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余談: 「B級グルメ」の分類法(仮)

・ 最近の過去記事は→ こちら
 
P1020428_1「B-1 グランプリ」動画ネタこちら♪
 “富士宮やきそばの作り方” 追加掲載しました。
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訪問日: 「 2007/06/11 」 
★ この記事、決して厳密な議論のネタにできるほど上等なものではありません。
 単なる思い付きで書いた
ので、おヒマとご興味のある方のみ・・・ ★

ぶれいぶ様の 「日本食べある記」 で、
先日の
B-1グランプリ について深~い考察が述べられているのを拝読・・・
こちらは、ぜひ読む価値あり!!→ 記事 その1その2

大会運営の問題とは別に、筆者の関心をひいたのは

「 B級グルメといっても、いろいろあるよなぁ~☆ 」
・・・という点。

とりあえず筆者としては、ご当地B級グルメと言われるものについて

タテ軸とヨコ軸 にそれぞれ 「空間軸(普及度)」と「時間軸(歴史)」 をあてて分類できないかと考えた。

こんな感じかな?

Classb

< 備 考 >

・時間軸: 発生と普及および発展の時間的プロセスの長さを基準とする。

 「古い」: 歴史的資料によらねば起源を確認できないもの。
  (例)讃岐うどん。伝統的食文化として認識されるもの。

 「まあまあ」: 歴史的には「比較的新しい」というイメージで登場したもの。
  (例)カレーライス。「ハイカラ」と形容されるものを含む。

 「新しい」: ほぼ現在進行形で発生・展開しつつあるもの。
  (例)タコス。いまの中高年層の若い頃には全く馴染みが無かったもの。


・空間軸: 普及の広さと深さを基準とする。
 (地理的な意味だけでなく、食べる層の広さや食生活上の存在の大きさを含む)

 「広く深い」: その地域の食生活で、ほぼ欠かせない存在であるもの。
  (例)うどん。地域によっては食生活で重要なもの。

 「まあまあ」: その地域内で、一般に嗜好品的に食べられるもの。
  (例)たこ焼き。広く愛好されるが、無くても食生活には困らないもの。

 「浅く狭い」: 地域というより、特定のお店や特定の人物だけが提供するもの。
  (例)ラーメン二郎。ある特定の層に限って愛好されるもの。

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コメント

< 余談 ・・・略(笑) >

投稿: つきじろう | 2007年6月11日 (月) 21時28分

私の分類ではB級というのは自己満足の世界で、嗜好に対して
他人がとやかく言うべきではなく、A級というのは議論に
耐えなければいけない世界なのです。

食の伝統に関してはこちらの一読をお勧めします。
http://www.kirin.co.jp/daigaku/CUL/NO8/page_1.html

投稿: | 2007年6月11日 (月) 23時14分

今回のイベントでは、裏話がちらほらと聞こえてきて、25万分1のただの客であったにも関わらず、考えさせられる部分が多かったように思います。
個人的には、食べたことのないものをただ食べてみたかったから行った、にすぎないのですが…
Bなもの、について考えていた私にとっては、この分析は参考になりました。

投稿: なな | 2007年6月11日 (月) 23時32分

◆ろ様、

 あ!この記事、なつかしい~☆
 そうそう。読んだことありますよ。忘れてたけど(笑)。
 
 ちなみにラーメンなどは、「容赦のない議論にさらされて
 進化を続けてきたB級グルメ」ではないかと思います・・・。
 
◆なな様、

 これから、ますます「大人の事情」でややこしい話が増える
 でしょうねぇ。。。
 ある「ご当地グルメ」が大会に参加申請したとして、

 ・その地域の業界をまとめる組織があり、その代表が出場する。

 これは文句なしにOKでしょう。しかし、
 
 ・業界組織があるのに、それとは無関係の単独店が参加申請。

 これは業界組織からクレームが入るおそれがありますね。
 かといって参加を断っていいのかといえば、それも難しい。

 ・業界組織が分裂または乱立していて、それぞれ我こそが正当な
  代表だ!と争いながら参加申請。

 さあ、どうする?(笑)

投稿: つきじろう | 2007年6月12日 (火) 08時04分

やっぱりB級グルメって現地へ飛んで、現地で食べたいものですね。
ベストコンディションに近い味と、店全体が醸し出す雰囲気、そして店主の人柄も含めてじっくりと味わいたい。

ま、それが理想なんですけど、かく言う私も九州の豚骨ラーメンを、まだ九州で食べていないんです~。
九州ラーメンもいろいろあるけど、ほとんど東京で味わえちゃうもんなぁ。


投稿: ヒロキエ | 2007年6月12日 (火) 08時50分

個人的にはB―1グランプリはイベント自体が目的じゃなく、ご当地グルメを世に知らしめる広報手段だと思うんですよね。やはり現地で食べて、本当のおいしさがわかるってもの。

しかし、興味深い分析ですね。研究論文でも出しますか。ご当地グルメで博士号なんちって。

投稿: ぶれいぶ | 2007年6月12日 (火) 10時03分

◆ヒロキエ様、

 美味しいと言われるものなら、ぜひ本場で本物の味を!と
 思うのは人情ですからね~。
 さらに、名物店主とセットでご対面できれば最高です♪

 しかし・・・
 こういう記事を読むと「本場より東京で食べるほうが幸せ」と
 思えたりして(汗)
 http://blogs.yahoo.co.jp/kazusanta1966/archive/2007/02/18

 なお、この記事を書いておられる方は、築地では「大和寿司」が
 お気に入りのようです。。。

◆ぶれいぶ様、

 そうですね。こういうイベントは「見本市」ですから、
 お客さんが「これはぜひ現地でも食べてみたい!」と
 思ってくれれば大成功♪と言っていいでしょう。

 なお今回の記事を書くまえに「B級グルメ 定義」という
 キーワードでネット検索してみると出るわ出るわ、皆さん
 いろいろ考えてらっしゃるんだなぁ(笑)

 B級グルメの定義として一番多いように見受けられたのは
 「安くてうまいこと」でしたが、これでは曖昧すぎるので
 私はとりあえず時間軸と空間軸での分類でも・・・と。

投稿: つきじろう | 2007年6月12日 (火) 13時11分

“B級グルメ”という言葉はすっかり定着しているんですね。
いつも違和感を覚えますが、それは長くなるので・・・(笑)

私の漠然と持っていた定義のイメージでは、
安いのはもちろんですが、マニアックな要素が必要と思っていました。
ラーメン二郎はそうだけど讃岐うどんは違う、という感じでしょうかね。

投稿: ロレンス | 2007年6月12日 (火) 23時17分

広島のお好み焼、じつは戦後食なんですよね~★

広島は特に、原爆で都市が全壊したから、
鉄板ひとつで商売していかねばならない人たちも生まれたのです。

その結果生まれたのが、広島風お好み焼。
お好みソースも、このときに誕生しました。


もともとウスター系だったのです。
ですが、
お好み焼に染み込まず、かつ、垂れないように粘りを加えたソース(普段捨てられる「澱(オリ)」とよばれる沈殿部分を使ったソース)は、
お好み焼店主と地元ソースメーカーの双方の協力の賜物と聞いております。

と、まぁ、あたしの予備知識でした(* ̄∇ ̄*)


(私信)
つきじろう様も、もしよろしければ
『つた喫茶』の緊急企画にご参加くださいませ~
ヨロシクおねがいスマイル!!
(* ̄∇ ̄*)
http://www.sky.icn-tv.ne.jp/~tutamaru/sub2007kikaku.html

投稿: つたまる | 2007年6月13日 (水) 02時29分

◆ロレンス様、

 B級グルメという分類自体が無意味ではないかという疑問は
 確かにありますねー。
 極めて個人的な基準としては、

 ・行くなら予約するのがマナーであるのがA級店。
 ・予約なんて言ったらお店の人に笑われそうなのがB級店。

 居酒屋の人気店でも、予約したほうがいいよと言われたら
 私にとってはA級店と分類されます。
 予約が必要なお店って、私は苦手なんですよ・・・☆
 
◆つたまる様、

 広島風お好み焼きの起源、勉強になりました!
 戦災復興のプロセスで生まれたものなんですね。

 > 『つた喫茶』の緊急企画

 えーと、えーと、すみません他人に何か質問をしようとすると、
 私ってばアタマの中が真っ白になるんで勘弁して下さい。

 ※そのせいで女性にフラれた経験が多数。何も質問しないと
 「この人、私に興味ないのね」と思われるんですねー。

投稿: つきじろう | 2007年6月13日 (水) 05時00分

どうやらB-1で色んなご当地メニューを知って、特に気になったものから現地に赴き食べるというのがベストのようですね。
ぶれいぶ様の記事から、このままでは消えてしまう料理もあるそうで・・・それは文化の消滅!いかん!ですと強く思いました。
中華の料理人から、中華料理は世界で一番調理法の多い料理と聞きました。国土の広さと歴史を考えると当然ですが、ある地域で生まれた料理を絶やさないというのも大切なことだと思います。

現地で食べて汚かった・・・の記事も読みました(^^)前情報と違ったのがいけなかったんでしょうね。もしそうでなければ、床のぬるぬるも全部含めて1つのメニューとして楽しめたかも。この同じ点心ををバイオリンの生演奏を聴きながらロイヤルコペンハーゲンに盛り付けて銀のフォークとナイフで食べたら・・・美味しくないんじゃないかな~(><;
昔、ある国の人が自宅のゴキちゃんのいっぱい這っている台所でお国料理作ってくださったんですけれど、んも~~(^O^)忘れられない美味しさでした♪

投稿: 早坂 | 2007年6月13日 (水) 15時06分

◆早坂様、

 なんと!、早坂様らしくない(失礼)マジメなコメントを!!

 きっと、ぶれいぶ様が食文化にかけておられる真摯な姿勢が
 早坂様のハートを直撃して、激しく揺さぶったのですね!!

 さて消滅危機のレッドデータ状態になってるご当地グルメは、
 きっと膨大な数にのぼるんでしょうねぇ。

 じつは私が愛するラーメン二郎も、本店だけは別格とされる
 理由のひとつが「本店の麺は、本店にしかない古い製麺機で
 打っていて、どの支店とも違う独特の風味と食感である」
 ・・・ということがあるんです。

 ご参考:店主インタビュー
 http://www.sthills.co.jp/jiro.htm

 もう本当にヤバい老朽マシンなので、直せなくなったら終わり。
 今のうちに食べなきゃ!というファン心理に火がつきますネ。

 > 現地で食べて汚かった・・・

 昔、東南アジア5カ国をまわって青年海外協力隊の人たちと
 お食事する機会があったのですが、ご当地の高級レストランでも
 皆さん席についたら紙ナプキンでお皿を念入りに拭くのが習性に
 なっていて、ちょっと面白かったです。

 それとは違う話になりますが、外国人ジャーナリストが築地で
 いちばん驚くのは、その規模ではなく「清潔さ」だそうで。
 
 なにしろ、ひととおり市場を見てまわってもハエなんて1匹
 いるかどうか。おまけに、海外のフィッシュマーケットでは
 強烈に鼻につく魚くささが、信じられないほど少ない!

 ・・・と、『ナショナル・ジオグラフィック』の取材班も
 その点は特筆して書いてました。

投稿: つきじろう | 2007年6月13日 (水) 19時24分

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