【シドニー編03】 「BLUE ANGEL」ロブスター&和牛ビーフ
訪問日 「2008/02/14 ~ 2008/02/19」 ※最近の過去記事は → こちら
「 BLUE ANGEL (ブルーエンジェル)」
※上掲リンクは日本語HP。地図などはこちら(Google Map)。
恥ずかしながら。筆者の乏しい経験では、ロブスター(=伊勢海老)の料理に偏見を持っていたかもしれない。
小さいのは、味が頼りない。
大きいのは、殻が水槽臭い。
だから小さいのはマヨネーズやホワイトソースで 厚化粧 してから焼くほうがいいし、大きいのはローストやフランベで 殻の臭さ を飛ばしてやらないとニオイが気になって食がすすまないから、やはり生で食べたいとは思わない。
結局、特に刺身ならイセエビよりクルマエビのほうが上だという世評に、筆者も賛成する・・・ というのが今までの認識レベル。 「それはオマエが本当に良いイセエビの刺身を食べたことが無いからだろう」 と言われれば、確かにその通り。
その “本当に良いもの” を食べる機会に恵まれて目を見開かれたのが、このお店だった。
客席フロアと床続きの水槽コーナーを見たときも、そのロブスターの数や大きさよりも、いわゆる “水槽臭さ” が全く無いことに感心。
【 動画: 店内、ロブスターから和牛ステーキまで 】
★携帯電話で動画を見る場合はこちら!
今回のディナーは100ドル(オーストラリア・ドル)のコースだが、いきなり追加オーダーで スカンピ(手長エビ)のカルパッチョ からいただくことになった。
甘く、濃く、ねっとり柔らかい身を、どうやったらこんなに薄くスライスできるのかと不思議で仕方がない。
この粘っこい甘さが、あとで食べたロブスターの刺身と好対照で・・・
同じく追加オーダーでの 和牛ビーフのカルパッチョ と、正規のコース内に含まれる ロブスターのスープ。
和牛をわざわざ「ビーフ」と称するのも変な印象だが、これは和牛の種付けをして豪州で肥育したことを表すための用語だとか。
たいへん美味しい肉だが、味付けのタレが勝ち気味かな?
個人的な好みとしては、もうちょっとシンプルに醤油を少しつける程度で食べてもいいなぁと思った。
他方、ロブスターのスープ(ビスク)は同席の全員が 素晴らしい! と嘆息。
そして期待の ロブスターの刺身 が登場。
年齢30歳、重量4キロ超。
一緒に添えられた刺身は、タイとサーモンとマグロ。白い器は小鉢ではなく、けっこう大きいのでご注意。
画角の遠近法を差し引いても、ロブスターの大きさのイメージは伝わると思う。( → 動画参照 )
このとんでもないサイズに一同騒然となったのだが、それより筆者が驚いたのは、やはり「水槽臭さ」が身からも殻からも全く感じられなかったこと。
さきほどの手長エビとは対照的にシャッキリ感のある身質。これがまた甘い。と言っても食べた瞬間にわかる甘味ではなく、モグモグするうちに清浄な身の奥から湧き出てくるような甘さ。
そしてこの圧倒的なボリューム・・・
はい、味でも量感でもクルマエビより上です。
さてロブスター(1尾を半分に割ったので2皿)を半分食べたところで一旦下げ、かわって和牛ビーフのステーキ(追加オーダー)が登場。
お肉で大満足♪と思ったところへ、さきほどのロブスターが今度は 鬼殻焼き ( お店の表現では「バリバリ焼き」! )で再登場。
これは本来のコースには含まれず、またまた追加オーダーで☆
きれいに、大事に育てられたイセエビの“殻”全体から発散する最高の香ばしさ。
この足ときたら、ほとんど “鶏のモモ肉” に匹敵するボリューム感。
上の写真は、その足をカメラに向かって差し出しているところではなく、
今まさに「かぶりついている」その瞬間。
モノがモノだけに、ご婦人のお食事としてはワイルドな光景( 失礼 )
ともあれ、たいへんな経験をしてしまったという興奮のままシメのデザート。
今宵の記念に、創業以来のゲストブックに漫画つきの寄せ書きを入れて終了。
ごちそうさまでしたっっっ♪
→ 次回、筆者にとって待ちに待った 魚河岸訪問!
< ここまでの シドニー編: (0)予告、(1)到着、(2)「bills」朝食 >
※ この企画では、ツアー費用と各種サービスをジャルパックからご提供いただきました。
筆者は「アヴァ(フリーステイ)シドニー」のパックツアーに参加する形でのシドニー訪問です。
< シドニー編: 予告+全16回の記事リスト>
00. 予告
01. 到着 ( 空港 ~ 水上タクシー ~ オペラハウス ~ ホテルまで )
02. カフェ 「 ビルズ/bills 」
03. レストラン 「 ブルーエンジェル/BLUE ANGEL 」
04. フィッシュマーケット(1): 地図&動画ツアー
05. フィッシュマーケット(2): アーケード地図+店舗群(前半)
06. フィッシュマーケット(3): アーケード店舗群(後半)
07. フィッシュマーケット(4): アーケード以外の店舗群
08. チャイナタウン&マーケットシティの魚屋さん
09. レストラン 「 リーガル/REGAL 」
10. レストラン 「 グラス/glass 」( ヒルトンホテル内 )
11. ハーレー日和 ( 55aiai様、くに様と )
12. レストラン 「 アクア/AQUA 」 他
13. フィッシュマーケット(5): 公式見学ツアー
14. ブリッジクライムの前と後 ( 早坂様、蓮花様と )
15. レストラン 「 オーシャンルーム/OCEAN ROOM 」
16. 帰国
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コメント
「年齢30歳、体重4キロ増」?!写真の手の方のことかと思いヒヤヒヤしました(笑)
投稿: くに | 2008年3月10日 (月) 07時33分
◆くに様、
あれ?私はロブスターのことかと思ったのですが・・・
こんど、くに様からご本人に聞いてみて下さい。
ハーレーに乗ったときのヘルメットが役に立ちますよ~
投稿: つきじろう | 2008年3月10日 (月) 07時41分
もう~ロブスター&スカンピの海老コンビにKOされましたぁ。
ここはもう1度行って、ゆっくりゆっくり味わって食べたいもんです。
投稿: ヒロキエ | 2008年3月10日 (月) 09時29分
2001年に行った時にオーストラリアでも和牛があるとは聞いて
いたのですが、初めて見ました。我々は現地の牛肉で思いっきり
火を通したばかり食べていましたが、それはそれで味わいのある
ものでしたよ。
あと、ウチワエビは食べなかったの?これから出てくるのかな?
投稿: ろ | 2008年3月10日 (月) 11時34分
◆ヒロキエ様、
エビ好きの人なら、まさに一生に一度は!と願うほどの
経験だったと思います。できればもう一度と・・・(笑)
◆ろ様、
日本で「オージービーフ・フェア」のイベントをよく
見かけたのは80年代後半あたりから?と記憶して
いますが、そのうち「オージー和牛フェア」も日本で
開催されるかもしれませんね!
ウチワエビは、後半の記事でちょこっと出てきます。
あと、スパナークラブを食べてなかったのは残念かも。
投稿: つきじろう | 2008年3月10日 (月) 18時47分
スカンピのカルパッチョはわたしもお初でした&これをどのように薄くスライスしたのかも見たかったです!
投稿: milanokk | 2008年3月11日 (火) 02時05分
◆milanokk様、
スカンピの極薄スライス、ほんとに驚きでしたね。
もしかして冷凍状態でスライスして、お皿に並べて
から解凍したのかな?、なんて乱暴な想像も・・・☆
投稿: つきじろう | 2008年3月11日 (火) 19時13分
動画の水槽
海の砂が敷いてあって
巨大ロブスターがひしめいてる
やはり動画にすると圧巻です!!もしかして、タスマニアの海底ってあんなのかな~
投稿: 早坂 | 2008年3月14日 (金) 18時39分
◆早坂様、
動画から「お、重いっっっ☆、重~い・・・!」と
聞こえてくるのがいいですね(笑)
声の出演ありがとうございました~♪
タスマニアの海底があんなのだったら・・・エビ好きの
蓮花様が潜ったら、二度と浮かんでこないかも!?
投稿: つきじろう | 2008年3月14日 (金) 18時48分