いしい
「天ぷら いしい」 ※ 2007年、惜しくも閉店。本当に良いお店でした。
中央区築地6-3-8 【地図】
電話:03-3541-8474
営業時間:11:50~14:30、
18:00~20:00
休業日:日曜・祝日
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訪問日「 2005/03/26 」
天重(2,000円)
Mixed tempura in Bowl.
下町の元気オヤジと愉快なオバチャンの天丼は、ボリューム満点で音までうまい!
「なかがわ」のあと、こちらを訪問。天丼の連食だ。
静かで上品で繊細な「なかがわ」とは対照的に、じつに賑やかで下町っぽく活気づいた店内。
年季の入った天ぷら鍋で油がハジける音の大きさは「なかがわ」の10倍くらい(笑)。
ざっくばらんな元気オヤジ!といった感じの店主はカウンターに並んだ客に「大盛り、いきます?、ちょっとキツイですよ~」と思わず周囲まで一緒に笑わせてくれる。
また、おばちゃんのほうも愉快な庶民派ムードいっぱい。ヤカンにほうじ茶を入れて「はーい、ここ置きますからねー。どうぞー」。
立っているだけでも愛嬌たっぷりの雰囲気は、さきほどの(いちいち対比して悪いけど)「なかがわ」の女性店員に感じた美術館の学芸員みたいな印象とは違いすぎる。。。
( 注: 念のため、「なかがわ」もまた素晴らしい店です! )
店内のテレビは土曜のお昼、NHKの『バラエティー生活笑百科』。
笑福亭仁鶴のトークが、これまた店の雰囲気にハマりすぎ...☆
一方、天ぷらを揚げる店主の表情は、まさに<天ぷらとの格闘>。
声こそ出さないが「よっ?、おっとォ!、よしっ!!」と、まるで縁台将棋で強敵と渡り合うジイさんの顔の早回しみたいで、これを見てるだけでも(失礼ながら)すごく楽しい。ええ顔してまっせホンマ。
「よいしょーっ!」と声を出したのは、大盛り客用のかき揚げを持ち上げたとき。なるほど大きい・・・(汗)
これをタレにつけるときの<ジュワッ!ジュワッ!>という音も、たまらなく食欲をそそること、そそること♪
この音だけでも今すぐドンブリめしを食えるぞー!(←心の叫び)
さあ、こちらの天重もできたぞ・・・ でかい!、フタなんか絶対に閉まらん。ユズの皮が良い香りを添えている。
( 写真では見えにくいけど、いちばん向こう側がエビ天、いちばん手前が二つ折りにしたアナゴ天 )
おばちゃんが「今日のおすすめですよ」というので選んだアナゴは食べたとたん、ハジけるように旨みいっぱいの香りが湯気となって飛び出してくる。
衣は肉厚だけど、独特の「肌理の細かさ」があって感心する。
タレは、もう夢中になってガツガツ食べさせてくれる香ばしさ。
うまい。でも上品に食べたら、かえって店に失礼!(笑)
しっかり味わいながらも、ちょっと行儀が悪いぐらい勢いよく食うのがよく似合う店だと思える。
みそ汁のシジミは10個以上・・・15個近く?入っていて、これまたゴーセイな気分になってしまう。お新香もうまい。なにもかもうまくてもうどうしよう!?
ともあれ、
もし、金持ちカップルが高級車なんかで乗り付けてきたら
「てめえらの来るとこじゃねえ!、帰りやがれ!」
と怒鳴って蹴りだしてやりたくなるような、とってもステキなお店です。
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