寿司大(訪問2回目)
「寿司大」
中央区築地5-2-1 (6号館)
電話:03-3547-6767
営業時間:05:00~14:00
休業日:日曜・祝日・休市日
--------------------------------------------------------------------------------
この記事は訪問2回目。初めての訪問記事はこちら。
さらに翌年の春、3回目の記事はこちら。
--------------------------------------------------------------------------------
訪問日「 2006/04/24 」 おまかせコース+追加2貫(合計4,300円)
この味...この接客...やっぱり5ツ星ホテル級の満足感!
筆者の朝食ライフにおける“スシ志向”は低いとはいえ、1年に1度くらいはぜひ食べておきたいと思うのが...やはり「寿司大」!
月曜の朝7時、店頭に行列が無いので覗いてみると、なぁんと空席が5ツもある~♪...ってことで迷わず入店。
「 いらっしゃいませー!、ご主人、よかったらお荷物は奥のほうに置いておかれますか? 」
3人の職人さんたちの笑顔、元気よさ、そして必ずお客さんをよく見て何をすべきか判断してくれる観察眼。
まさに去年の当店で得た好印象をそのまま、今回も再体験できることを確信する瞬間。。。☆
さっそく、「おまかせ」をお願いした。
「 これからお仕事ですか? 」
最初のトロと一緒に、しっかりこちらの目を見ながら笑顔満面で話しかけてくれる。
それは嬉しいけど、トップバッターのネタは前回の大トロほどではないな...と思いつつ食べてみると、
食べたとたん 魔法 のように溶けて消えてしまった(笑)。
びっくりしたけど、うまい!
続いてヒラメの昆布〆メ。これは振り塩で味をつけてある。
前回は、ねっとり濃厚なトロの直後に淡白なヒラメが出てきたので自分の味覚を一瞬で切替えないと味がわからないな...と緊張しつつ食べたっけ。
さて今回は。。。
「!」
なんと、これが今回訪問で1番の驚き。
昆布をバックにしつつ、振り塩が意外なほど強めに効かせてあり、食べた瞬間、軽くハジけるように旨味のパンチが炸裂☆
マグロの濃厚さとは全く別種のインパクトで予想外の刺激に、思わず目がさめる!
もし、マグロに「力負け」しないパワフルなヒラメを!と考えた結果、意図的にこうしたのならお見事、大胆。
( もっとも、職人さんの手元で生じるブレの範囲内、という可能性もあるけどネ )
そして玉子は今回も焼きたてで、コレが実にうまい♪
甘からず辛からず、寿司の味を全く邪魔せず、地味ながらダシと玉子をじ~っくりと味わえるように焼いてある。また何と言ってもこの温かさ、本当に嬉しくなる味。
シジミの味噌汁も、熱さ加減が理想的。。。☆
さてさて。さらに続きの品々が。
これまた前回の感激体験と同じく、ひとつのネタをゆっくりと味わい、その最後の余韻まで残さず満喫するのを見届けてから、次のネタを握ってくれる。その合間・合間に絶妙なタイミングの会話と笑顔。
そうなんだ、これなんだなあ。ここのお店が、ネタも笑顔も会話の間も、すべて「客が寿司をいちばん美味しくたべられるように」すみずみまで配慮してくれることに、心から感謝したくなる。
もちろん、ネタの良さは言うまでもなく。。。
狭いお店(失礼!)なのに、5ツ星ホテルなみの快適な満足感♪
(写真上)金目鯛の昆布〆、赤貝、
(写真下)エゾバフンウニ、白エビ。
ところで今回、初訪問の前回とは違う印象だった点が。
さきほどのヒラメのあと、このヅケまぐろ(天然ホンマグロ)と釣りアジのあたりでハッキリ確信したのだけど。
全体として下仕事の味付けが濃いめに効いている。
前回は、どれも最初はネタそのものの味が前面に出て、そのあと食べている途中から「あっ、これは微妙な下ごしらえをして旨味を引き出しているんだな」と、だんだんわかってくる印象だった。
それが今回は、最初からストレートに主張が伝わってくる感じ。
職人さんによる個人差なのか、お店の方針で意図的にコントロールした結果なのか...さて、どうだろう。
巻き物はキュウリとタラコ。醤油はつけず、タラコの塩味だけで美味しくいただけた。アナゴは少しばかり崩れ気味だが、これも淡く優しい味で良かった。
最後の「お好きなネタをひとつ」は、季節のホタルイカ(ボイル)。
かわいらしい姿で、ツヤツヤした身に思わず鼻を寄せてみたところやはり見事なほど臭みは皆無で、ひたすら清々しい食感。
オマケとして追加で、これも春にふさわしいカスゴ(春子、鯛の幼魚)を頼むと「 はいっ!、昆布〆と酢〆ができますよ♪ 」と言われてついつい欲張ってしまい、両方とも(笑)。
じつはカスゴは初めての筆者。タイの刺身の歯ごたえかと思いきや、なめらか~~な食感。(写真は向かって左が昆布〆、右が酢〆)
すごく柔らかくて美味しいですね、と言うと
「 これは鮮度が良くないとね、すぐにグズグズになりますから 」
とのこと。小さいだけに、身をさばくのも大変なんだろうなあ。
ともあれ、今回もおいしかった。。。本当においしかったです(感涙)。
なお前回との印象に違いについては、あくまでも筆者個人としては
「 最初は淡く繊細に、次は言いたいことを率直に 」
・・・という“出会いの理想型”のような順序になったので、
まあ、なかなか良かったんじゃないかな(笑)。
---------------------------------------------------------
この記事は訪問2回目。初めての訪問記事はこちら。
さらに翌年の春、3回目の記事はこちら。
| 固定リンク
« 寿司大(訪問1回目) | トップページ | 鮨つかさ »
最近のコメント