読書メモ: 2007/07/24
掲載日 「 2007/07/24 」
・春の築地 まとめ記事は → こちら
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今回の記事では食べ物ネタは無く、ほんとに 読書メモだけ で失礼・・・☆
『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する』
島田紳助著・幻冬舎新書
よくある タレント本 で、めぼしい感想は上掲リンクの Amazon.com の読者レビューと、あとは稀代のオススメ上手、ブログ「404 Blog Not Found」様の記事があれば、まあ十分。自分などが読書メモとして書くことは何も無い・・・ と思っていた。
ところが。
最後の最後に著者が書いたメッセージが、ブロガーとしての姿勢 にも通じるものだったので、この一点だけメモしておきたい。
> 夜中に必死で書いたラブレターを、朝になって読み返し、恥ずかしくなって破いた経験はないだろうか。
熱い気持ちのまま、読み返さずにポストに入れたほうがいい。(P.159)
ブロガーなら、誰でも思い当たるメッセージじゃないですか?
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筆者はRSSリーダーを使って最新のブログ更新状況をチェックしているのだけど、決まって朝7時から8時くらいの時間帯に新着記事が出るブログが、いくつかある。
中でも筆者の好きなブログは、その筋では超有名で書籍化もされ、大人気だ。
ただ、ご本人は「普通の会社勤めをしているサラリーマン」とブログでも書いており、あわただしい朝の時間を、じっくりブログの執筆に費やしているとは考えにくい。
( しかも彼の文章は、“緻密” という言葉のお手本になるほど素晴らしい! )
これは、おそらく 前夜に下書きした文章を、翌朝になってフレッシュな頭脳で読み直し、最小限の校正を加えてからアップロード しているのだろう。
大人として、たいへん賢明な姿勢だと思う。
たとえ勢いにまかせて書いた文章があったとしても、一晩寝かせてから冷静に見直しているのだから、ソツが無く “お行儀の良い” 文章になるのは、まあ当然といえば当然。
だからこそ、出版社も安心して書籍化できる。
・・・でも、ね。
本来は “自分のための日記” として書いているブログなら、前夜の興奮 と 翌朝の反省、両方の心の動きまで書いておくほうが、面白いんじゃないかな?
もしかして自分がおじいちゃん、おばあちゃんになってから自分の若いころのブログを読み返すことがあったら、そういう 恥ずかしい顛末 まで率直に書いた文章のほうが、だんぜん面白い!と思うんだけど。
決して自慢じゃないけど、当ブログは周囲のブロガー諸氏から
「 記事を掲載するのが早いですね 」
と言われることが多い。
たいてい、夜のオフ会でも 翌朝までに 記事をアップロードしている。
早いときにはオフ会が終了して2時間以内。場合によっては現場からモバイル投稿でもガンガン更新している。( B-1GPでは2日間で記事24件 )
これは、べつに 「 速報性もクオリティのうち 」 などと考えているワケじゃないんです。
いまのところ、このブログはジャーナリズムじゃないし、これを読んで下さる皆様から速報性を要求されてるワケでも無いと思うので。
※ 速報性重視の数少ない例は 「 今日から『かとう』営業再開!」 など。
できるだけ早く記事を書いてしまいたいのは、島田氏が述べたように、「 熱い気持ちでラブレターを書いたら、それを翌朝になって破りたくなってしまう前にポストに入れてしまうほうがいい 」 と思っているから、なのです。
あとで恥ずかしくなったら、率直に続報記事として
「 ごめん!、ゆうべは恥ずかしいこと書いちゃったぁぁ! 」
・・・ と、率直に “おわび” を書き足せばいいじゃないですか。
そのとき恥ずかしければ恥ずかしいほど、きっと、ずっとあとで読み返すときに 爆笑 できるはず。
※ とはいえ、これはあくまで「日記」の話。
もしも「ジャーナリズム」を自覚するような記事を書くなら、事後訂正は信用失墜の代償を伴いますけどネ。
最初の文章と、あわてて書き足した文章、
両方とも読めるほうが人間らしくて楽しいですよ。書く人も、読む人も・・・♪
☆映画 『 ベルリン・天使の詩 』 。画家のアトリエで語られるセリフ。
「 こうして一本、線をかく。 そしてもう一本、もっといい感じになる 」
一本目は “心の迷い” を、そのまま表現した線でいいんです。
大人になってもそんなことができる場が、ブログじゃないですか。
・・・などと恥ずかしいセリフを書いたところで、本日はここまで☆
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コメント
こんばんは。
これは私もよく考えます。
店を出てまだ口に中に余韻の残る間にこういう記事を
書こう!と思っていたのに、落ち着いてから書くと
全く違った感じの記事になることもよくありますよね。
困るのはたいした印象が残らないときで
そういうときは無難なコメントに逃げることが多い私です。(^▽^;)
つきじろうさんの勢いに任せて(?)書く熱い情熱の
こもった記事は個性であり魅力の一つですよ。
おそらくここを覗いている方はそういう記事が見たくて
つい毎日来てしまうのではないでしょうか。
投稿: 習志野習志 | 2007年7月25日 (水) 00時41分
◆習志野習志様、
はい、というわけで朝がきて冷静になってみると(笑)、
書く対象は他人様が商売なさってるお店ですからね・・・
生活をかけてるんだから、気分しだいでコロコロ違うことを
書かれてたまるか!と思われる気持ちもわかります。
とはいえ、お店のほうも、けっこう日々のつぶやきを率直に
書いておられるブログもあったりして面白いです。
先日「八戸せんべい汁」のときに触れた築地・石井折箱店様の
社長ブログは、考え深い文章でありながら率直な気持ちも
綴られていて、なかなか味わいのある楽しいブログですよ。
↓
http://tsukiji499.blog83.fc2.com/
投稿: つきじろう | 2007年7月25日 (水) 06時17分
ほほーぅ、なんとなく納得。
ワタシもその時感動した気持ちをなるべくストレートに書くようにしているんだけど、
あとで読み返すと自分のテンションの高さに恥ずかしくなることがあります。(笑)
でも、それこそ本当に伝えたいことだったりするのかもしれません。
なんか、つきじろうさんの記事にじーんとしつつ、
自分のブログもいろんな感動を伝えられるブログにしたいな、
と改めて思った今でした☆
投稿: あな | 2007年7月25日 (水) 11時08分
えぇ~、読み返して、結局出せてない手紙がたくさんあるクチです(苦笑)
そういうこともあって、ランチネタについては、当日15時にUPしてるのですが、
相変わらず、夜ネタなどは、UPできてないものがたくさんあるんですよね。
ブログを書き始めた当初、当時好きすぎて想いを書き切れず、
挫折したことと、挫折したままの記事を載せてしまったのですが、
気持ちがよく表れてますとコメント頂いたことがありました。
つきじろうさんの記事を拝読して、そんなことを思い出しつつ、
久しぶりに熱い記事を書いてみようかと思ったりしています。
投稿: のむのむ | 2007年7月25日 (水) 11時41分
◆あな様、
「あなさんの美しき日々」は、書き手の楽しさ嬉しさが
キラキラ輝くように、いつもストレートに伝わりますね!
それも自分だけの世界じゃなくて、たくさんの仲間を
「さあどうぞ♪」と招き入れてくれるフレンドリーな
雰囲気が素晴らしいです。
ところで最近、私のブログが「感動を伝える」というより
「異常な満腹感を伝えるブログ」に変わりつつあるのは
誰のせいかと。。。☆
◆のむのむ様、
「東京のむのむ」、いつ拝見しても「こんな一品が食卓に
あったらいいな~」と思わずにはいられません♪
もっともっと読みたいのに、未掲載やボツネタが多いん
ですか?もったいない!
そのうち一挙放出スペシャルとか、ぜひ。。。
ともあれ「ひさしぶりの熱い記事」、期待してます♪
お酒のネタなら、ぜひ酩酊モードのまま書きましょう!
「酔い心地まで伝わるブログ」って素敵。。。☆
(翌朝の続報は「二日酔いの気分もストレートに」!?)
投稿: つきじろう | 2007年7月25日 (水) 12時45分