し上がっておられるとは・・・
それも最上級のものまで・・・うらやまし~い☆(笑)
私はC.W.ニコル氏の著書で捕鯨船同乗記に出てきたのを
読んだことしか無いのです。
クジラの種類によって、かなり味が違うそうですね。
なお私自身は、こういう食品の加工技術は肯定派です。
それまでは捨てるしかなかった、あるいは評価の低かった
ものを、なんとか美味しく食べようと、古くはフランス料理の
ピケから現代の成形肉に到るまで先人たちが工夫をこらす
努力を重ねてくれたおかげで、資源のムダを減らして我々の
食卓が豊かになっている、と思うので。
もちろん、安全への配慮は大前提ですが!
今回の記事1本目でご紹介した「マグロの生コラーゲン」
なども、廃棄物の有効利用として期待大でした。この次は
エチゼンクラゲをなんとかできればと・・・☆
投稿: つきじろう | 2008年7月28日 (月) 17時30分
長崎漁連さんのサゴシ・・メジナ・・なんだか地元に密着したいい名前の響きがありますね。トビウオは確か「あご」っていうんですよね
昨日、マルタイらーめんの豪華版で干した「あご」のスープの
食べました
ウマウマでしたよ~。
舟盛りにする気遣いがいいですね
ハマグリって名前は浜の栗のように美味しいってことでしょうね
きっと
たぶん・・・
ウマウマといえば桜肉
ハマグリの食べ比べ・・・してみたかった
投稿: 早坂 | 2008年7月28日 (月) 22時50分
◆早坂様、
そう、トビウオ=「あご」ですね。カサゴを長崎では
「あらかぶ」と呼んだりします。鹿児島の「鰤王」は
地元ではブリなんですけど築地では養殖ブリをハマチと
呼ぶので、ちょっと悔しいかも(笑)
あと、例のアラとハタとクエが区別しにくかったり、
魚の地方名って本当にややこしいです。
ハマグリも刺身も、この日は食べ比べ天国でした~♪
投稿: つきじろう | 2008年7月29日 (火) 08時05分
よっちゃんのセミナー、midoriさんと20分位聴きました。
面白かったですよぉ。
ところで、今回の試食で感じたことは加工品は味の方向性が
皆同じであることです。シーフードに限らず食品全体が
そんな感じですけど、残念なことです。
投稿: ろ | 2008年7月29日 (火) 16時28分
◆ろ様、
あ!、midori様と一緒にセミナー聴講できたんですね。
例によって例の調子で・・・楽しかったでしょうね~♪
> 加工品は味の方向性が皆同じ
よっちゃんが好きな「磯っ臭ぇのがいいんだ!」という
人にとっては寂しい時代ですねぇ(笑)
お酒でいえば乙類の本格焼酎の良さが理解されず、
チューハイブームでお手軽な甲類焼酎ばかりが売れる、
という状態かと思います。
やや誤解されやすい言い方かもしれませんが、赤身魚や
クジラの肉は、「新鮮な血のニオイ」が演出する野趣が
大きな魅力だろうと思うのです。海のジビエと言うべきか。
今回試食した「尾の身」は、徹底的に血抜きしたもので
目黒のサンマというか何というか、「こらアカン」状態でした☆
なおかつ魚に関して個人的には「アブラに頼った“うまさ”」は
現代人の堕落した味覚だと思っていますので・・・
血抜きしてアブラを添加したクジラの赤身などというものは
その最たる(以下自粛
ま、「ラーメン二郎が好きなオマエが言うな!」」ってな感じで
申しわけないですが(笑)
余談ですが酒呑みのワタシ、焼酎は芋焼酎や泡盛のように
やたらと麹くさいのが好きです(笑)
洋酒で言えば、ジンやウオッカよりも南米のピンガ!、夏は
コレで決まりです。
投稿: つきじろう | 2008年7月29日 (火) 18時42分
事業者向けのイベントだと思っていたので、躊躇していましたが、一般人の自分が行っても楽しめそうですね。来年、時間を作れれば行ってみたいと思います。
話題がこれとはズレてしまいますが、場外にカレーショップが新規開店していました。ご存知でしょうか。今年の7月1日からだそうです。場所は中通りと西通りの間の路地。中通りからだと山本商店の脇の路地を入ったところです。のぼりが出てます。朝は7時からの営業。カウンター4席?のみの小さな店です。
うおがしカレーをいただきました。帆立を強調したカレーでした。他に冷製・夏カレーなど気になるメニューもあります。
寿司屋や海鮮丼屋ばかりが増える築地でカレーショップができるのは嬉しいと思います。
投稿: なべひろ | 2008年7月30日 (水) 08時34分
◆なべひろ様、
今回は一般者から「おさかなモニター」を募るなど、
主催者側も一般人をある程度は受け入れて反応を見る
ことの必要性を認識してきたのでしょうね。
次回、ご都合がつけばぜひ参観を♪
場外の新店オープン情報、ありがとうございます。
暑さバテの具合いをみながら、チャンスをとらえて
突撃したいと思います!
投稿: つきじろう | 2008年7月30日 (水) 20時07分