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「かつ平」

訪問日 「 2007/06/30 」  その他、最近の過去記事は → こちら
春の築地 まとめ記事は → こちら

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「かつ平」
中央区築地6-12-10 【地図】
電話: 03-3542-1537
営業: 11:30~15:00、17:00~20:00
休業: 日曜・祝日・第2土曜日

※ 長文失礼。要点は、以下の4行だけ読んで下されば十分です。
なごやかな「ご近所の定食屋さん」。
見た目はヘビーでも、意外と食べやすくて特色のあるトンカツ。
味噌汁は薄味志向、手作りのカレールーはサラサラ系。
なにより、腰の低いご主人の接客と心配りは素晴らしい♪


ヒレ海老ライス(ヒレカツ+海老フライ、1,450円)

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蒸し暑さが身体にまとわりつくような土曜のお昼前、汗をふきふき訪問。

カウンター席に座ると、まず湯呑みに入った熱々のお茶が出てきたので「ええっ!?」と思ったけど、続いてすぐにコップで冷たいお水も出てきた。
まあ、世間では暑いときこそ熱いお茶を!というダンディズムもあるから、コレはコレで面白いかも。

このお店のフライは、粗挽きのパン粉をたっぷりつけて揚げたもの。
見た目は迫力満点だけど、ちょっと感心するほど油切れが良くて思いのほかサクサクと快適に食べられる。
油そのものも、場内のとんかつ屋さんより軽くて健康志向?と思われる。

ヒレ肉は極厚ではないけど決して薄いほどでもなく、味も歯ごたえも一般食堂の基準としては文句なし!

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そそり立つ海老フライ(笑)は、ちょいと贅沢感のあるサイズで味も上々。うまい♪
写真では見えないが、ケチャップをまぶしたスパゲティも添えてある。
レモンのほかにオレンジも付いていて、最後の一口にうれしい脇役。

特に、海老フライの「しっぽ」がこれほど美味しいと思えたのは久しぶり・・・☆

P1030327 ソースは甘口と辛口があるけど、特に「甘い」「辛い」というほどの違いは感じられなかった。

味噌汁が薄味なのも特徴的。人によっては、ちょっと物足りないかもしれない。

あと、お皿のふちに油がついていてカウンターで受け取るときに手がすべりそうになったのは残念。お皿自体はよく洗ってあるので、これはご主人がトンカツを切って盛り付けたあと、そのままの手で給仕したのが原因かも。
手を拭こうかと思ったが、当店では「お手拭き」が出されていないことに気づいた。

続いて、追加オーダー♪ ( 記事が長くなってスミマセン。夏バテ解消のために2人前を食べてるので、一般的な記事の「2件分」に相当・・・ってことでお許しを☆ )

カツカレー(800円)

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千切りキャベツは、築地ご当地カレーの定番スタイル!
( 写真の色がおかしいのは、オート撮影でホワイトバランスがうまく調整できなかったため。前方は厨房内の蛍光灯、背後は客席の白熱灯 )


お店のご主人から「 けっこうオナカにたまりますが・・・ 」と、ごはんの量を減らしたほうが良いかを尋ねられたので、恥ずかしながら「普通でお願いします!」と念を押さねばならなかった(笑)。

乗っているのはロースカツで、写真で見えているのは全体の半分くらい。
あとの半分はルーに漬かった状態で隠れている。

さきほどのヒレカツに比べると少し薄く、やや脂身の部分が大きめ。どちらかを選ぶならヒレカツのほうが美味しいと思う。(といってもカツカレーはロースカツのみ)

カレールーは手作り感たっぷりで、油っこさや粉っぽさを感じさせないサラサラ系。
なかなか個性的だと思うが、肉の食べごたえを期待するには・・・ 全体として、ちょっと物足りないかも。

メニューは、ほかに「ヒレカツライス(1,000円)」、「ロースカツライス(1,000円)」など。
あと価格をチェックし忘れたけど、「お新香」は有料で単品注文になるとの情報があった。これはトンカツ屋さんとしては惜しいところ。

お店の場所はウナギの「丸静」のすぐそばで、5年ほど前に移転してきたのだとか。
( 下の写真、右手の奥に「丸静」が見える )

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店内はカウンター5席、テーブルは1卓4席×2卓なので全部で13席。

最後に特筆しておきたいのは、ご主人のお人柄。

声のトーンも大きさも控えめだが、たいへん丁寧な言葉づかいで笑顔を絶やさず、歯切れのよい話し方をする。
見た目の印象は・・・ うーん、あえて似てると言えば、落語家の林家こぶ平さんをもっと引き締めたような感じかな。

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顔なじみの町衆らしき常連客と親しく言葉をかわす際にも必ず敬語を使い、厨房の女性2名との会話も丁寧で静かで的確。
特に、年配客には心からの敬意をもって接していたのが印象的。

店頭に客の姿が見えると、すぐに人数の確認や待ち時間の説明、お待たせしてすみませんと申し上げて下さい、などと接客担当の女性に素早く、それでもやっぱり穏やかな声で指示を出す。

たいへん気持ちのいいナイス接客店!

ごちそうさまっ♪


ところで次回は、「丸静」でうなぎを食べてから当店でトンカツを食べるか?
それともトンカツの次にウナギにするか!?
夏バテ回復には、この2軒が最強のタッグでありましょう・・・☆

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コメント

こんばんは。
怪獣ツインテールのようなエビフライがド迫力ですね~。
先日休市日の水曜に築地に行ってしまいまして。
どうせならこの店に行けばよかったなぁ。(^^;

林家こぶ平って言うと今の正蔵師匠ですな。
揚物系はよい店の多い築地にあって常連さんが
しっかり付いているということは、味も確かなんでしょうね。

投稿: 習志野習志 | 2007年7月 1日 (日) 20時23分

サクサクと美味しそうなエビフライですね♪私もフライや天丼など、恥ずかしながら シッポ食べます(*^_^*) 美味しいですよね♪
それにしても、名古屋の方って『エビフリャー』ってほんとに言うのかしら(?_?)

投稿: ちはやまこと | 2007年7月 2日 (月) 02時08分

◆習志野習志様、

 怪獣ツインテール・・・なんですかそれは☆
 よくわかりませんが下から見上げるアングルは迫力あります。
 
 休市日の場外だと、「たけの食堂」も営業してることが多いので
 そちらもオススメできますね。
 
 林家こぶ平さん、そうでした襲名なさったんですよね。しばらく
 テレビで見てなかったもんで(汗

◆ちはやまこと様、

 エビフライは、尻尾も食べてこそ通ですね~。

 名古屋人の「えびふりゃ~」は、もはや名古屋人自身が
 わざとギャグとして言うようになってますね・・・☆

投稿: つきじろう | 2007年7月 2日 (月) 06時40分

2番目の写真。エビに荒めのパン粉をつけて尻尾が4枚に割れるほど手で握り締めて、どだ!エビフリャ~!!とした感じが伝わってきますね。物静かにお話なさるご主人とのギャップが楽しめるひと品ですわ♪

投稿: 早坂 | 2007年7月 2日 (月) 11時23分

エビさんがそびえたってますね〜。
パン粉が荒々しくってダイナミック。サックサクなんだろうなぁ。

投稿: バンヒメ | 2007年7月 2日 (月) 11時51分

◆早坂様、
 
 写真に撮っても、なかなか楽しめる一品ですね♪
 いろいろ細かいとこでは改善してほしい点も多かったのですが
 エビフライの美味しさとご主人の人柄で全てが救われている、
 という感じでした。
 
◆バンヒメ様、
 
 ここのフライ衣は、ちょっと食べてみる価値アリですよ♪
 大ぶりでザックリと衣をつけてあるのに、油っこさを
 ほとんど感じない理想的な仕上がりになってます。

 築地ならでは!という点は無いのですが、ご近所にあったら
 通いたくなるお店には違いないと思います。

投稿: つきじろう | 2007年7月 2日 (月) 12時40分

いやー、エビフライすんごいですね!
そそり立ってます!!
カツカレーがまたとても気になりますね。

結構お腹にたまりますがって、
ご主人に言われてしまうところがすごいですねww。

投稿: samurai | 2007年7月 2日 (月) 21時13分

◆samurai様、

 最近、メニューに「カレー」があると本来のお目当て以外でも
 つい注文してしまう今日このごろです(笑)。
 
 2杯目でも普通のカツカレーなら美味しくいただけますが、
 やはり2杯目からは周囲の目ってやつが気になりますね。

 「つきじろう、三杯目はそっと出し」

 ・・・って感じでしょうか☆

投稿: つきじろう | 2007年7月 3日 (火) 01時28分

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