八戸せんべい汁、「覆面調査ブログ」、ほか
掲載日: 「 2007/07/15 」
・「このブログがすごい!」初オフ会の記事は → こちら
・春の築地 まとめ記事は → こちら
・その他、最近の過去記事は → こちら
当ブログのコメント欄でもオフ会でもお世話になっている ちはやまこと様から・・・
「八戸せんべい汁」 カップ製品をいただきました!
( ちはやまこと様、ありがとうございます! )
台風 のおかげで外出もできず、さて何を食べようか?と思ったら・・・、
そりゃもー、これっきゃないでしょう!
♪せんべ~い、じるっじる☆っっっ♪
ぜひ、こちらの 動画BGM を聴きながら ノリノリ でご覧くださいませ。
( 元記事は こちら )
パッケージを開けると、厚みのある主役のせんべい3枚、レトルト具材、液体スープ、乾燥ネギが、それぞれ小袋に入っております。
まず「せんべいを4つ割りに」。・・・ちょっとコツがいるかな?(笑)
ネギをのせ、とろみのある濃厚な液体スープをかけます。
レトルトの具材、多いです! 先日のB-1グランプリのときも、具だくさんのサービス精神に感心したものでした。
お湯をかけて4~5分というレシピ。筆者は、アルデンテ感を求めて4分弱でいただきます。
なるほど!、アルデンテ~☆
ぎゅっと噛み締めたときに、最初は優しく受け止めて、最後は 心憎い根性を示す という食感。カップ製品でも大したもんです!
ただし食べ始めて3~4分を過ぎると、急速に柔らかくなって味噌汁の麩のようになる。
・・・といっても、それもまた美味しい♪ スープのほうは昆布とチキンがほどよく調和した香りで、すすってみると鶏のダシが根菜類と共に、力強く全体を包み込んでくれます。
鶏とはいっても、トリガラじゃなくて鶏肉がたっぷりの和風ダシ。ゴボウとヒラタケも、本当に良い味を出してます。
昨今の魚介系ラーメンになじんだ身には、こういう “大地の恵み”系 は新鮮な贅沢感があって 素晴らしい。
なんといっても油脂類に頼らず、これほど “豊かな味” を楽しませてくれるとは。
まさに、郷土食の面目躍如!といったところ。
ごちそうさまでしたっっっ♪
< 製品データ > ※ 括弧( )内は筆者注: 低カロリー・高タンパクに注目!
・名称: 即席せんべい汁
・商品名: 「 八戸郷土料理 せんべい汁 しょう油味 」
・製造販売元: 八戸東洋株式会社
・エネルギー: 210kcal (こってり系カップメンの半分以下)
・たん白質: 11.9g ( こってり系カップメンと同等 )
・脂質: 4.7g ( こってり系カップメンの4分の1程度 )
・炭水化物: 30.0g ( こってり系カップメンの半分程度 )
・ナトリウム: 2.0g ( こってり系カップメンの3分の2程度 )
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さてさて。
この連休でいちばん 嬉しいニュース といえば、過去に「のんべのつぶやき」のブログを書いておられた “のんべ” 様が、今度は “fuku-men” 様というハンドルネームで新たなブログを開始して下さったこと。
★新装スタート!: 「覆面調査ブログ」
筆者にとって、同氏の記事は 「 とても自分じゃ真似できないけど、お店の “評価” を知るなら、ぜひこういう記事を読みたい! 」 と思えるもの。
同氏の許可をいただき、過去ブログから築地のお店の記事を一部再掲したのでご興味があればぜひ、ご一読を。( いずれも記事の後半部分 )
・「魚竹」
・「かんの」
ちなみに同氏は、「高はし」や「八千代」など築地の有名店には辛口の評価が多かった。上記2店は珍しく最高の5ツ星だったもの。
※ 以下余談。台風で部屋にとじこもってヒマつぶしモードのため、長文失礼・・・
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( ほとんど筆者の自分向けメモなので、特にご興味がある場合以外は読み飛ばして下さいませ☆ )
< 嗜好と尺度 >
なにはともあれ書き手の基準が明確でなければ、お店の「評価」は信用に値しない。
その意味で、当ブログ「春は築地で朝ごはん」などは・・・ 読み手の皆様やお店の関係者からバカヤロー!と石をぶつけられそうな記事も多くてお恥ずかしい限りなのだけど・・・
これでも、精一杯書いてます。ごめんなさい。叱咤激励罵詈雑言、ございましたらコメント欄かメールでお願いします(土下座)。
反省と自戒の念も込めて、この連休は読書やネット記事で参考になるものを読みふけっているところ。
まずは一般教養レベルで、こちらのお言葉を。
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「自分の嗜好に従って人を評するのは容易な事だ」と、人は言う。
然(しか)し、尺度に従って人を評する事も等しく苦もない業(わざ)である。
常に生き生きとした嗜好を有し、常に溌剌(はつらつ)たる尺度を持つということだけが容易ではないのである。
( 小林秀雄 『様々なる意匠』 小林秀雄全集/新潮社 )
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いまどき、マグロを食べるとき「(季節など無関係に)大間のマグロが最高!」などという 尺度 しか持ってないのは論外だけど。
しかし、「マグロを食べるならお茶漬けが最高」などという筆者自身の 嗜好 ってのも、いかがなものかと(汗)
ともあれ肝心なのは、「生き生きとした嗜好」にせよ「溌剌たる尺度」にせよ、それは決して「気分しだいで勝手に “ぶれる” 」ことを意味するのではないだろう、と。
では、その「ぶれる」とは、いったいどういうことか?
< ぶれない人 >
続いて、こちらのお言葉を。
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死ねば誰でも「ぶれない人」になるのです
( ぶれない人はどこにいるか: ブログ「404 Blog Not Found」様 )
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あ、それは確かに。逆に言えば、ある意味で完全に「ぶれない人」の言葉は、それ自体がすでに「死んでいる」と。
そういう人の表現は、かつて自分が「生きていたころ」の姿を自己模倣するだけになっている。芸術家でも、政治経済の評論家でも。
ただしグルメライターに限っては、自己模倣する以前に「変質」するだけの人も多いような・・・( 本人にとっては「成長」とか「進化」と思えるのかな? )
同じ記事の続き。
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「ぶれない人」、正確には「ぶれないふりをしている人」にとって重要なものがあります。「ぶれない支持者」です。
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ああ、これもわかる。コメント欄を閉めていた頃からメールでご意見を下さる方々は、特に筆者にとって貴重で、本当にありがたい存在です!
そして結論部分。
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ぶれがあるからこそ新しい出会いがあり、ぶれがあるからこそ諸行が無常であることがわかるのではないですか。
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わざと逆説的なオチでエンディングにするのはお約束とはいえ(笑)、さすがに説得力があるなあ。
まあ筆者個人の「ぶれ」は個人的問題としても、じつは 「ぶれない」 というのは、築地の食文化のキーワード ではないかと思う。
< そして、築地は >
かねてから 「築地の魅力」 を支えるイメージといえば、
「 流行に左右されない本物がある 」、つまり 「ぶれない」 こと。
( 注: 実際はそうでもないのだけど、あくまで一般的イメージとして )
ミッドタウンや新丸ビルで話題性のある新奇な限定メニューをどれほど食べ歩いても、そんな店の大半は、どうせワン・ジェネレーション(一世代)の後には、ビルからも客の記憶からも消えているんじゃないか?
マスコミの口車に乗せられて時流の上っつらを流されただけのグルメの中に、世代を越えて伝えるほど価値のある味なんて「あるわけがない」と、ひそかに客自身も心の中で納得しているんじゃないか?
( 東京ミシュランは、本気で “文化的意義” を考えて仕事をしてくれるかな?
流行の上っつらの箔づけに一役かう、という程度の仕事で小銭を稼げれば良いなどと割り切っていないことを祈りたいのだけど )
その点、地味だけど日本全国から集められた最高の魚をつかって昔からやってる築地の寿司や魚料理こそ、世代を越えて伝える価値があるんじゃないの!?・・・と言えば、これがけっこう説得力のある言葉に聞こえてしまう。
そういう築地のイメージがあるからこそ、市場の移転が単なる経済論議にとどまらない文化問題だと思われているわけで。
これはもう、パリの学生文化を支えた名門カフェが、セーヌ河の左岸から右岸に引っ越すのにも匹敵するような大問題だと思われたりする。
( なお日本の“調理師の東大”は、あろうことか右岸と左岸の両方で・・・☆ )
< さらに余談 >
ちょっと文脈は飛んでしまうのだけど、愛読している 築地系ブログ のうち一つで、こんな記事を拝見。
「寄らしむべし、知らしむべからず」
( ブログ「 築地場外市場でMay I help You? 」様 )
こちらは、築地も「いわば村社会」と達観なさってます。リンクで紹介されている「現代版村八分」の記事も興味深い内容。
過去記事「このお箸は大丈夫? 」からも伺える通り、築地について考えるテーマをとても謙虚に、それでいて奥深い視点から提示して下さるブログです。
< まとめ >
築地では、人も、文化も、ムラ社会も、生きてます。
そこで食べ歩いた些少なる体験を語る、この拙いブログもまた、生きてます。
「 ぶれない築地は、死んでいる 」
これからも、築地は生き続けてほしい。それと、このブログも(笑)。
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コメント
このせんべい汁、あっさりしてるのにこくがあって美味しいですよね♪
『熱湯4~5分』って凄いアバウトですよね(´A`) 私も短めで頂いた方が、せんべいの食感が堅めなので美味しく頂けますね♪
投稿: ちはやまこと | 2007年7月15日 (日) 19時30分
◆ちはやまこと様、
せんべい汁、ごちそうさまでした!
おいしかったですよぉ~♪
具だくさんで、根菜類&鶏肉の旨みがいっぱい☆、それを
昆布がバックアップしてて、本当に美味しかったです。
しかも低カロリーでヘルシー!
これはぜひ全国に普及させねばと。
> 『熱湯4~5分』って凄いアバウトですよね
えーと、私の頭脳よりずっと厳密な基準ですが(汗
投稿: つきじろう | 2007年7月15日 (日) 21時30分
これ!いいですね~。
牛蒡とヒラタケのスープ。最高ではないですか!!
しかも、ムッチとアルデンテを楽しんだ後は麩が待っている。
カップヌードルみたいに、世界の被災地の非常食として売り出す工夫も・・・味とかカップの形とか・・今からやっとかなくっちゃ!急げー!!
「ぶれ」か~~。ワタクシが信じて疑わないユダヤの格言が1つあるのですが・・・
「洋服は社会の好みで選べ。しかし食事は自分の好みで選ぶように」
個人の嗜好は別として、食べ物の社会的好みは絶えず変化していますね。マグロだって、血のしたたるような赤い魚肉として江戸時代は忌み嫌われてたし・・・。同じ理由でスイカも。
個人の好みは、口が肥えたり鈍ったりはしますけれどいわゆる「好み」の範疇はあまり変わらないかな~。
私事で恐縮ですが・・・ここの料理はレベルが高い!と思いつつしかし私の好みとは違う場合。私は自分のブログではよい評価をします。だって、その味が好きで好きでたまらない人も多いでしょうから・・・。
「紀元」の黄さんが先日格言を吐いてました(^O^)
「そんなもん!オメ~、それぞれ人の好みやろが、オメ~!」
って(^◇^)なんでいちいち「オメ~」が入るのかは知りませんが黄さんは熱すると「オメ~」が入ってこっちはお腹の皮がよじれるほど可笑しいのですが・・・黄さん自身も、自分の料理に絶大なプライドを持ちつつもそれを好まない客がいることをよくご存知なんです。さすが!と感心しましたね~。
でも、つきじろうさんのように自分を出しているブログのほうが読む側にとってはダンゼン生きてて面白いです。私の今後の課題かな(~。~)
投稿: 早坂 | 2007年7月15日 (日) 22時37分
◆早坂様、
ふだん魚介系ばかり追っかけてる私などには、ゴボウとキノコの
旨みってのが本当にしみじみ感動的でした♪
> 洋服は社会の好みで選べ。しかし食事は自分の好みで
心強いお言葉、ありがとうございます!
似たような格言で、私が好きなのがこちら。
「家は借りて住め。本は買って読め」と。
食事は身体の栄養、読書は心の栄養ですからネ。
投稿: つきじろう | 2007年7月15日 (日) 22時48分
なんと!私も時同じくして同じものを、撮りながら、食しておりましたよ〜!!
そして、スープを残すのも…と思いまして、追加で買っておいたおつゆせんべいを入れて煮込んで二食に渡ってせんべい汁デーでした!
台風の日の新たな過ごし方…だったりして。
投稿: なな | 2007年7月16日 (月) 12時26分
◆なな様、
あらま~偶然ですこと!(笑)
残ったスープは、おせんべいの追加でも良いでしょうし、
おソバを入れても美味しいでしょうね♪
台風だの地震だのと続いていますので、“非常食”も
厳選したラインナップを揃えましょう!
投稿: つきじろう | 2007年7月16日 (月) 18時13分
南部せんべいっていうんでしたっけ?これ・・・!
見た事あって、想像では美味しいだろうと決めているのですがまだ食べたことがないんです。
こんなレトルトものがあるとはねぇ。。
地域にはかなり根付いているものなんですよね???
投稿: 55aiai | 2007年7月17日 (火) 07時54分
◆55aiai様、
南部せんべいをダシにつけたら・・・これまで想像したことが
ありませんでしたが、短時間ながら心地よいアルデンテの
状態になって美味しかったですよ。インスタントでもこれほど
楽しめるなら、ぜひ現地でも味わってみたいですね。
ところで「脳内メーカー」 http://maker.usoko.net/nounai/ で
「55aiai」様のお名前を試してみたところ、たいへん興味深い
結果が出ました。
「ヒロキエ」様でも試してみると、さらに素晴らしい結果が(笑)
→ サイトが重くてアクセスできない場合、こちらをどうぞ。
http://tsukijigo.cocolog-nifty.com/blog/files/nonaimakers.JPG
じつは一番下が「55aiai」様、下から二番目が「ヒロキエ」様です。
投稿: つきじろう | 2007年7月17日 (火) 13時08分
ご無沙汰してます。
過去ネタレス失礼(^^;;
せんべい汁ネタならば一言入れねばなりません!(笑)
ワタクシは味噌の方のカップせんべい汁をいただいたことがあります。
麩のような感じだったけど・・・そうですか・・・ちょっと早めにいただけばいいんですね!なるほど~。
ちなみに記事張っときます(宣伝!(藁))
http://yukimura3.blog14.fc2.com/blog-entry-611.html
つい最近「やっぱ大間のマグロはうまーい」と叫んでた男がいたような気が・・・(爆滝汗)
投稿: ゆきむら | 2007年7月24日 (火) 02時30分
◆ゆきむら様、
おお!、せんべい汁をそちらでも召し上がっていましたか!!
遅ればせながら拝見しましたが、やっぱり美味しそうですねぇ。
早めにフタをとれば、しっかりアルデンテを味わえますよ♪
それと、いちご煮めしの記事もいいですね~☆
http://yukimura3.blog14.fc2.com/blog-entry-756.html
つい最近、takapu様のブログでも拝見していたのですが、これは
ぜひ私も追っかけ食べてみたいです。
http://hirudoki.hungry.jp/archives/2007/07/11/000285.php
投稿: つきじろう | 2007年7月24日 (火) 06時43分