番外:「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦!」 その2
こちらは 「行田フライ」 。「ゼリーフライ」とは違うのです。【 動画つき記事】
・春の築地 まとめ記事は → こちら / 最近の過去記事は → こちら
訪問日 「2007/11/11」 ( 掲載日 「2007/11/12」 )
引き続き、埼玉B級グルメ王決定戦!なのです。写真は開場1時間前の状態。
天気予報は「雨」だったけど、イベント終了までは本降りにならずラッキー☆
「フライ」 の見た目はお好み焼きを2つ折りにしたようで、キャベツ焼きか、昔の一銭洋食を思わせる。
行田市のHPでは円い形で紹介されているが、お持ち帰りがメインだと容器にあわせて2つ折りになる。
お好み焼きと比較したとき、一番の違いは 「ねっとり、粘りのある食感」。
これに尽きる。( と言っても、ピザみたいに糸をひくほどではない )
調理風景をイベント会場のブースで見ていたときは、ごく普通のお好み焼きと同じような要領と思えたので特別の感慨は無かったのだけど・・・。
会場を出て 「行田フライ発祥の店」という “古沢商店” を訪れて、
印象はガラリと一変した!
住宅街にある駄菓子屋風のお店で、おばあちゃん一人で切り盛りしている。
ここが、まさに 行田フライの聖地 なのですな・・・☆
フライの種類は、200円から500円まで具の内容によって100円きざみ。
バラバラに注文してくるお客さんのオーダー。
異なるレシピを同時進行で皿まわしのように焼き上げていく。
決して大きくはない鉄板で1度に4枚づつ焼くのだけど、その手際たるや・・・
今回の 動画 はこちら!( ちょっと長いです。約3分間 )
※ 携帯電話から閲覧
作り方は、一般のお好み焼きよりも手順が複雑。
同じ具を載せるはずなのに、片方は玉子が先、他方は玉子が後といった具合。
いったい何をどう区別しているのか、慣れない客は見ていてもわからない。
全体の形ができたら、木製のナベブタでパンパンと押さえつける。
このナベブタ、長年のおつとめで人差し指のところに凹みができている。
同じ鉄板の上でも位置によって温度が違うのか、ときどき場所を変えてやる。
あまりに手の動きがめまぐるしいので、手品師が余興で見せる 「 3つのコップのうち1つだけ景品を入れてテーブルに伏せ、素早くコップの位置を入れ替えて “さあ、どれだ?” 」 というシーンを彷彿とさせる。
醤油 or ソースを塗って、2つ折にして、また塗って、できあがり♪
< おまけ >
「古沢商店」のお隣にある洋服店、軒先のガラスごしにあった 業務用ミシン。
「三丁目の夕日」映画製作委員会とか昭和レトロマニアが見たら、
どれだけの高値で買いたがることか・・・☆
< 当シリーズの記事 >
その6: 筆者の個人的感想まとめ
その5: その他のエントリーからピックアップ
その4: 煮ぼうとう(深谷)
その3: みそポテト(秩父)、なまずのたたき(吉川)
その2: 行田フライ(古沢商店)
その1: ゼリーフライ(駒形屋)
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コメント
これが例の新しい動画ですね!
観る方もMedia PlayerとかPCに依存しないってことなんでしょうね。
あの4つのフライは同じ注文なんですか?
微妙に手順が違うのは焼き具合などを見て
調整しているんでしょうか、
だとしたらなかなか職人技ですね。
投稿: ロレンス | 2007年11月12日 (月) 21時19分
◆ロレンス様、
はい。試してみたら、なかなか快適な動画投稿で。
過去の動画ネタも徐々に移動させようと思います。
フライの焼き方は、同じ注文だったはず?と思っても
おばあちゃんの手順が1品づつ全部ちがうんです。
焼け具合とか生地の厚さとか、ビミョーな違いを
微修整してるんでしょうね。年季の入った仕事です!
投稿: つきじろう | 2007年11月12日 (月) 22時14分
見入っちゃいましたよ~(*^_^*)
あの手順の違いはなんだろう?
出来上がったものはキャベツと麺の入らない広島焼き?
不思議だ不思議だ。
すごい資料ですね。
ちなみに、レトロ足ふみミシン。似たようなの、実家にあったのにこの間家に帰ったら妹に処分されてしまっていました(涙
投稿: midori | 2007年11月12日 (月) 23時37分
不思議だ~(★o☆)
ちなみに、
鉄板の温度が違うのでフライの場所を変える、
という推理は正解でしょう(* ̄∇ ̄*)
広島のお好み焼なんて、
じつは鉄板のいろんなトコで焼いてるんですよ。
一例を挙げると、
最期の卵は、鉄板の低温部分で焼きます♪
投稿: つたまる | 2007年11月13日 (火) 00時46分
◆midori様、
ちょっと長い動画ですが、お好み焼きをつくるのが
好きな人だと、思わず見入ってしまいますね(笑)
レトロ系のミシンは、いまや貴重な昭和の遺産
なんですよ・・・☆
◆つたまる様、
お好み焼きの本場から見ると、いろいろ専門的に
この動画から読み取れますねぇ(笑)
> 最期の卵は、鉄板の低温部分で焼きます♪
ふむふむ。個人的には、ソースじゃなくて醤油の
ときには、ちょいと鉄板で焦がすと香ばしく
なるのでは・・・なんて考えたりします!
投稿: つきじろう | 2007年11月13日 (火) 06時26分
動画。大きさといい解像度といい、いい感じですね~☆
ペタンペタンペタンという優しい木のふたの音が印象に残りました。
聞くところによると昔、物のない時代にはお母さんが溶いた小麦粉を薄く焼いて子供のおやつにしたそうですが、この行田フライもおばあちゃまのそんな母ごころが出発点だったりして・・・なんて思っちゃいました(^^
投稿: 早坂 | 2007年11月13日 (火) 12時15分
◆早坂様、
「おばあちゃんの手作り」って、どうしてこんなに
心にしみる風情があるんでしょう。私も、何年後か
この動画をもし再び見てみたら、不意に涙もろく
なってしまいそうな予感がします。。。
ところで新形式の動画、好評で良かったです。
過去ログの神戸ツアーも、この形式に差し替えて
おきました。
しかし問題は、過去のアップロード済み動画を削除
する方法がわからないこと!
もともとブログのデータ容量を軽くするために
新しい動画を導入したのに、過去の重い荷物を
捨てられないのでは意味がありません(笑)
投稿: つきじろう | 2007年11月13日 (火) 17時42分